重症コロナ肺炎治療薬にトシリズマブを承認/厚労省

提供元:ケアネット

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公開日:2022/01/25

 

 厚生労働省は1月21日、関節リウマチ治療薬トシリズマブ(商品名:アクテムラ)について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する効能・効果の追加を承認した。SARS-CoV-2による肺炎で、酸素投与、人工呼吸器管理またはECMOが必要な患者に限り、入院下で治療投与できる。

 トシリズマブは、炎症性サイトカインの一種であるIL-6の作用を阻害する働きを持つ、中外製薬創製の国産初の抗体医薬品。国内では2005年6月に販売を開始し、点滴静注用製剤では関節リウマチなど6つの適応症、皮下注製剤では3つの適応症で承認を取得している。

 なお、COVID-19治療薬としては、2021年6月に米国で緊急使用許可を取得し、欧州でも承認(同年12月)されている。

<製品概要> ※今回の追加承認に関連する箇所の抜粋
販売名:アクテムラ点滴静注用80mg、同点滴静注用200mg、同点滴静注用400mg
一般名:トシリズマブ(遺伝子組換え)
申請者:中外製薬株式会社
追加する効能・効果:SARS-CoV-2による肺炎(ただし、酸素投与を要する患者に限る)
追加する用法・用量: 通常、成人には、副腎皮質ステロイド薬との併用において、トシリズマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kgを点滴静注する。症状が改善しない場合には、初回投与終了から8時間以上の間隔をあけて、トシリズマブ(遺伝子組換え)として8mg/kg を1回追加投与できる。

(ケアネット 鄭 優子)