抗うつ薬の新たな可能性、あけび主要成分 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/01/21 中国・南方医科大学のBao-Fang Liang氏らは、ヘデラゲニン(hederagenin)の抗うつ様効果におけるノルエピネフリンとセロトニンシステムの関与を、予測不可慢性軽度ストレス誘発性(UCMS)うつ病のラットモデルで調べた。その結果、同モデルでの抗うつ効果を確認し、モノアミン神経伝達物質とセロトニン・トランスポーター(5-HTT)mRNA発現を伴う可能性がみられたことを報告した。Pharmaceutical Biology誌オンライン版2014年12月4日号の掲載報告。 研究グループは先行研究のラボ試験にて、あけび(Fructus Akebiae)エキスの急性および亜慢性投与が、動物実験で抗うつ様効果を示すことを報告していた。あけびは、主要化学成分としてヘデラゲニンを約70%含む。 本検討では、マウス試験にて、あけびとヘデラゲニンの抗うつ効果を比較し、UCMSうつ病ラットモデルでヘデラゲニンの抗うつ様効果と潜在的機序を調べた。マウスに、胃内投与(i.g.)であけび(50mg/kg)またはヘデラゲニン(20mg/kg)を1日1回3週間投与した。抗不安および抗うつ活性を、高架式十字迷路検査や、尾懸垂試験法、強制水泳試験などを行い比較した。また、ヘデラゲニン(5mg/kg)の抗うつ効果を、UCMSうつラットモデルを用いて評価。さらに、UCMSラットの海馬におけるモノアミン神経伝達物質レベルと遺伝子発現を、高性能リキッドクロマトグラフィとリアルタイムPCR法を用いて確認した。 主な結果は以下のとおり。 ・尾懸垂試験法および強制水泳試験のいずれにおいても、ヘデラゲニン(20mg/kg)は有意に不動性を減じたが、あけび(50mg/kg)はそうではなかった。 ・しかし、ヘデラゲニン群とあけび群で有意差は示されなかった。 ・ヘデラゲニンの慢性投与は、高架式十字迷路検査における移所行動量や立ち上がり行動、open armにおける滞在時間やclosed armへの進入回数について、増大傾向はみられたものの有意に改善しなかった。しかし、ヘデラゲニンはショ糖嗜好検査で嗜好行動を有意に増大し、強制水泳試験の不動性を有意に減じた。 ・ヘデラゲニン群では、ノルエピネフリンとセロトニン値の有意な増大が示された。5-ヒドロキシトリプタミン(セロトニン)1A受容体mRNAの発現が増加し、5-HTTのmRNA発現が有意に減少する傾向が示された。 ・しかしながら、脳由来神経栄養因子の発現における有意差はみられなかった。 関連医療ニュース うつ病治療の新展開、ミトコンドリア生体エネルギー 新たなアルツハイマー病薬へ、天然アルカロイドに脚光 過食性障害薬物治療の新たな可能性とは 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット) 原著論文はこちら Liang BF, et al. Pharm Biol. 2014 Dec 4:1-10. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ワクチン接種率向上のための介入、有効な要素は?/BMJ(2026/04/27) 虚血性脳卒中の2次予防、asundexian追加が有効性示す/NEJM(2026/04/27) 静脈インターベンションの世界からの新しいエビデンスの登場―詰まった静脈もやはり広げればよいのか?(解説:山下侑吾氏)(2026/04/27) Z薬の使用と全死亡率との関係~メタ解析(2026/04/27) 高齢者の貧血で認知症発症リスクが約1.66倍に上昇(2026/04/27) CD19-CAR-T細胞療法/日本造血・免疫細胞療法学会(2026/04/27) 生菌製剤と食物繊維、肺がんに対するICIの効果を増強か/日本呼吸器学会(2026/04/27) 腹部脂肪は心不全リスクと関連/AHA(2026/04/27) 若年女性で膵がん増加の兆候~日本全国データ解析(2026/04/27) [ あわせて読みたい ] 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)