貯まったポイントは商品券と交換がダントツ/医師1,000人アンケート

提供元:ケアネット

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公開日:2023/03/21

 

 日常生活で当たり前となったポイント付与と使用。最近では、ポイントを目当てに活動する「ポイ活」という言葉もうまれ、さまざまな情報交換がウェブサイトなどで行われている。

 この「ポイ活」について、医師がどの程度の頻度で、どの分野で行い、貯めたポイントを何と変換しているのか、今回会員医師1,000人にアンケート調査を行った。アンケートは、2月22日にCareNet.comのWEBアンケートにて全年代、全診療科に対して実施した。

20~50代までの医師は「ポイ活」に積極的

 質問1で「普段のポイ活の頻度」(単回答)について聞いたところ、「毎日」が719人(71.9%)、「数日おき程度」が160人(16%)、「週1回程度」が53人(5.3%)、「月数回程度」と「(ポイ活)やっていない」が同数で34人(3.4%)だった。

 質問2で「どのような分野のポイ活をしているか」(複数回答)について聞いたところ、「医療系サイト」が791人(79.1%)と一番多く、次いで「IT系」が395人(39.6%)、「通信系」が318人(31.8%)の順で多かった。会員医師の間では、ウェブサイトでの買い物や携帯キャリアなどでのポイ活がほぼ横並びで、診療知識の習得などで視聴する医療系サイトは仕事に直結するために視聴が習慣化していた。

 質問3で「どこの医療サイトでポイ活をしているか」(複数回答)について聞いたところ、「CareNet.com」が936人(93.6%)、「m3」が861人(86.1%)とほぼ並んでいた。また、「MedPeer」が610人(61%)、「日経メディカル」が601人(60.1%)という回答だった。

 質問4で「医療系サイトを友人などに紹介したことがあるか」(単回答)について聞いたところ、「ない」が573人(57.3%)、「ある」が383人(38.3%)という結果となり、ウェブサイトの視聴勧奨には消極的な姿勢がうかがえた。

 質問5で「貯まったポイントの使いみち」(複数回答)について聞いたところ、「商品券」が875人(87.5%)とダントツで多く、次いで「現金相当やマイレージ充当」が190人(19.0%)、「医書や電子書籍」が83人(8.3%)と続いた。

 年齢別の「ポイ活の頻度」をみると、20~50代で「毎日」行っている会員医師が多く、高齢になるほど「やっていない」という回答が多かった。「ポイ活の分野」では、年齢にかかわりなく「医療系サイト」、「IT系」が均等に回答を得ていた。「貯まったポイントの使いみち」では、全年齢で「商品券」が多く、20~50代の方では「現金やマイレージ充当」も多かった。

 「ポイ活」にまつわるエピソードについて、ポジティブなエピソードでは、「時間はかかるが、年間でみるとお得」(30代・麻酔科)や「ポイント集めの苦労からお金の大事さを再認識」(30代・内科)、「手軽に寄附できた」(30代・産婦人科)などが寄せられた。その一方で、ネガティブなエピソードでは、「ポイ活に熱中しすぎると診療がおろそかになる」(40代・神経内科)、「ポイントを貯めるために無駄使いしがち」(30代・循環器・心臓血管外科)などが寄せられた。

参考

医師は貯めたポイントを何に使っている?

(ケアネット 稲川 進)