埼玉県の熱中症リスクを把握する

提供元:ケアネット

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公開日:2022/08/16

 

 埼玉県環境科学国際センターは、GIS(地理情報システム)ソフトウェア国内最大手の ESRIジャパンのクラウドサービス ArcGIS Online を利用した暑さ指数(WBGT)の公開を開始した。県内20ヵ所の観測地点から約10分ごとに得られたデータはPCなどで簡単に見られるように地図化してウェブサイトで公開している。

 埼玉県は全国的に見ても夏季に高温になる地域で、熱中症リスクが高まる。しかし、県内の熱中症のリスクには地域差がある。そこで、同センターが独自開発した暑さ指数計を用い、暑さ指数観測データをウェブサイトに掲載して、熱中症リスクを県内の地域ごとに把握できるようにしたもの。

 ウェブサイトで簡単に熱中症リスクを把握できるようにするために、暑さ指数を観測し、インターネット経由でリアルタイムに情報収集が可能な観測装置(進化する百葉箱)を独自開発。進化する百葉箱で観測した暑さ指数を同センターのウェブサイト(PC 用とスマートフォン用)で公開している。ウェブサイトではWeb マップに各観測地点の現在の暑さ指数を表示する。また、PC 用のウェブサイトでは各観測点を選択するとその地点の暑さ指数の時間変化が表示される。情報提供期間は、2022年8月5日から9月中旬を予定している。

(ケアネット 細田 雅之)