狭心症「安定期」でのトロポニンの役割(解説:香坂 俊 氏)-411

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2015/09/16

本記事のコメンテーター

香坂 俊( こうさか しゅん ) 氏

慶應義塾大学 循環器内科 専任講師

J-CLEAR評議員

トロポニンは急性心筋梗塞(AMI)の考え方を根底から変えた。AMIの診断にあたって、以前は「症状」と「心電図」と「バイオマーカー」がきっちりと三権分立しており“三つのうち二つが当てはまればAMIと診断する”とされていた(WHO基準)。ただ、トロポニンが出てきてからは、その高い感度と特異度のため「陽性ならAMI、陰性なら違う」という、誠に味気のない基準に変わってしまった(別に悪いことではないのだが)。

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