重症うつ病と双極性障害の関係:徳島大 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/02/02 重症うつ病は、双極性障害(BD)へと診断が変わるリスク因子の可能性がある。また精神病性うつ病(PD)は、BDと一貫した関連が認められる。徳島大学の中村 公哉氏らは、重症うつ病を有し初回入院した患者の、BDのリスクと精神病性特徴を調べ、重症うつ病診断の安定性、およびPDと非PDとの違い、さらに電気痙攣療法(ECT)の効果について検討した。Acta Neuropsychiatrica誌オンライン版2014年12月22日号の掲載報告。 2001~2010年に、重症うつ病(ICD-10に基づく)で入院した、精神病症状あり/なしの患者について、後ろ向き評価で検討した。被験者は89例で、平均年齢は55.6(SD 13.9)歳であった。 主な結果は以下の通り。 ・フォローアップ評価75ヵ月の間に、患者11例(12.4%)がBDを発症した。そのうち9例は、入院後1年以内の発症であった。 ・BD発症と有意に関連していたのは、閾値下の軽躁症状のみであった。 ・うつ病エピソード数や身体疾患歴は、PD患者との比較において非PD患者で有意に多かった。一方でECTの実施は、非PD患者よりもPD患者で有意に多かった。 ・入院期間の長さと、入院からECT実施までの日数には、有意な関連が認められた。 ・閾値下の軽躁症状は、とくに抗うつ薬の服用に慎重な高齢患者において、BDの前駆症状や顕性フェノタイプの指標となりうる可能性があった。 ・重症うつ病において、しばしば非PDは身体疾患が続いて起こり、PDを有する患者よりも再発が多く、それが“プライマリな”障害となり、ECTを要する頻度が高いと思われた。 ・ECTは、精神病性特徴を問わず重症うつ病には有効であった。ECTは早期であればあるほど、治療アウトカムが良好となることが予想された。 関連医療ニュース うつ病から双極性障害へ転換するリスク因子は うつ病の5人に1人が双極性障害、躁症状どう見つける? 双極性障害とうつ病で自殺リスクにどの程度の差があるか 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット) 原著論文はこちら Nakamura K, et al. Acta Neuropsychiatr. 2014 Dec 22: 1-6. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] アメフト選手は死亡時のCTE有病率が高い/BMJ(2026/09/09) 心血管疾患のないCOPD、メトプロロールは有効か(2026/09/09) IBD患者の大腸がん発生、家族歴でどこまで増える?(2026/09/09) 「軽度な幻覚」はDLBとADの早期鑑別のバイオマーカーとなりうるか(2026/09/09) リバウンド後も糖尿病リスク低下を維持した減量法は?(2026/09/09) たこつぼ症候群とACSの早期鑑別、新診断スコアBioTAKが高い鑑別能(2026/09/09) 収益率が高い?ゴミ屋敷は困る?在宅医療、医師1,000人アンケート結果(2026/09/09) インフルエンザで入院の小児、オセルタミビルはICU入室減と関連(2026/09/09) [ あわせて読みたい ] 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)