肺線維症治療薬ネランドミラスト発売、IPFでは10年以上ぶりの新薬/ベーリンガーインゲルハイム

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/16

 

 日本ベーリンガーインゲルハイムは、2026年7月15日に経口ホスホジエステラーゼ(PDE)4B阻害薬ネランドミラスト(商品名:ジャスケイド錠18mg、同錠9mg)を発売した。適応は「特発性肺線維症(IPF)」および「進行性肺線維症(PPF)」である。IPFにおける新薬は、2015年8月に発売されたニンテダニブ以来となる。

 本剤は、PDE4Bを阻害することで抗線維化作用および免疫調整作用を示す経口薬である。通常は1回18mgを1日2回投与するが、患者の忍容性に応じて1回9mgを1日2回投与に減量可能である。

 本剤の製造販売承認は、IPF患者を対象とした第III相FIBRONEER-IPF試験1)、PPF患者を対象とした第III相FIBRONEER-ILD試験2)の結果に基づくものである。両試験では、主要評価項目である投与52週時の努力肺活量(FVC)のベースラインからの絶対変化量について、ネランドミラスト群がプラセボ群と比較してFVCの低下を統計学的有意に抑制した。

 一方、重要な副次評価項目として設定された、IPFまたは間質性肺疾患の初回急性増悪、呼吸器疾患による初回入院、死亡のいずれかが最初に発生するまでの期間については、いずれの試験でも有意な改善は示されていない。両試験の併合解析では、既存の抗線維化薬の併用なしで、ネランドミラスト18mgを投与された患者において、プラセボ群と比較して死亡リスクが59%低下した(名目上の有意差が示された)。

 副作用発現割合は、FIBRONEER-IPF試験のネランドミラスト18mg群、9mg群、プラセボ群でそれぞれ50.5%、44.6%、35.6%、FIBRONEER-ILD試験ではそれぞれ44.5%、38.7%、32.1%であった。主な副作用は下痢および体重減少であった。

<製品概要>
販売名:ジャスケイド錠18mg、ジャスケイド錠9mg
一般名:ネランドミラスト
効能又は効果:
・特発性肺線維症
・進行性肺線維症
用法及び用量:
通常、成人にはネランドミラストとして1回18mgを1日2回経口投与する。
なお、患者の忍容性に応じて、1回9mg、1日2回に減量することができる。
薬価:
・ジャスケイド錠18mg:1錠8,363.00円
・ジャスケイド錠9mg:1錠4,190.10円
製造販売承認日:2026年5月18日
薬価収載日:2026年7月15日
発売日:2026年7月15日
製造販売元:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

(ケアネット 佐藤 亮)