【JSMO2018みどころ】免疫療法とがんゲノム医療を中心に

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ケアネット

【JSMO2018みどころ】免疫療法とがんゲノム医療を中心にのイメージ

 2018年7月19日(木)から3日間にわたって、第16回日本臨床腫瘍学会学術集会が開催される。これに先立ち先月、日本臨床腫瘍学会(JSMO)のプレスセミナーが開かれ、がん治療の最新動向と、今回のJSMOで注目すべき各領域のトピックが紹介された。本稿では、「がんゲノム医療」「がん免疫療法」の注目演題をセミナーでの演者のコメントとともに紹介する。

■がんゲノム医療
 西尾 和人氏(近畿大学医学部ゲノム生物学教室 教授)が登壇。「ゲノム医療の実装に向けた体制整備が急ピッチで進む中で、既存の枠組みを超えた取り組みが必要となる」と話し、本学術集会のメインテーマ“Beyond Borders -Nation, Organ, Profession-”をキーワードに注目演題を紹介した。

[がんゲノム医療の注目演題]
ASCO/JSMO合同シンポジウム
「Precision medicine: current status and future perspectives」

 日時:7月19日(木)14:30~16:00
 場所:Room 9(神戸ポートピアホテル本館 B1F 偕楽)
「ASCO PresidentによるAJS-1 では、“22%の奇跡は増えるか”がキーワード。続いてのAJS-2では、JCO Precision Oncologyのチーフエディターが次世代のリスク評価と治療へのアプローチについて講演予定」

合同シンポジウム1
「がんゲノム医療」
(日本癌学会/日本癌治療学会/日本臨床腫瘍学会)

 日時:7月19日(木)9:00~11:00
 場所:Room 1(神戸ポートピアホテル南館 1F ポートピアホール)
「次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析システムの規制(JS1-1)や、NCCパネル検査の実装(JS1-3)、NGS検査ガイダンスの整備と海外ガイダンスとの比較(JS1-5)など、本邦における実装に向けた各取り組みが紹介される」

合同シンポジウム3
「Precision medicine時代におけるがん薬物療法と放射線療法:現状と今後の戦略」
(日本放射線腫瘍学会/日本臨床腫瘍学会)

 日時:7月19日(木)12:30~14:30
 場所:Room 6(神戸国際展示場 2 号館 3F 3A会議室)
「放射線治療におけるがんゲノム解析を用いたプレシジョンメディシン(JS3-5)は、ゲノム医療が治療モダリティを超えるかという点からも注目される」

シンポジウム 11
「リキッドバイオプシー」

 日時:7月20日(金)8:30~10:30
 場所:Room 2(神戸国際展示場 2 号館 1F コンベンションホール南)
「低侵襲で繰り返しの検査が可能となれば、治療しながら同時進行で後治療を決めていくことが標準的になるかもしれない。Exosome(SY11-1)やCAPP seq(SY11-4)など、新しい技術の臨床応用に向けた研究が紹介される」

「病理学(特別講演2)、大腸がん(IS4)、婦人科腫瘍(IS6)、肺がん(IS10)と各領域のセッションでもゲノム医療が取り上げられる」
特別講演 2
 日時:7月19日(木)12:30~14:10
 場所:Room 11(神戸国際会議場 3F 国際会議室)
 SL2-1 病理診断における人工知能の可能性
 SL2-2 医療におけるAIの可能性

International Symposium 4
「大腸癌のmolecular subtype と新規コンパニオン診断薬の可能性」

 日時:7月20日(金)8:30~10:00
 場所:Room 1(神戸ポートピアホテル南館 1F ポートピアホール)

International Symposium 6
「Future Perspectives of PARP inhibitor」

 日時:7月20日(金)8:30~10:30
 場所:Room 9(神戸ポートピアホテル本館 B1F 偕楽)

International Symposium 10
「Future perspectives of treatment for NSCLC」

 日時:7月21日(土)11:00~12:30
 場所:Room 8(神戸ポートピアホテル本館 B1F 偕楽)

「“職種を超えた取り組み”という観点ではSY 4、ALL JAPANでの体制整備についてはSY 10で、遺伝性腫瘍の専門家とオンコロジストがどのように協業していくかについては、SY 29で議論される予定」
シンポジウム 4
「がんプロフェッショナル養成プランにおけるゲノム医療教育の推進」

 日時:7月19日(木)14:30~16:00
 場所:Room 3(神戸国際展示場 1 号館 2F Hall A)

シンポジウム 10
「日本におけるがんゲノム医療の展開」

 日時:7月20日(金)14:50~16:50
 場所:Room 1(神戸ポートピアホテル南館 1F ポートピアホール)

シンポジウム 29
「遺伝性がんへの取り組み」

 日時:7月21日(土)10:30~12:30
 場所:Room 9(神戸ポートピアホテル本館 B1F 偕楽)

■がん免疫療法
 田中 謙太郎氏(九州大学病院胸部疾患研究施設 助教)が登壇し、「2018年5月現在、抗PD-1抗体は6つのがん腫(悪性黒色腫、非小細胞肺がん、胃がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん)で、抗PD-L1抗体は2つのがん腫(非小細胞肺がん、メルケル細胞がん)で、抗CTLA-4抗体と抗CTLA-4抗体/抗PD-1抗体併用は悪性黒色腫で適応となっており、免疫チェックポイント阻害薬は、多がん腫におけるキードラックとしての地位を確立しつつある。新規併用療法の開発や治療戦略についての臓器別の講演のほか、副作用管理に関するシンポジウムに注目いただきたい」と話した。

[がん免疫療法の注目演題]
合同シンポジウム3
「Precision medicine時代におけるがん薬物療法と放射線療法:現状と今後の戦略」
(日本放射線腫瘍学会/日本臨床腫瘍学会)

 日時:7月19日(木)12:30~14:30
 場所:Room 6(神戸国際展示場 2 号館 3F 3A会議室)
 JS3-1 局所進行非小細胞肺癌に対する免疫チェックポイント阻害剤への期待
 JS3-2 抗PD-1/PD-L1抗体治療と放射線治療の併用療法の確立を目指した生物学的研究
「根治にむけた併用の可能性が、臨床試験結果と基礎的研究から論じられる予定」

シンポジウム 23
「免疫チェックポイント阻害剤の副作用とその対策」

 日時:7月21日(土)14:40~16:40
 場所:Room 2(神戸国際展示場 2 号館 1F コンベンションホール南)
「免疫関連有害事象の管理について、最新の知見が紹介される」

「腎がん(SY7-1)、悪性黒色腫(SY7-4)、頭頚部がん(ISY5-2)、悪性リンパ腫(SY15-1)、肺がん(ISY7-4)の各臓器ごとに、最適化された治療戦略についての講演が予定されている」
シンポジウム7
「メラノーマおよび腎癌に対する免疫療法および標的療法:治療戦略上の類似点と相違点」

 日時:7月19日(木)14:30~16:00
 場所:Room 6(神戸国際展示場 2 号館 3F 3A 会議室)
 SY7-1 腎がんに対する免疫治療:メラノーマとの相違点
 SY7-4 進行期悪性黒色腫の全身療法:現状と今後の展開

International Symposium 5
「頭頸部がんに対する免疫療法」

 日時:7月20日(金)8:30~10:30
 場所:Room 5(神戸国際展示場 2 号館 2F 2A 会議室)
 ISY5-2 Current Status of Immune Check Point Inhibitor for Recurrent or Metastatic Head and Neck Cancer

シンポジウム 15
「造血器腫瘍に対する治療概念の進化」

 日時:7月20日(金)8:30~10:30
 場所:Room 6(神戸国際展示場 2 号館 3F 3A 会議室)
 SY15-1 悪性リンパ腫の治療:進歩と展望

International Symposium 7
「肺がん治療における免疫チェックポイント阻害剤の最新 UPDATE」

 日時:7月21日(土)8:30~10:30
 場所:Room 2(神戸国際展示場 2 号館 1F コンベンションホール南)
 ISY7-4 Driver Oncogene陽性肺がんにおける免疫チェックポイント阻害薬の可能性

【第16回日本臨床腫瘍学会学術集会】
 会期:2018年7月19日(木)~21日(土)
 会場:神戸国際展示場・神戸国際会議場・神戸ポートピアホテル
 会長: 中西 洋一(九州大学胸部疾患研究施設 教授)
 テーマ:Beyond Borders -Nation, Organ, Profession-

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(ケアネット 遊佐 なつみ)

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