摂食障害への薬物療法、最新知見レビュー 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/09/11 摂食障害治療では、一般的に薬物療法が行われる。米国・コロンビア大学のHaley Davis氏らは、神経性過食症、過食性障害(BED)、神経性やせ症の治療に用いられる薬剤に関してレビューを行った。最近の研究開発に焦点を当てつつ、適切な場合には、薬理学的薬剤を用いた摂食障害治療のための現在のエビデンスベースの概要を検討するため、古い研究から重要な知見を加えてレビューを行った。Current opinion in psychiatry誌オンライン版2017年8月12日号の報告。 主な結果は以下のとおり。 ・薬物治療は、神経性過食症やBED患者に対し、一般的に有用であった。 ・神経性過食症では、抗うつ薬が主要な薬理学的治療であり、限られているものの新たな研究が完了していた。 ・BEDでは、lisdexamfetamineが一般的に忍容性、有効性が認められていると報告されており、BED治療のためにFDAが必要とした最初の薬剤である。 ・神経性やせ症では、薬物治療のベネフィットを裏付けるエビデンスは限られていた。 ・第2世代抗精神病薬(とくにオランザピン)は、神経性やせ症の体重増加に対していくつかのベネフィットを示すが、スタンドアローン治療としては勧められていない。 ・ホルモン剤の経皮投与も、神経性やせ症において骨の健康状態を改善するために検討されている。 著者らは「神経性過食症およびBEDに対する薬物療法の有用性は確立しているが、摂食障害、とくに神経性やせ症に対する薬物治療に関しては、さらなる研究が必要である」としている。 ■関連記事 神経性過食症と境界性パーソナリティ障害との関連 女子学生の摂食障害への有効な対処法 オランザピンの代謝異常、原因が明らかに:京都大学 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Davis H, et al. Curr Opin Psychiatry. 2017 Aug 12. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 摂食障害の薬物療法に関するWFSBPガイドライン2023 医療一般 (2023/08/02) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] EGFR-TKI後のNSCLC、ivonescimabがOSを改善/JAMA(2026/07/08) タモキシフェン治療中の乳がん患者のホットフラッシュ、ベンラファキシンが有望(HOFLA-V試験)/日本乳癌学会(2026/07/08) 日本人片頭痛患者に対する3年間の抗CGRP抗体継続治療、その有用性は(2026/07/08) 移植適応のある未治療多発性骨髄腫へのテクリスタマブベースの導入療法~第II相試験(MajesTEC-5)(2026/07/08) 死亡リスクが低下する適切な筋トレ時間は?(2026/07/08) 脊髄刺激療法で脳卒中後の上肢機能改善を確認(2026/07/08) 幼少期の逆境体験が多いほど肥満リスク上昇、支える大人が保護因子の可能性(2026/07/08) 症状モニタリングアプリが進行がん患者のQOL維持に有効(2026/07/08) [ あわせて読みたい ] Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) 災害対策まとめページ(2024/02/05) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29) エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11) 医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) 診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17) 今考える肺がん治療(2022/08/24)