レビー小体型認知症とアルツハイマー病における生存率の違い~メタ解析

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 レビー小体型認知症(DLB)およびアルツハイマー型認知症(AD)における生存率を比較するため、英国・キングス・カレッジ・ロンドンのChristoph Mueller氏らは、縦断的研究のエビデンスを総合的に評価した。Ageing Research Reviews誌オンライン版2019年1月6日号の報告。

 臨床的にDLB、ADと診断された患者の生存率を比較した研究のシステマティックレビュー、メタ解析を行った。2018年5月までの縦断的コホート研究を、主要な電子データベースよりシステマティックに検索した。生存期間および相対死亡リスクを算出するため、ランダム効果メタ解析を実施した。

 主な結果は以下のとおり。

・11研究より認知症患者2万2,952例が抽出された。内訳は、DLB患者2,029例(診断時平均年齢:76.3歳、女性の割合:47%)、AD患者2万923例(診断時平均年齢:77.2歳、女性の割合:65.1%)であった。
・診断からの平均生存期間は、DLB患者で4.11年(SD:±4.10)、AD患者で5.66(SD:±5.32)であり、DLB患者の生存期間は、1.60年(95%CI:-2.44~-0.77)相当短かった(p<0.01)。
・DLB患者では、AD患者と比較し、相対死亡リスクが1.35(95%CI:1.17~1.55)増加した(p<0.01)。
・生存期間の差とフォローアップ期間、診断時年齢、性別、認知症スコアとの関連は認められなかった。

 著者らは「DLB患者は、AD患者と比較し、死亡率が高く生存期間が短いという一貫したエビデンスが認められた。このことはすべての利害関係者にとって重要であり、DLB研究拡大の重要性を示唆している」としている。

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(鷹野 敦夫)

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