学生の認知機能に対する朝食の影響~ADHDとの関連

提供元:ケアネット

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公開日:2020/02/28

 

 米国・アメリカン大学のElizabeth T. Brandley氏らは、大学生の認知機能に対する栄養バランスの取れた朝食の効果について、注意欠如多動症(ADHD)の有無の影響を考慮し検討を行った。American Journal of Health Promotion誌オンライン版2020年2月4日号の報告。

 18~25歳の大学生でADHD(19例)および非ADHD(27例)を対象に、食事介入前後の認知機能の変化を測定した。対象者は、一晩の絶食後および栄養バランスの取れた朝食シェイクの摂取1時間後に、コンピューターによる認知機能評価(CNS Vital Signs)を受けた。カテゴリ変数の比較にはカイ二乗検定を、群間および群内の連続データの比較にはウィルコクソンの順位和検定と符号順位検定をそれぞれ用いた。多変量ロジスティック回帰を用いて、年齢、性別、成績評価値(GPA)、学年で調整した後、朝食摂取による認知機能改善に対するADHDの影響を推定した。

 主な結果は以下のとおり。

・ADHDの有無にかかわらず、多くの学生がベースライン時に朝食を摂取していなかった(ADHD群:47%、非ADHD群:33%)。
・バランスの取れた朝食シェイクの摂取1時間後、両群ともに4つの認知機能ドメインの改善が認められた。
・ADHD群は、非ADHD群と比較し、反応時間がより改善する可能性が高かった(オッズ比:1.07、95%CI:1.00~1.15、p=0.04)。

 著者らは「学生がバランスの取れた朝食を摂取することで、ADHDの有無にかかわらず、認知機能に好影響を与える可能性が示唆された。この結果を確認するためには、さらなる調査が求められる」としている。

(鷹野 敦夫)