サイト内検索|page:1676

検索結果 合計:35623件 表示位置:33501 - 33520

33501.

MitraClipシステムが僧帽弁閉鎖不全治療の有用な選択肢となる可能性を証明

米国アボット社は14日、第59回米国心臓病学会(ACC)で発表されたEVEREST II(Endovascular Valve Edge-to-Edge REpair Study)試験において、治験機器MitraClipシステムが、安全性および有効性の主要エンドポイントにおける主要評価項目を満たしたと発表した。日本法人のアボット・ジャパンが翻訳し、19日に報告した。このことは、低侵襲のMitraClipシステムを用いた治療法が、僧帽弁閉鎖不全症(MR)の有用な治療選択肢となる可能性を示唆しているという。MitraClipシステムは1年経過観察時において重度のMR患者の心機能、QOL、日常生活等を向上させ、心臓疾患の症状を低減するなど有意に臨床有用性を示したとのこと。EVEREST II試験は、僧帽弁形成術に使用する低侵襲形成デバイスと外科的僧帽弁形成術を比較した初の無作為臨床試験。MitraClipシステムは、カテーテルをベースにしたデバイスで、大腿部(大腿静脈)の血管から心臓へ挿入する。MitraClipデバイスは、僧帽弁(心臓弁の4つの内の1つ)の弁尖を留めることで重度のMR症状を改善する。MRは、最も一般的な心臓弁不全で、心臓収縮時に僧帽弁の弁尖が完全に閉じず血液が左心房へ逆流する疾患で、十分な血液を身体に送り出すために、代わりに左心室(血液を送り出す主要な心室)が拡大し、増量した血液を身体に送り出そうとする。米国と欧州では、僧帽弁閉鎖不全症を伴う患者は800万人おり、現在の治療法としては、患者のMRの重篤度やリスク要因に応じて投薬または外科的心臓手術が挙げられる。重度のMRの場合、時間経過にともなって悪化し、心機能の衰え、不整脈、心不全、発作、心臓発作や死亡にいたることがあるという。 詳細はプレスリリースへhttp://www.abbott.co.jp/press/2010/100319_2.asp

33502.

アボット、生体吸収性スキャフォールド(BVS)に関するABSORB試験について良好な成績を発表

米国アボット社は15日(米国現地時間)、ABSORB試験の第二相試験に登録された101名に関する経過観察30日時点の成績を報告した。日本法人が翻訳し、19日に発表した。ABSORB試験は前向き、非無作為(オープンラベル)二相試験であり、オーストラリア、ベルギー、デンマーク、フランス、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、スイスより131名の患者が登録された。この試験の主要エンドポイントは安全性を評価することで、MACE発生率、治療部における血栓症発生率をそれぞれ30日、6、9、12、18、24ヵ月経過観察時点で評価し、別途年1回のフォローアップが5年間実施された。また、ステント留置術など一過性の事例を含んだ生体吸収性スキャフォールドのパフォーマンスも評価されるとのこと。 その他の主要エンドポイントは、血管造影法による画像評価や血管内超音波法(IVUS)、光コヒーレンス トモグラフィー(OCT)やその他の最先端技術による侵襲・非侵襲的な画像診断方法などが含まれ、それぞれ6、12、18、24ヵ月経過観察時点で評価した。 欧州においてアボットの生体吸収性スキャフォールド(BVS)により治療を受けた患者は30日経過観察時点において、血栓症および血行再建術(虚血性疾患に伴う標的病変再血行建術)の発生は認められず、主要心血管イベント発生率も非常に低い(MACE 発生率は2.0%)という結果であった。この結果は、アボットが現在までにBVS技術評価のために実施したABSORB試験の第一相試験で30名の患者の3年経過観察時点の長期的な優れたデータに次ぐものとなるとのこと。なお、第二相試験から得られたデータは、米国ジョージア州アトランタにて開催された第59回米国心臓病学会(ACC)で発表されている。 詳細はプレスリリースへhttp://www.abbott.co.jp/press/2010/100319.asp

33503.

学歴差による死亡格差が年々広がっている、原因は?

平等・非平等主義社会を問わず欧米各国で、受けた教育レベルの違いによる死亡率の差が拡大しているとの報告がされている。平等主義を掲げる福祉国家モデルとされるノルウェーではどうなのか。格差の現状と、これまでの調査ではほとんど行われていない長期動向調査が、ノルウェー国立衛生研究所疫学部門のBjorn Heine Strand氏らにより行われた。1960~2000年にかけての同国中高年を対象とした原因別死亡率を追跡する前向き研究で、学歴差による死亡率の差、またその差をもたらしている主な原因について調査が行われた。BMJ誌2010年3月13日号(オンライン版2010年2月23日号)掲載より。40年間でどの学歴群も死亡率は低下したが……研究グループは、1960年、1970年、1980年、1990年時点で45~64歳だった4コホートを、それぞれ10年間にわたって追跡した。追跡期間中、死亡者数は35万9,547例、3,290万4,589人・年分のデータが得られた。主要評価項目は、「全死因死亡」「肺・気管・気管支がんに起因する死亡」「その他のがん」「心血管疾患」「自殺」「外因」「慢性下気道疾患」「その他の原因による死亡」とした。受けた教育のレベル(低・中・高学歴)の違いによる死亡率の差を、絶対指数・相対指数で求め検討した。結果、死亡率は1960~2000年にかけて、いずれの学歴群でも低下していた。また同40年間で、成人に占める低学歴群の人は激減していた。しかし、低学歴群の死亡率は相変わらず他の学歴群よりも高く、また同期間で高学歴群の死亡率がより低下したため、学歴の違いによる死亡率の差は広がっていた。絶対指数でみた低学歴群の死亡率と高学歴群の死亡率差(傾斜指数)は、40年間で男性は2倍に(105%増)、女性は3分の1の増加(32%増)していた。相対指数でみると、死亡率差は、男性は1.33から2.24(P=0.01)に、女性は1.52から2.19(P=0.05)へと広がっていた。男性は心血管系と呼吸器系、女性は呼吸器系が格差の要因男性における格差拡大は、主に「心血管疾患」「肺がん」「慢性下気道疾患」が原因だった。女性の格差拡大の原因は、主に「肺がん」「慢性下気道疾患」にあった。また女性では男性と異なり、心血管系に起因する死亡率の格差は縮まっていた。一方で、喫煙が関連していると思われる慢性下気道疾患が格差拡大に寄与していた。研究グループは、「平等主義を掲げる福祉国家ノルウェーだが、学歴差による死亡格差は、1960年~2000年の40年間で大幅に拡大していた」と結論。「我々の調査は、次の主張に対するエビデンスを示したと言える。すなわち、平等主義を掲げた社会政策だけでは死亡格差をなくすことはできないこと、教育レベルの違いによると思われる生活習慣の違いが問題であるということだ」と報告をまとめている。

33504.

高齢施設入所者への肺炎球菌ワクチン接種を国策とすべき:三重大/BMJ

 三重大学大学院・呼吸器内科の丸山貴也氏ら同大研究グループは、これまで明らかにされていなかった、施設入所者に対する肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌多糖体ワクチン)の有効性について、前向き無作為化プラセボ対照二重盲検試験の結果、ワクチン接種が入所者の肺炎発症および死亡率の低下をもたらし有効性が確認されたことを報告した。BMJ誌2010年3月13日号(オンライン版2010年3月8日号)掲載より。発生率、プラセボ群が有意に高い 研究グループは、三重県内の高齢者施設(9病院および23の病院関連施設)から1,006名の被験者を登録し、前向き無作為化プラセボ対照二重盲検試験を行った。 被験者は、2006年3月~2007年1月の間に登録され、ワクチン接種群(Pneumovax 0.5mL:502例)とプラセボ群に無作為化され、2009年3月末まで観察が行われた。 主要エンドポイントは、全原因肺炎および肺炎球菌性肺炎の発生率。副次エンドポイントは、肺炎球菌性肺炎、全原因肺炎、その他原因による死亡とした。 結果、肺炎発症が確認されたのは、ワクチン接種群63例(12.5%)、プラセボ群104例(20.6%)だった。 肺炎球菌性肺炎と診断されたのは、ワクチン接種群14例(2.8%)、プラセボ群37例(7.3%)だった(P

33505.

期待が高まる核酸医薬品の現状と将来の展望は?

株式会社シード・プランニングは19日、世界における核酸医薬品の開発状況と将来展望について調査を実施し、その結果を発表した。今回の調査では核酸医薬品開発について、世界における研究開発の状況とDDS技術の開発状況の2つの視点で調査を実施。特に本研究分野で先行している欧米企業の研究動向や臨床試験の状況を中心に国内企業の動向などをも調べている。結果によると、酸医薬品の対象疾患領域はがんを中心に循環器や眼、自己免疫・炎症、感染症、脳神経など多岐にわたっていて、抗体医薬と異なり、多くの製薬企業に研究開発・販売の機会があることがわかった。 核酸医薬品の開発段階については、最近はsiRNAの開発に注目が集まっているが、実際には第2世代のRNA修飾技術の登場によりアンチセンスの臨床開発が最も進んでいて、数年の内に複数の核酸医薬品が上市されることは間違いないと思われるとのこと。現在、臨床試験が進められている核酸医薬品の7割強は新規市場が期待できる(1)既存薬がない、もしくは(2)既存薬との併用として開発が進められている。これらの開発品が上市されれば、医薬品市場の拡大につながるものと期待されるという。詳細はプレスリリースへhttp://www.seedplanning.co.jp/press/2010/2010031902.html

33506.

【お知らせ】セミナー「iPhone in Medicine:診療現場にiPhoneを」

来る4月10日(土)、アップルストア銀座店において、iPhoneの医療における活用事例を紹介するセミナー「iPhone in Medicine:診療現場にiPhoneを」が開催されます。革新的な研修医教育プラットフォーム「Resi-Share Pyramid」、救急現場での遠隔医療画像参照ソリューション「ProRad DIVA」、電子カルテを利用した訪問医療の新しいコミュニケーションスタイル「WINE CORK」など、iPhoneを使った最新の医療関連サービスを、実際にiPhoneを活用しているドクターがご紹介します。 ※セミナーにおいて、ケアネットから革新的な研修医教育プラットフォーム「Resi-Share Pyramid」を紹介させていただきます。「Resi-Share Pyramid」については下記をご覧ください。●「Resi-Share Pyramid」概略(PDF)http://www.carenet.com/news/carenet/pdf/resishare.pdf 【日時】4/10(土)9:00-13:00 【開催場所】アップルストア銀座店 〒104-0061東京都中央区銀座3-5-12 【題目】iPhone in Medicine:診療現場にiPhoneを 【司会・進行】神戸大学大学院医学研究科内科学講座特命講師 杉本真樹 先生 【当日スケジュール】8:45 開場9:00-9:20  医療従事者から見たiPhone・海外事例紹介        神戸大学医学部 杉本真樹先生9:20-10:00  Resi-Share Pyramid(研修医・看護師教育・復帰支援)        株式会社ケアネット医療コンテンツ部長 姜琪鎬氏        医療法人社団 淀さんせん会 金井病院理事長 金井伸行先生10:00-10:40 Pro Rad DiVa:遠隔読影        株式会社 トライフォー代表取締役社長 広瀬勝己氏        慈恵医大脳神経外科助教 高尾洋之先生10:40-11:00 休憩・質疑応答11:00-11:40 WINE Cork:地域医療、訪問・在宅医療        キワム電脳工務店、医師 高橋究 先生        医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック院長 遠矢純一郎先生11:40-   質疑応答 【問い合わせ先】 アップルストア銀座店http://www.apple.com/jp/retail/ginza/ 

33507.

「オンコロジードリームチーム・キックオフ・フォーラム」開催

3月21日「オンコロジードリームチーム・キックオフ・フォーラム」がオンコロジー教育推進プロジェクト、日本対がん協会、キャンサーネットジャパン共催で開催された。当日は、患者さん・家族、医療者、学生などが参加し会場は満席となった。基調講演では、M.D.アンダーソンがんセンター腫瘍内科・教授であり自らもがん体験者である上野直人氏はじめ、医師及び患者の代表が、それぞれのテーマで講演した。患者中心の医療が叫ばれるが、実際はオンコロジーチームに患者・家族が入ることはないのが現状である。本当の意味で患者中心の医療の実現のためには、患者さんが自らの想いを伝え、医療者もそれを汲むよう努力することが必要である。そのためには、各自ががん医療に関する想い・夢を発信し共有することが重要であるとの意見が述べられた。パネルディスカッションでは、「私の夢から私たちの夢へ」と題し、東京大学医学部 緩和ケア診療部 岩瀬哲氏、埼玉医科大学国際医療センター 腫瘍内科 佐治重衡氏、作家でありがん体験者の岸本葉子氏、がん体験者でありキャンサー・ソリューションズ株式会社代表の桜井なおみ氏と上野直人氏による議論が行われた。最後に、ドリームメイキング・セッションとして会場の参加者全員ががん医療に関する夢をパネルに書き出し会は終了した。この上野氏のインタビュー及びフォーラムの詳細は、ケアネット・ドットコムで4月下旬に紹介の予定。 ●オンコロジードリームチーム ホームページhttp://www.oncology-dreamteam.org/(ケアネット 細田雅之)

33508.

「ラクトフェリン」による内臓脂肪細胞の脂肪分解促進効果を確認

ライオン株式会社研究開発本部は23日、京都府立医科大学・西野輔翼教授、京都市立病院・吉田俊秀教授、名古屋市立大学大学院・飯郷正明客員教授、東京大学・加藤久典教授、北海道大学大学院・宮下和夫教授、細川雅史准教授と共同で、牛乳・母乳などに含まれる多機能性タンパク質「ラクトフェリン」が、成熟した内臓脂肪細胞に対して、脂肪滴の分解阻害タンパクであるペリリピン量を低下させることで、脂肪分解促進作用に関与することを世界で初めて見出したと発表した。また、東京大学大学院・清水誠教授、戸塚護准教授らと共同で、ラクトフェリン」に「ラブレ菌」を配合した腸溶錠が、腸内環境改善効果を示すことをヒト試験にて確認したという。「ラクトフェリン」は多くの哺乳動物の乳に含まれており、ヒトの母乳、特に出産後数日の間に多く分泌される「初乳」に最も多く含まれているタンパク質の一種。外部から進入する細菌やウイルスからの攻撃を防ぐ防御因子の一つと考えられている。整腸作用(腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌の増殖を助ける)、免疫賦活、大腸がん予防などの多様な生理活性をもつ物質として注目されている。この研究成果は『日本農芸化学会2010年度大会(2010年3月27日~30日 東京大学駒場キャンパス)』、および『第64回日本栄養・食糧学会大会(2010年5月21日~23日 アスティとくしま)』において発表される予定とのこと。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2010/pdf/2010033.pdf

33509.

受診ごとのSBP変動の増大、最大SBP高値が脳卒中の強い予測因子に

収縮期血圧(SBP)の受診ごとの変動および最大SBPは、平均SBPとは独立に、脳卒中の強力な予後予測因子であることが、イギリスOxford大学John Radcliffe病院臨床神経内科のPeter M Rothwell氏らによる検討で明らかとなった。血管イベントの原因として一定期間の血圧の平均値が重視され、広く高血圧の診断や治療の指針となっているが、血圧の上昇が脳卒中などの血管疾患を引き起こすメカニズムは完全には解明されていないという。平均血圧が重要なことは明確だが、受診ごとの血圧変動や最大血圧が血管イベントの発症に部分的に関与している可能性があり(特に高齢者)、著者らはすでに脳卒中の高リスク集団では受診ごとの血圧変動幅が大きいことを示している。Lancet誌2010年3月13日号掲載の報告。UK-TIA、ASCOT-BPLA、ESPS-1、Dutch TIA試験のデータを解析研究グループは、血圧の受診ごとの変動、最大血圧、未治療のエピソード的高血圧、治療中の患者の残存的な血圧変動が予後に及ぼす影響について検討した。UK-TIAアスピリン試験とその妥当性を検証した3つのコホート試験(ASCOT-BPLA、ESPS-1、Dutch TIA)に参加した一過性脳虚血発作(TIA)の既往歴を有する患者、およびASCOT-BPLA(Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial Blood Pressure Lowering Arm)試験に参加した既治療の高血圧患者を対象に、脳卒中のリスクと受診ごとの血圧変動、最大血圧との関連について解析を行った。ASCOT-BPLA試験では24時間自由行動下血圧測定(ABPM)の検討も行われた。治療中の高血圧患者ではSBPの受診ごとの変動幅の増大が重要なリスク因子個々のTIAコホートでは、SBPの受診ごとの変動は脳卒中の強力な予測因子であり(UK-TIAの7回の受診におけるSBPの標準偏差の最大10分位ハザード比:6.22、p<0.0001)、平均SBPとは独立の因子であったが、測定の正確性とは依存性の関係がみられた(10回の受診の最大十分位ハザード比:12.08、p<0.0001)。最大SBPも脳卒中の強い予測因子であった(7回受診の最大10分位ハザード比:15.01、p<0.0001)。ASCOT-BPLAでは、治療中の高血圧患者における受診ごとのSBPの残存的な個体内変動も、脳卒中や冠動脈イベントの重要な予測因子であり(脳卒中の最大10分位ハザード比:3.25、p<0.0001)、受診時およびABPMの平均SBPとは独立の因子であった。ABPMの変動は弱い予測因子であったが、いずれのコホートでも血圧変動に関する測定項目はどれも、若年者や平均SBP低値(<中央値)の患者において脳卒中を予測した。著者は、「SBPの受診ごとの変動および最大SBPは脳卒中の強力な予測因子であり、平均SBPとは独立の因子である。治療中の高血圧患者における受診ごとのSBPの残存的な変動の増大は血管イベントの高いリスク因子である」と結論し、「今後は、血圧の受診ごとの変動に関連する予後情報をルーチンの日常診療で簡便に使用可能にする方法を確立する必要がある」と指摘している。(菅野守:医学ライター)

33510.

集団認知行動療法が腰痛の治療に有用

集団認知行動療法が、プライマリ・ケアにおける腰痛治療として有用なことが、イギリスWarwick大学医学部のSarah E Lamb氏らによる無作為化試験で示された。国際的なガイドラインでは、非特異的な腰痛が持続する場合は積極的に身体を動かすことが推奨されている。プライマリ・ケアでは、通常の治療よりも看護師による積極的な運動の指導の方が効果は高いが長期には持続せず、理学療法(体系的運動療法、鍼灸、マニピュレーション、姿勢指導)の長期効果もわずかなことが示されている。認知行動療法の長期効果については相反する結果が混在しているが、集団で行う場合は同じ問題を持つ患者同士の相互作用による改善効果やコストの軽減が期待できるという。Lancet誌2010年3月13日号(オンライン版2010年2月26日号)掲載の報告。集団認知行動療法の有無で無作為割り付け研究グループは、プライマリ・ケアにおいて腰痛患者へのアドバイスに加え集団認知行動療法を行うアプローチの効果を評価するために、多施設共同無作為化試験を実施し、費用効果分析も行った。イングランドの56の一般診療(GP)施設から亜急性あるいは慢性の成人腰痛患者701例が登録され、積極的な疾患管理の指導を受けた。これらの患者が、最大6セッションの集団認知行動療法を受ける群(468例)あるいはそれ以上の介入は受けない対照群(233例)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は、12ヵ月の時点におけるRoland Morris機能障害質問票および改訂Von Korff障害スコアのベースラインからの変化とした。評価は盲検下に行い、フォローアップデータが得られた全患者についてintention-to-treat解析を行った。有意な改善効果、医療コストの増加も少ない集団認知行動療法群の399例(85%)および対照群の199例(85%)で有効性の解析が可能であった。最も多い治療中止の理由は質問票への回答拒否であった。治療開始後12ヵ月の時点におけるRoland Morris機能障害質問票スコアのベースラインからの変化は、集団認知行動療法群が2.4と、対照群の1.1に比べ有意に優れていた(群間差:1.3、p=0.0008)。改訂Von Korff障害スコアのベースラインからの変化は、集団認知行動療法群が13.8%と、対照群の5.4%に比べ有意に優れていた(群間差:8.4%、p<0.0001)。改訂Von Korff障害スコアの疼痛スコアも、それぞれ13.4%、6.4%と、集団認知行動療法群が有意に優れた(群間差:7.0%、p<0.0001)。集団認知行動療法による質調整生存年(QALY)の増分は0.099であった。1QALY当たりのコストの増加は1,786ポンドであり、1QALY当たり3,000ポンドを閾値とした場合の費用効果の確率は90%以上に達した。両群とも、重篤な有害事象は認めなかった。著者は、「亜急性あるいは慢性の腰痛に対し、集団認知行動療法は有効であり、その効果は1年間持続し、医療コストも安価であった」と結論し、「本試験には都市部、地方部、富裕層居住区、貧困層居住区の患者が含まれる。また、年齢の上限を設けなかったため平均年齢が他の試験より高く、人種の割合もイギリスの現状を反映するものだ。したがって、得られた結果は広く適用可能と考えられる」としている。(菅野守:医学ライター)

33511.

待機的冠動脈造影には、よりすぐれたリスク選別の方法が必要

心臓カテーテル検査適応患者の選別に関して、ガイドラインではリスクアセスメントと非侵襲検査を推奨している。米国デューク大学臨床研究所のManesh R. Patel氏らの研究グループは、実施されている非侵襲検査の種類と、冠動脈疾患が疑われる患者に施行するカテーテル検査の診断精度について、米国の最新サンプルデータを用いて検討を行った。NEJM誌2010年3月11日号掲載より。待機的心カテ検査の精度は3分の1強にとどまる試験は、2004年1月から2008年4月にかけてAmerican College of Cardiology National Cardiovascular Data Registryに参加する663病院で、待機的カテーテル検査を受けた冠動脈疾患の既往のない患者を同定し対象とした。患者の人口統計学的特性、リスクファクター、症状、非侵襲検査の結果について、閉塞性冠動脈疾患との関連性を調査。その際、閉塞性冠動脈疾患は左主幹冠動脈の直径50%以上の狭窄または主要心外膜血管の直径70%以上の狭窄と定義された。この研究では、合計39万8,978例の患者が対象となり、年齢中央値は61歳、男性が52.7%、26.0%に糖尿病が、69.6%に高血圧症がみられた。非侵襲検査は患者の83.9%に実施された。カテーテル検査から37.6%(14万9,739例)に閉塞性冠動脈疾患が認められ、冠動脈疾患なし(狭窄が全血管の20%未満と定義)は39.2%だった。リスク層別化の優れた方策の必要性を強調解析の結果、閉塞性冠動脈疾患の独立予測因子として、「男性」(オッズ比:2.70、95%信頼区間:2.64~2.76)、「高齢」(5歳加齢当たりオッズ比:1.29、95%信頼区間:1.28~1.30)、「インスリン依存性糖尿病を有する」(オッズ比:2.14、95信頼区間:2.07~2.21)、脂質異常症(同:1.62、1.57~1.67)だった。非侵襲検査の結果が陽性の患者は、検査を一つも受けなかった患者と比べ閉塞性冠動脈疾患を有する割合が高かったが、わずかだった(41.0%対35.0%、P

33512.

スタチン治療中の脂質異常症、甲状腺ホルモン製剤eprotirome投与でLDL低下

脂質異常症はアテローム性動脈硬化性の心血管疾患のリスクを増大し、なおかつ大半はスタチン療法のみでは寛解が望めない。甲状腺ホルモン製剤は、血清低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールレベルを低下させると同時に、リポ蛋白代謝に有益な作用をもたらす可能性が期待され、脂質低下薬としての可能性が期待されている。そこで米国ジョンズ・ホプキンス大学内分泌・代謝学部門のPaul W. Ladenson氏らのグループは、甲状腺ホルモン製剤eprotirome(KB2115)の有効性をプラセボ対照で検討した。NEJM誌2010年3月11日号より。脂質異常症患者を対象に無作為試験を実施Ladenson氏らは、甲状腺ホルモン製剤のLDLコレステロール低下に関する安全性と有効性を評価するため、シンバスタチン(商品名:リポバスなど)またはアトルバスタチン(同:リピトール)の投与を受けている高コレステロール血症患者を対象に、多施設共同無作為化プラセボ対照二重盲検試験を行った。患者はスタチンに加えて、eprotirome(1日当たり25、50、100μg量)またはプラセボの投与を受けた。副次転帰を、血清アポリポ蛋白B、トリグリセリド、Lp(a)リポ蛋白レベルの変化とし、患者は試験期間中、心臓、骨、下垂体に起こり得る有害事象についてモニタリングされた。スタチン投与患者のLDLレベル低下に有用スタチン治療に加えた投与は、12週間行われた。血清LDLコレステロール値は、ベースラインの141mg/dL(3.6mmol/L)から、eprotirome 25μg量/日、50μg量/日、100μg量/日、プラセボでそれぞれ127、113、99、94mg/dL(3.3、2.9、2.6、2.4mmol/L)まで低下した(ベースラインからの平均低下率はそれぞれ7%、22%、28%、32%)。同様の変化は、血清アポリポ蛋白B、トリグリセリド、Lp(a)リポ蛋白でも同様の低下がみられた。eprotirome 投与と関連した心臓、骨における有害作用はみられなかった。また、eprotirome 投与を受けた患者でサイロキシン値は低下したが、血清中の甲状腺刺激ホルモンならびにトリヨードサイロニン値に変化はみられなかった。研究グループは12週に及ぶ本試験の結果、スタチン治療中患者への甲状腺ホルモン製剤eprotiromeの投与により、アテローム形成リポ蛋白の低下が認められたと報告している。(医療ライター:朝田哲明)

33513.

医療機器用滅菌包装材「キムガード 滅菌バッグ」新発売

キンバリークラーク・ヘルスケア・インクは18日、医療機器用滅菌包装材「キムガード スタンダード滅菌バッグ」「キムガード プラズマ用滅菌バッグ」を医療機関向けに4月1日に発売すると発表した。同社従来品の滅菌ラップは、シート状のもので大型の医療機器を包装し滅菌することに適している。今回発売される滅菌バッグは、バッグ内に機器を入れ包装し滅菌するタイプ。ラップとバッグの両タイプを取り揃えることで、医療機器のサイズや使い勝手に合わせて包装材を選択できるようになるという。また、滅菌工程を通過したことが判別できるよう、滅菌バッグの表面にはインジケーター(プロセスインジケーター)が印刷されている。キムガード 滅菌バッグのインジケーターは、色調変化と文字表示が大きく、滅菌工程通過が判別しやすくなっている。また、ヒートシール(加熱密封)しただけで、インジケーターが滅菌済みのように色調変化することがないとのこと。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.kchealthcare.com/japan/PDF/File_1.pdf

33514.

「超多剤耐性」(XDR)結核の感染が世界58カ国で確認

WHOは18日、従来の薬による治療が極めて困難な「超多剤耐性」(XDR)結核の感染が今年3月時点で世界58カ国で確認されたと発表した。XDR結核の感染者は推定で年間2万5000人、XDRを含めた「多剤耐性」(MDR)結核の感染者は08年で年間44万人、死者は15万人に上ったと推計している。 

33515.

季節性インフルエンザワクチン「PREFLUCEL」の第Ⅲ相試験の有効性データを発表

バクスターインターナショナルインク(NYSE: BAX)は、CSC Company(NYSE: CSC)のDynPort Vaccien Company LLC(DVC)とともに、季節性インフルエンザの三価ワクチン「PREFLUCEL」の有効性を検討した第Ⅲ相試験のデータを発表した。試験は、18歳から49歳までの健康成人7,000人以上を対象として、2008~2009年のインフルエンザ流行期に米国で実施された。それによると、「PREFLUCEL」に含まれている株のインフルエンザに対して78%の予防効果が示されたという。また、すべての流行株のインフルエンザに対して71%の予防効果が示されたとのこと。●詳細はプレスリリースへhttp://www.baxter.co.jp/about_baxter/news_room/news_releases/2010/100318.html

33516.

心血管リスクを有する耐糖能異常(IGT)患者において、バルサルタンが2型糖尿病への進行を抑制-NAVIGATOR試験の結果から

 ノバルティスファーマ株式会社は18日、9,000名以上が参加した高血圧治療薬バルサルタンのランドマーク試験であるNAVIGATORの結果から、心血管疾患または心血管リスクのある耐糖能異常(IGT)患者において、バルサルタンが2型糖尿病への進行を遅らせることが明らかになったと発表した。それによると、バルサルタン群では、糖尿病の新規発症リスクが14%減少したが、心血管イベントのリスクは減少しなかった。またナテグリニド群では、糖尿病の新規発症リスクも、心血管イベントのリスクも減少しなかったという。●詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100318_02.html

33517.

チロシンキナーゼ阻害薬「スーテント」のOS(全生存期間)データがASCO GUで発表-日本人の転移性腎細胞がん患者における長期生存を確認

ファイザー株式会社は18日、日本人の転移性腎細胞がん(mRCC)患者においてスーテント(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)が生存期間の延長に貢献することが国内第Ⅱ相試験の最終解析により明らかになったと発表した。このデータは国内フェーズ2試験の最終解析によるもので、3月5~7日にサンフランシスコで開催された2010 Genitourinary Cancers Symposium (ASCO GU)において浜松医科大学泌尿器科の麦谷荘一氏によって発表された。同試験では、患者の全身状態の指標となる「ECOG PS」が0~1、腎摘手術あり、未治療あるいはサイトカインベースの全身療法レジメンを受けたことのある日本人mRCC患者に対するスーテントの有効性と安全性を検討した。登録患者は未治療群25例(ファーストライン治療)、既治療群26例の計51例。有効性の評価(主治医判定)では、奏効率は52.9%(未治療群52%、既治療群53.8%)、PFSの中央値は未治療群が12.2ヵ月、既治療群が10.6ヵ月、OSの中央値は未治療群が33.1ヵ月、既治療群が32.5ヵ月と、海外の第Ⅲ相試験結果(奏効率:47%、PFS中央値:11ヵ月、OS中央値:26.4ヵ月)2と比べ同等以上の結果であり、特にOSに関しては海外第Ⅲ相試験の成績を約半年間上回る結果だったという。●詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_03_18.html

33518.

子どもへのインフルエンザ予防接種で、地域住民の感染率が約6割減

15歳までの子どもにインフルエンザ予防接種を行った地域で、未接種の住民も含めた感染率が、およそ6割減少していたという。カナダMcMaster大学のMark Loeb氏らが、前向き無作為化試験を行い明らかにしたもので、JAMA誌2010年3月10日号で発表した。49集落の子ども約950人を無作為に割り付け試験は、2008年9~12月にかけて、49のハタライト教徒の集落に住む、合わせて947人の生後36ヵ月から15歳の子どもを、集落単位で、季節性インフルエンザ予防接種群(25集落・接種児502人・試験解析された住民1,773人)、またはA型肝炎の予防接種群(対照群、24集落・接種児445人・試験解析された住民1,500人)に無作為に割り付け行われた。なお、いずれの予防接種を受けなかった住民は、合わせて2,326人だった。接種後、同地域のインフルエンザ発症について、2008年12月28日~2009年6月23日にかけて追跡した。インフルエンザ発症については、リアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法で確認した。子どもへの予防接種実施による集落全体の保護効果は59%結果、接種児以外でインフルエンザを発症した人は、インフルエンザ予防接種群では1,271人中39人(3.1%)だった。これに対し対照群のA型肝炎予防接種群では、1,055人中80人(7.6%)で、保護効果(protective effectiveness)は61%(95%信頼区間:8~83%、p=0.03)だった。接種児も含めた全体のインフルエンザ発症についてみてみると、インフルエンザ予防接種群では1,773人中80人(4.5%)だったのに対し、対照群では1,500人中159人(10.6%)で、保護効果は59%だった(同:5~82、p=0.04)。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

33519.

主要医学雑誌発表の薬剤試験論文、有効性検証比較(CE)試験は約3分の1

代表的な医学雑誌で発表された薬剤に関する試験論文のうち、「有効性を検証するための比較(comparative effectiveness:CE)試験」が占める割合は、約3分の1であることが報告された。CE試験とは、異なる治療法について、効果や安全性、コストなどの比較を行う試験のこと。米国・南カリフォルニア大学のMichael Hochman氏らが、代表的な医学雑誌6誌に発表された無作為化試験などについて調べ、JAMA誌2010年3月10日号で発表した。CE試験のうち2種以上の薬剤を比較した試験は43%Hochman氏らは、2008年6月1日~2009年9月30日の間に、NEJM、BMJ、Lancet、JAMA、Annals of Internal Medicine、Archives of Internal Medicineの6誌で発表された試験について調査を行った。薬剤に関する無作為化試験、観察研究、メタ解析は、合わせて328件あり、そのうちCE試験は約3分の1の104件だった。CE試験のうち、2種以上の薬剤について比較したものは45試験(43%)、薬物治療と非薬物治療の比較が行われていたものが11試験(11%)、異なる薬理作用間の比較が行われていたものが32試験(31%)、投与量についての比較が行われていたものは16試験(15%)だった。CE試験の9割が非営利組織からの資金援助で実行また、安全性に焦点を当てていたものは20試験(19%)で、費用対効果について言及していたのは、わずか2試験(2%)に留まった。さらに資金援助の状況について、営利組織からのみ資金援助を受けていた割合は、非CE試験は45%だったのに対し、CE試験は13%と有意に低率だった(p

33520.

世界中の子どもたちに、清潔で安全な水を―― 国連児童基金(ユニセフ)「TAP PROJECT」

世界中の子どもたちに、清潔で安全な水を――国連児童基金(ユニセフ)の「TAP PROJECT」が、3月22日~28日、東京・名古屋・関西地区の計1000店の飲食店で行われている。この活動は2007年にニューヨークで始まり、世界中に広がった。飲食店で無料で出てくる水に対し1ドル程度の募金をすることで、水に不自由しない国の人たちが、飲み水に苦しむ人たちに思いをはせるのがねらい。日本では昨年から東京などで一定期間実施された。募金は100円からで、アフリカ南東部マダガスカルで井戸やトイレを作るユニセフの取り組みに寄付される。●プロジェクトの特設サイトhttp://www.tapproject.jp/

検索結果 合計:35623件 表示位置:33501 - 33520