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健康的な食事の順守、肥満遺伝リスクの高い人ほど有効/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2018/01/22

 

 健康的な食事パターンの順守は、体重増加との遺伝的関連性を弱める可能性が示された。米国・テュレーン大学のTiange Wang氏らによる、遺伝的素因と食事の相互作用解析の結果で、その有益な影響は、とくに肥満の遺伝的リスクの高い人々で明確にみられたことも示された。多くの先行試験で、健康的な食事パターンの順守が体重減と関連することは明らかになっていたが、そうした食事の質のスコアと肥満の遺伝的素因(BMIや体重の長期的な変化に関連するもの)との関連性については、これまで検討されていなかったという。BMJ誌2018年1月10日号掲載の報告。

米国NHSとHPFS参加者のデータを解析
 研究グループは、米国で行われた2つの前向きコホート研究である「看護師健康調査」(Nurses' Health Study:NHS)と「医療従事者追跡調査」(Health Professionals Follow-up Study:HPFS)のデータを用いて、健康的な食事パターンの順守と遺伝的リスク、および長期体重増加との関連性について解析した。

 NHS参加者8,828例、HPFS参加者5,218例について、BMIと関連した77個の変異遺伝子に基づき遺伝的素因スコアを算出。また、代替健康食指数2010(Alternate Healthy Eating Index:AHEI 2010)、高血圧予防食(Dietary Approach to Stop Hypertension:DASH)、代替地中海食(Alternate Mediterranean Diet:AMED)のスコアで食事パターンを評価した。

 主要評価項目は、追跡期間中(1986~2006年)の4年ごとに5回にわたって行った、BMIと体重の変化とした。

健康的な食事パターンの順守と遺伝的リスク、BMI・体重との関連が明らかに
 20年間の追跡期間中、BMIの変化と関連する遺伝的素因は、AHEI 2010の順守率が高いほど、有意な減弱が認められた(NHS群の相互作用のp=0.001、HPFS群の同p=0.005)。

 両コホートの統合解析の結果、4年単位のBMI値の変化(10リスク対立遺伝子増分につき)は、AHEI 2010スコア低下群では0.07(SE 0.02)に対し、同スコア上昇群では-0.01(0.02)であった。体重変化はそれぞれ0.16(0.05)kgに対し、-0.02(0.05)kgであった(相互作用のp<0.001)。

 見方を変えると、BMI値の変化は、AHEI 2010スコアの1SD増加につき、遺伝的リスクが低い群では-0.12(0.01)、中等度群は-0.14(0.01)、高い群は-0.18(0.01)であることが示された。体重変化はそれぞれ、-0.35(0.03)kg、-0.36(0.04)kg、-0.50(0.04)kgであった。

 同様の相互作用は、DASHスコアに関してもみられたが、AMEDスコアについてはみられなかった。

(ケアネット)

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コメンテーター : 島田 俊夫( しまだ としお ) 氏

地方独立行政法人静岡県立病院機構 静岡県立総合病院 リサーチサポートセンター センター長

J-CLEAR評議員

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