iFRガイドPCI、FFRガイドに比べ非劣性/NEJM

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iFRガイドPCI、FFRガイドに比べ非劣性/NEJMのイメージ

 安定狭心症または急性冠症候群(ACS)の患者に対し、iFR(instantaneous wave-free ratio:瞬時血流予備量比)ガイド下の血行再建術は、FFR(fractional flow reserve:冠血流予備量比)ガイド下に比べ、術後12ヵ月以内の主要有害心イベント(MACE)発生リスクは非劣性であることが示された。スウェーデン・ルンド大学のMatthias Gotberg氏らが、2,037例の患者を対象に行った無作為化比較試験の結果、明らかにした。これまでに、小規模試験でiFRとFFRの診断精度が同等であることは明らかになっているものの、iFRとFFRガイド下での血行再建術に関する臨床アウトカムについては不明であった。NEJM誌オンライン版2017年3月18日号掲載の報告。

12ヵ月以内のMACE発生率を比較
 研究グループは、Swedish Coronary Angiography and Angioplasty Registry(SCAAR)から、安定狭心症またはACSで、冠状動脈狭窄の生理学的ガイド下評価が適応の2,037例を対象に、非盲検多施設共同無作為化比較試験を行った。

 被験者を無作為に2群に分け、一方の群にはiFRガイド下で、もう一方にはFFRガイド下で、それぞれ血行再建術を実施した。

 主要エンドポイントは、全死因死亡・非致死的心筋梗塞・術後12ヵ月以内の予定外の血行再建術の複合だった。
 
術中の胸部不快感はiFR群で大幅に減少
 主要エンドポイントの発生は、iFR群1,012例中68例(6.7%)、FFR群の1,007例中61例(6.1%)であり、イベント発生率差の95%信頼区間の上限値が、非劣性マージンとして事前に規定した3.2ポイント以内で、iFR群の非劣性が示された(イベント発生率差:0.7ポイント、95%信頼区間[CI]:-1.5~2.8、非劣性のp=0.007、ハザード比:1.12、95%CI:0.79~1.58、p=0.53)。この結果は、主なサブグループの検討でも同様に認められた。また、心筋梗塞、標的血管血行再建術、再狭窄、ステント血栓症の発生率も、両群で同等だった。

 なお、術中に胸部不快感を訴えた患者の割合は、FFR群が68.3%だったのに対し、iFR群では3.0%と有意に低率だった(p<0.001)。

(医療ジャーナリスト 當麻 あづさ)

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コメンテーター : 野間 重孝( のま しげたか ) 氏

栃木県済生会宇都宮病院 副院長

J-CLEAR評議員

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