新生児薬物離脱症、オピオイド+向精神薬でリスク増/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2017/08/10

 

 新生児の薬物離脱症について、オピオイドのみの子宮内曝露を受けた児に比べて、ベンゾジアゼピン系薬などの向精神薬の曝露も同時に受けた児では、リスクや重症度が増大する可能性が示唆された。なかでも、オピオイド+ガバペンチンの子宮内曝露群では、オピオイド単独曝露群に比べ、同発症リスクが約1.6倍増加した。米国・ブリガム&ウィメンズ病院のKrista F. Huybrechts氏らが、2000~10年のメディケイドデータを用いた分析抽出(Medicaid Analytic eXtract:MAX)コホート内コホート試験を行った結果で、BMJ誌2017年8月2日号で発表した。妊娠中のオピオイド処方と合わせた向精神薬の使用は一般的にみられるが、安全性に関するデータは不足している。

出産時前後にオピオイド服用の妊婦20万人超を追跡
 研究グループはMAXコホートから、出産前後にオピオイドの処方を受けていた妊婦20万1,275例とその生産児を抽出して観察試験を行った。

 抗うつ薬、非定型抗精神病薬、ベンゾジアゼピン系薬、ガバペンチン、非ベンゾジアゼピン系催眠鎮静剤(Z薬)などの向精神薬が、出産時前後、オピオイドと同時期に妊婦に処方された場合と、オピオイドのみを処方された場合について、新生児薬物離脱症のリスクを比較した。

新生児薬物離脱症リスク、抗精神病薬やZ薬併用では増加みられず
 新生児薬物離脱症の絶対リスクは、オピオイド単独曝露群では1.0%だったのに対し、オピオイド+ガバペンチン曝露群の同リスクは11.4%だった。

 オピオイド非単独曝露群において、新生児薬物離脱症の傾向スコアを補正した相対リスクは、抗うつ薬併用群が1.34(95%信頼区間[CI]:1.22~1.47)、ベンゾジアゼピン系薬併用群が1.49(同:1.35~1.63)、ガバペンチン併用群が1.61(同:1.26~2.06)、抗精神病薬併用群は1.20(同:0.95~1.51)、Z薬併用群は1.01(同:0.88~1.15)だった。

 また、薬物離脱症状の程度もオピオイド単独曝露群と比べ、向精神薬同時曝露群は、より症状が重くなる傾向がみられた。

(医療ジャーナリスト 當麻 あづさ)