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男性の70%が「EDが命に関わる疾患の前兆と知っていたら、もっと早く受診した」

 バイエル薬品株式会社の9日の発表によると、バイエル・シエーリング・ファーマ社が、国際調査「EDと基礎疾患を有する男性(Men with ED and underlying conditions)」を行い、その結果をを公表した。 この調査は、同社がED(勃起不全)治療を希望する男性、または治療中の男性の実生活をより正しく把握するために行ったもの。調査結果は、ブリュッセルで開催された欧州性機能学会(ESSM)国際性機能学会(ISSM)合同学術会議において発表された。 調査によると、「ED患者のうち半数近くがEDと基礎疾患との関連を知らない一方で、早期治療に何が重要であるかについては、もっとよく知りたい」と思っており、また70%の男性が「EDが命に関わるような疾患と関連があることを知っていれば、もっと早く受診した」と回答しているという。さらに、ED患者のうち80%が医師に相談したことがあり、これはEDが男性にとって、もはやタブーではないことを示している。EDの原因が他の疾患にあるかもしれないという不安は、患者が医師に相談する重要なきっかけとなるという。 EDは加齢とともに見られる症状と誤解されがちだが、糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満など他の疾患を合併しているかもしれないという、警告もしくは前兆と考える必要があるという。詳細はプレスリリースへhttp://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail/?file_path=2008%2Fnews2008-12-09.html

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日本のざ瘡治療が変わるとき

ガルデルマ株式会社主催によるざ瘡治療に関するセミナーが開催され、「日本のざ瘡治療が変わるとき」と題し、東京女子医科大学 皮膚科教授 川島眞氏による講演が行われ、日本におけるざ瘡治療の現状の問題点から新薬発売後の日本におけるざ瘡治療の展望が述べられた。下記にその内容をレポートする。ニキビ患者さんの32.5%が病院での治療に不満足川島氏によると、尋常性ざ瘡は、日本の男性92%、女性94%が経験する疾患であるが、若年代層(全793名)に行われた調査結果から、ざ瘡患者の36%がOTC薬を購入、35%が自身によるスキンケアで対処し、病院での治療は12%に過ぎないことが分かったという。また、病院で治療を受けている患者においても、治療満足度は67.5%、不満との回答が32.5%と十分な評価を得られていないのが実態と話す。一方、従来、ニキビは深刻な疾患とは捉えられてこなかったのが実情だが、ざ瘡患者のQOLをSkindex-16(皮膚疾患特異的QOL尺度)を用いて検討した結果、たとえ軽症であっても、感情面でのQOLの低下は他の皮膚疾患と比しても高いことが認められたと報告されており、決して軽視できない疾患であることが示されていると指摘する。ニキビ治療の現状と今後の展望ざ瘡治療に対する患者の不満の原因として、川島氏は、日本の保険薬価収載医薬品が海外のニキビ治療のアルゴリズムと比較して非常に少ないことも原因の一つに挙げる。特に海外においては、軽症から中等症までの第一選択薬である外用レチノイドが1995年より発売が開始され、第一選択薬として汎用されているにもかかわらず、日本では今まで処方出来なかったため、患者はもちろん、治療する側の医師にとってもニキビ治療は満足度の低いものだった。そんななか、日本でも外用レチノイド「ディフェリン ゲル0.1%(一般名: アダパレン)」が本年10月に発売された。アダパレンは、表皮角化細胞の分化を抑制することで、面皰を減少させることが可能となることが第3相試験の結果から証明されており、ざ瘡の病態進の展初期段階で角化異常を抑える治療の可能性が示されているという。日本のざ瘡治療は新時代へ皮膚疾患におけるエビデンスに基づく医療の推進、ざ瘡に対する積極的な治療へのニーズのなか、ざ瘡治療に対する臨床現場の混乱を防ぐため、本年9月、日本皮膚科学会より「ざ瘡治療ガイドライン」が策定された。ガイドラインの治療アルゴリズムにおいても、アダパレンは第一選択薬として位置づけられており、川島氏は、アダパレンの登場により日本のざ瘡患者さんのQOLが向上することが期待され、「日本のざ瘡治療は新しい時代」に入ったと話している。●「ディフェリン」総合情報サイトhttp://www.differin.jp/index.html

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Step試験が早期中止に、細胞性免疫ワクチンはHIV感染を予防できず

期待の大きさを反映してか、落胆の声が世界中に広がっているという。MRKAd5 HIV-1 gag/pol/nefワクチンによる細胞性免疫はHIV-1感染の予防効果およびウイルス量の減少効果を示さず、一部の症例ではむしろ感染リスクを上昇させる可能性があることが、国際的な第II相Step試験の中間解析で判明したのだ。試験はすでに早期中止となっている。米San Francisco公衆衛生局HIV研究部のSusan P Buchbinder氏が、Lancet誌2008年11月29日号(オンライン版2008年11月13日号)で報告した。免疫反応の誘導は確認されたが、感染率、ウイルス量は低減せずこれまでの観察試験やヒト以外の霊長類の試験で、細胞性免疫反応によりHIV複製はコントロール可能であることが示唆されている。そこで、Step試験の研究グループは、HIV-1のgag/pol/nef遺伝子を発現している5型アデノウイルス(Ad5)をベクターとする細胞性免疫ワクチンのHIV-1感染の予防効果あるいは血漿HIV-1量の低下効果を評価した。本研究は、北米、カリブ海諸国、南米、オーストラリアの34施設でコンセプトの検証を目的に実施された二重盲検第II相試験である。HIV-1血清陰性例3,000例がMRKAd5 HIV-1 gag/pol/nefワクチン(1,494例)あるいはプラセボ(1,506例)を投与する群に無作為に割り付けられた。無作為割り付け時には、性別、ベースラインのAd5抗体価、施設で事前に層別化した。主要評価項目はHIV-1感染率の低下(6ヵ月ごとに検査)あるいはセットポイント(ウイルス量の低下が停止した時点)のHIV-1ウイルス量(HIV-1感染の診断後3ヵ月に測定)とし、per-protocol解析およびintention-to-treat解析変法を行った。予想に反し、本試験は初回の中間解析で事前に規定された無効判定基準を満たしたため早期中止となった。中間解析では、ベースラインのAd5抗体価が200以下の症例のうち、ワクチン群741例のウイルス感染率は3%(24例)であったのに対し、プラセボ群762例も3%(21例)と差を認めなかった(ハザード比:1.2、95%信頼区間:0.6~2.2)。感染例は1例を除きすべて男性であった。血漿HIV-1 RNAの幾何平均値は、感染男性患者のワクチン群とプラセボ群で同等であった(4.61 vs. 4.41 log10 コピー/mL、効果に関する片側p値=0.66)。全ワクチン投与例(Ad5抗体価低値例、高値例の双方を含む)から25%を無作為に抽出したサンプル(354例)について、ワクチンによって誘発されたインターフェロンγを産生する細胞をELISPOT(enzyme-linked immunospot)法で検出したところ、75%(267例)で反応が見られ免疫反応の誘導が確認された。探索的な解析では、ベースラインのAd5抗体価にかかわらずワクチン群とプラセボ群のHIV-1感染のハザード比は、Ad5血清陽性の男性例(2.3、95%信頼区間:1.2~4.3)および陰茎包皮切除術を受けていない男性例(3.8、1.5~9.3)で高く、これらの症例ではむしろワクチン群の感染リスクの有意な上昇が示唆された。これに対し、Ad5血清陰性例(1.0、0.5~1.9)あるいは包皮切除術を受けた例(1.0、0.6~1.7)ではハザード比は高値を示さなかった。著者は、「MRKAd5 HIV-1 gag/pol/nefワクチンによる細胞性免疫はHIV-1感染の予防効果を示さず、早期のウイルス量の減少効果も認めなかった」と結論し、「なぜ効果が不十分だったか、また一部の症例におけるHIV-1感染率の上昇のメカニズムについては、現在、究明を進めている」としている。(菅野守:医学ライター)

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新規抗肥満薬tesofensine、減量効果は既存薬の約2倍

新規抗肥満薬tesofensineの0.5mg/日24週投与は、既存薬の約2倍という有望な体重減少効果と良好な有害事象プロフィールを示すことが、デンマークで実施された無作為化第II相試験で判明した。同国Copenhagen大学生命科学部門のArne Astrup氏が、Lancet誌2008年11月29日号(オンライン版2008年10月23日号)で報告した。0.5mg群と1.0mg群で効果は同等、有害事象は0.5mg群で良好既存の抗肥満薬の平均的な体重減少効果は、食事療法とプラセボの組み合わせに比べ6ヵ月で3~5kgほどしかなく、肥満者にはより効果的な薬物療法が必要とされている。tesofensineはノルアドレナリン、ドパミン、セロトニンのシナプス前での取り込み阻害薬であり、パーキンソン病およびアルツハイマー病の肥満患者において意図せずに体重減少効果を認めた。この試験では食事療法やライフスタイルの変更指導は行っておらず、14週の投与で約4%とシブトラミンやリモナバンと同等の体重減少効果が得られ、血圧や気分への影響は見られなかった。そこで、研究グループはデンマークの5つの肥満管理センターにおいて、肥満患者に対するtesofensineの有効性および安全性を評価する二重盲検プラセボ対照無作為化第II相試験を実施した。203例の肥満患者(BMI: 30~40kg/m2)が、エネルギー制限食とともにtesofensine 0.25mg(52例)、0.5mg(50例)、1.0mg(49例)あるいはプラセボ(52例)を1日1回24週間投与する群に無作為に割り付けられた。主要評価項目は体重の変化率とした。無作為割り付けされた全例のうち少なくとも1回は実薬あるいはプラセボの投与を受けた患者を解析対象とした(intention-to-treat解析変法)。161例(79%)が治療を完遂した。24週後の平均体重減少率は、プラセボ群の2.0%(SE 0.60)に対し、tesofensine 0.25mg群は4.5%(SE 0.87)、0.5mg群は9.2%(SE 0.91)、1.0mg群は10.6%(SE 0.84)と有意な改善効果が認められた(p<0.0001)。tesofensine投与群で高頻度に見られた有害事象は、ドライマウス、悪心、便秘、固形便、下痢、不眠であった。24週の治療終了後に、tesofensine 0.25mg群と0.5mg群はプラセボ群に比べ収縮期/拡張期血圧の有意な上昇は認めなかったが、0.5mg群では心拍数が7.4拍/分増加した(p=0.0001)。著者は、「tesofensine 0.5mg群と1.0mg群は既存の抗肥満薬の約2倍の体重減少効果を示し、両群間に大きな効果の差は認めなかった。0.5mg群は、1.0mg群に比べ血圧上昇、有害事象、治療中止例が少なく、血行動態に及ぼす影響はシブトラミンと同等かわずかに低かった」とまとめ、「tesofensine 0.5mg/日の24週投与は、有望な体重減少効果と良好な有害事象プロフィールを示した。今後、大規模な第III相試験で確認する必要がある」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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Promactaが米国FDAより承認を取得

グラクソ・スミスクライン株式会社は5日、英国本社が、Promacta(一般名:エルトロンボパグ)の、コルチコステロイド、免疫グロブリンあるいは脾臓摘出術に対する反応が不十分な慢性特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic Thrombocytopenic Purpura:ITP)患者さんにおける血小板減少症治療薬として米国FDAより迅速承認を取得したと発表した。エルトロンボパグは、成人の慢性ITP患者に対して初めて承認された経口トロンボポエチン(TPO)受容体作動薬であり、今回の承認はエルトロンボパグおよびITP関係者にとって重要な節目となる。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2008_07/P1000513.html

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進行性乳がんを対象としたアバスチンの第III相臨床試験で無増悪生存期間の延長を確認

中外製薬株式会社の5日の発表によると、スイスのF.ホフマン・ラ・ロシュが、アバスチン(一般名:ベバシズマブ)のRIBBON-1試験においてアバスチンと化学療法を併用した場合、化学療法単独と比較して、主治医評価に基づいて、主要評価項目である乳がん女性患者の病勢の進行がない生存期間(いわゆる無増悪生存期間)の延長を達成したと発表したという。RIBBON-1試験は、乳がん患者にXelodaやanthracyclineベースの化学療法と併用した場合のアバスチンの有用性を示した初めての第III相臨床試験で、taxaneベースの化学療法と併用した場合に示されているアバスチンの有用性を更に強固に実証している。試験の結果は、アバスチンは転移性HER-2陰性乳がんの一次治療として、いくつかの実臨床で汎用されている化学療法との効果的な組み合わせにより、無増悪生存期間をより延長できることを更に証明するものであるとしている。ロシュ社はこの試験のデータを、今後開催される関連学会で発表する予定だという。詳細はプレスリリースへhttp://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=OCHZEELXWICTICSSUIHCFEQ?documentId=doc_12643&lang=ja

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食後の血糖値、測ったことがない人が80%

バイエル薬品株式会社は4日、一般人における食後高血糖の認知度を把握するために意識調査を行い、その結果を発表した。この調査は、40歳以上の312人を対象にインターネット上で実施されたもの。(本文中の数値は小数点以下切り捨て。)調査結果によると、食後に測った血糖値をさす「食後血糖」という言葉を「知っている」と答えた人の割合は54%で約半数だったが、80%の人は食後血糖を「測ったことがない」と回答。また、自分の食後血糖値、あるいは数値が良好かどうかを把握している人の割合は14%で、血圧(71%)、コレステロール値(59%)、中性脂肪値(55%)などと比べて著しく低率であった。また、空腹時の血糖値についても40%と半数を切っており、血糖値はいずれに関しても、血圧、脂質の指標より把握されていない現状が調査結果から浮かび上がっている。詳細はプレスリリースへhttp://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail/?file_path=2008%2Fnews2008-12-04.html

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遺伝子型スコアは2型糖尿病リスクの予測能に優れているか?

 遺伝性の2型糖尿病のリスクの予測に新時代到来か? 家族性糖尿病を有する人は有さない人に比べ2~6倍のリスク増大がある。また最新の研究で、複数の遺伝子座が2型糖尿病のリスクと関連していること(リスク対立遺伝子ごとに5~37%増大)が証明されたことを受け、マサチューセッツ総合病院遺伝子治療部門のJames B. Meigs氏らは、これら遺伝子座に関する知見を用いることで糖尿病リスクの予測は、従来の臨床的なリスクファクターのみを用いた場合の予測能よりも優れたものとなるのではとの仮説を立て検証を行った。NEJM誌2008年11月20日号より。糖尿病と関連する18の遺伝子型スコアについて検証 検証したのは糖尿病と関連する18の遺伝子座。フラミンガム子孫研究(Framingham Offspring Study)の参加者2,377例を対象とし、18遺伝子座のSNP(一塩基多型)の遺伝子型を確定し、そのリスク対立遺伝子の数から遺伝子型スコアを作成。一般に用いられている臨床的リスクファター単独の場合と、それに遺伝子型スコアの情報を加えた場合との、糖尿病リスクの予測能を、それぞれC統計量を算出してロジスティック回帰分析にて比較した。従来の予測能と大差なし 追跡期間は28年。この間に確認された糖尿病の新規発症は255例だった。 糖尿病発症者の遺伝子型スコアの平均(±SD)は17.7±2.7、未発症者は17.1±2.6(P

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64列CT、冠動脈疾患の診断に有用だが従来法より優るとはまだ言えない

64列マルチスライスCTは冠動脈疾患の診断に有用だが、現段階では従来法に取って代わるほどではないことが、ジョンズホプキンス大学医学部のJulie M. Miller氏らによる国際的な多施設共同試験CORE64(Coronary Artery Evaluation Using 64-Row Multidetector Computed Tomography Angiography)の結果として報告された。これまでマルチスライスCTの診断精度については十分な検証が行われていなかった。NEJM誌2008年11月27日号掲載より。7ヵ国9施設291例について従来法と比較検討CORE64スタディは、64列マルチスライスCT(0.5mm)血管造影の診断精度を、冠動脈疾患の疑いのある患者を対象に、従来の冠動脈造影法と比較することを目的とする。日本を含む7ヵ国9施設で実行された前向きの多施設共同試験で、登録患者(405例、2005年9月~2007年1月)はAgatstonカルシウムスコアの測定とマルチスライスCTによる血管造影を受け、その後30日以内に従来法を受け比較された。検討されたのは、カルシウムスコアが600以下だった291例の1.5mm以上の部位について。50%以上の狭窄を閉塞とし、Duke 冠動脈疾患指標を用いての疾患重症度が評価された。CT血管造影の診断精度(対従来法)はAUC(ROC曲線下面積)を用いて評価された。診断精度は高く正確だが……閉塞性冠動脈疾患は56%の患者に認められた。50%以上狭窄を検出・除外するCT血管造影の診断精度は、AUC 0.93(95%信頼区間:0.90~0.96)、感度85%(79~90)、特異度90%(83~94)で、陽性適中率91%(86~95)、陰性適中率83%(75~89)だった。また血行再建術を受けた患者を同定する能力に関して、CT血管造影のAUCは0.84(0.79~0.88)、従来法は0.82(0.77~0.86)で同等であった。血管ごとの解析(866血管)によるCT血管造影のAUCは0.91(0.88~0.93)。疾患重症度については両方法による結果に高い相関が見られた(r=0.81、95%信頼区間:0.76~0.84)。これら結果を踏まえMiller氏は「64列マルチスライスCTの血管造影で、閉塞性冠動脈疾患の徴候や重症度、血行再建術を要する患者の同定は正確にできるが、陽性・陰性適中率の結果は、現時点では従来法に取って代わるものではないことを示唆するものだ」と結論している。(武藤まき:医療ライター)

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子どもの10人に1人しか必要なHIV薬は得られていない!

国境なき医師団日本によると、HIV/エイズに感染している子どもの数は210万人と推測され、そのうち90%がアフリカ・サハラ以南諸国に集中している。また治療を受けている子どもは10%にすぎないという。HIVの子どもの大多数は、妊娠中、分娩中、授乳中に母親から感染している。そして、アフリカ・サハラ以南諸国に住むHIV感染児は、3分の1が1才の誕生日を迎える前に、また、半数は2才の誕生日までに治療を受けることなく死亡しているとのこと。詳しくはこちらhttp://www.msf.or.jp/news/2008/12/1475.php

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AD/HDのある子どもの世界を疑似体験

ヤンセンファーマ株式会社は4日、AD/HD(注意欠陥/多動性障害)のある子どもに見られる症状の一端を擬似体験する装置「バーチャルAD/HD」の開発を完了し、同日より全国の医療機関を対象に無償での体験機会の提供を開始したと発表した。「バーチャルAD/HD」は、これまで根強い誤解の存在が指摘され「見えにくい障害」とも言われてきたAD/HDの病態や症状、当事者である子どもたちの心情を理解するための心理教育ツール。この装置は周囲の人間が当事者の思いのほどを理解し、適切な支援へとつなげていくことを目的として、医療の専門家による監修に加え、当事者の声なども参考にして制作されたとのこと。同社では、立ち上がり時に25台の「バーチャルAD/HD」を全国の各支店に配備するが、しばらくは多方面からの体験要望が集中することも想定されるため、当面は原則、医療関係者(医師・看護師・臨床心理士等)を主たる対象として実施していくという。詳細はプレスリリースへhttp://www.janssen.co.jp/inforest/public/home/?paf_gear_id=2100029&paf_gm=content&paf_dm=full&vid=v11&cid=cnt53468

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米オレゴン州肝移植、MELDスコア導入後に人種間格差なくなる

米国オレゴン州で、肝移植のレシピエント決定に際し、Model For End-Stage Liver Disease (MELD)スコアを導入して以後、黒人と白人の明らかな人種間格差がなくなったことが、米Duke大学のCynthia A. Moylan氏らの調べで明らかにされた。JAMA誌2008年11月26日号で掲載されている。同州では2002年2月から、肝移植の緊急性を示す指標としてMELDスコアを導入している。死亡や悪化により移植不可能になるリスク、黒人と白人で格差なし同研究グループは、MELDスコア導入前の1996~2000年と、導入後の2002~2006年の、オレゴン州の肝移植ネットワークの待機者リストの中で、18歳以上の黒人と白人について、後ろ向き調査を行った。導入前のコホートは2万1,895人、導入後は同2万3,793人だった。導入前は、死亡または症状が悪化し移植不可能になるリスクが、黒人は白人のおよそ1.51倍だった(95%信頼区間:1.15~1.98、p=0.003)。一方導入後には、黒人の同リスクは26.5%に対し、白人は22.0%と、両者に有意差はなくなった(オッズ比:0.96、95%信頼区間:0.74~1.26、p=0.76)。また、待機者リスト申請後3年以内に肝移植を行う割合について見たところ、導入前は黒人が61.6%に対し、白人が66.9%と、黒人のほうが有意に少なかった(オッズ比:0.75、95%信頼区間:0.59~0.97、p=0.03)。ところが導入後には、黒人の同割合は47.5%に対し、白人は45.5%と、両者の格差はなくなった(オッズ比:1.04、95%信頼区間:0.84~1.28、p=0.75)。依然として残る男女間格差一方、女性のほうが男性よりも移植を受けにくい傾向は、導入前から導入後にも続いていた。死亡または症状が悪化し移植不可能になるリスクは、導入前は男性が21.9%に対し女性が22.4%(オッズ比:1.08、95%信頼区間:0.91~1.26、p=0.37)だったが、導入後は男性21.4%に対し女性23.7%(オッズ比:1.30、95%信頼区間:1.08~1.47、p=0.003)と、より格差が広がっていた。待機者リスト申請後3年以内に肝移植を行う割合について見てみると、導入前は男性が67.6%に対し女性が64.8%(オッズ比:0.80、95%信頼区間:0.70~0.92、p=0.002)であり、導入後も男性が48.7%に対し女性が39.9%(オッズ比:0.70、95%信頼区間:0.62~0.79、p<0.001)だったと報告されている。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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冠動脈性心疾患、うつ症状による心血管イベントリスクの増大は運動不足などが原因

冠動脈性心疾患でうつ症状のある人は、心血管イベントのリスクが高いことは知られているが、その原因は、運動不足などのうつ症状に付随する行動的要因にあるようだ。米サンフランシスコVA Medical CenterのMary A. Whooley氏らが、安定冠動脈性心疾患の1,000人超について追跡し、明らかにしたもので、JAMA誌2008年11月26日号で発表した。これまで、うつ症状が心血管イベントリスクを増大することは明らかになっていたが、その要因については不明だった。1,017人を約5年間追跡同研究グループは、2000~2008年にかけて、安定冠動脈性心疾患の1,017人について前向き調査を行った。平均追跡期間は4.8年(標準偏差:1.4)。調査開始時点で、うつ症状の評価指標であるPatient Health Questionnaire(PHQ)を用い、症状の有無や程度を評価した。追跡期間中に発生した心血管イベントは、4,876患者・年中で341件だった。年齢補正後の、うつ症状のある人(PHQスコア10以上、199人)の心血管イベント発症率は10.0%、ない人(818人)は同6.7%だった(ハザード比:1.50、95%信頼区間:1.16~1.95、p=0.002)。また、合併症状や疾患の重症度を補正した後、同ハザード比は1.31(95%信頼区間:1.00~1.71、p=0.04)になった。運動量などを補正後、うつ症状と心血管イベントリスクの有意な関連性が消失ところが、心拍数の変動性などといった、生物的要因の補正を行った後、同ハザード比は下がり、p値も0.12と有意差が見られなくなった(ハザード比:1.24、95%信頼区間:0.94~1.63)。さらに、運動量や喫煙の有無などの行動的要因の補正を行うと、ハザード比はさらに下がり、同じく有意差もなかった(ハザード比:1.05、95%信頼区間:0.79~1.40、p=0.75)。行動的要因の中でも、運動量の影響が最も大きかった。同研究グループは、研究対象となった外来の安定冠動脈性心疾患に関して、うつ症状による心血管イベントリスクの増大は、行動的要因、なかでも運動不足によって説明可能だとしている。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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最も「辞めたい」と思っている業界はどこか?

ネットマイルの調査によると、会社を辞めたいと思ったことのある割合が一番高い業界は「衣料・雑貨・日用品系」で52.1%、次いで「医療・福祉系」(49.4%)、「商社系」(49.0%)という結果だったという。一方で「辞めたいとは思わない」のは「電力・ガス・水道」が44.0%でトップで「専門コンサル系」(30.5%)、「団体・連合会・官公庁」(29.5%)と続いた。同調査によると、社員であることに誇りを感じている割合は「電力・ガス・水道」が最も多く約50%だった。「医療・福祉系」は約30%にとどまった。詳細はこちら(PDF)http://research.netmile.co.jp/voluntary/2008/pdf/200812_1.pdf

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YouTubeが成人向け動画の規制を強化

アダルト系動画の問題が指摘されるYouTubeだが、12月2日、成人向け動画の規制強化などの変更を加えたと発表した。もともとポルノや性行為を含む動画の削除を行っているが、今回は「性的なものを暗示する」と考えられる動画についても基準を厳しくするという。性行為など露骨なコンテンツは含まないが、そういったものを連想させる内容の動画は、禁止こそされないが、年齢制限付き(18歳未満は視聴できない)になるとのこと。ネットは緩い規制の中で発展を遂げてきたが、これからは適正な規制にますます転換していくと思われる。発表の詳細はこちらhttp://jp.youtube.com/blog?entry=RUnPSXxyFWA

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アメリカ医療研究品質機構のノウハウを活用して患者安全指標はつくれそうだ

患者安全は国際的な問題だが、その指標づくりは容易ではない。アメリカには、医療研究品質機構(AHRQ:Agency for Healthcare Research and Quality:http://www.ahrq.gov/)が病院診療データを基に開発した患者安全の指標があり、数ヵ国がその指標を自国の患者安全指標づくりに活用しているがイギリスでも活用できないか。Healthcare Commission(ロンドン)のVeena S Raleigh氏らが、29あるAHRQの指標のうち9つについて症例対照試験を行い有用性を検証した。BMJ誌2008年11月22日号(オンライン版2008年10月17日号)掲載より。「病院エピソード統計」から症例群、対照群を引き出し入院期間、死亡率を比較試験はAHRQの9つの指標で、イギリスの全NHS(国民医療保健サービス)トラストを対象とする「病院エピソード統計」(2003-2004、2004-2005、2005-2006)から患者安全の指標、有害転帰の指標を引き出せるか検証された。9つの指針は、「死亡率が低い疾患医療での死亡数」「医原性気胸」「褥瘡」「医療処置が必要となった待機感染症」「術後股関節骨折」「術後敗血症」、および産科的外傷についての3指針(後産期分娩時器具あり・なし、帝王切開時)。指標を経験していると判定された患者症例群と、対照照合症例群(2005-2006データから、年齢、性、同一医療サービス受療群、主要専門科目、NHSトラストで照合)との入院期間、死亡率を比較し、アメリカのデータ(2000年版)との比較も行われた。コーディング、制度、サービス供給パターンの違いはなお考慮すべき入院期間は、1指標(帝王切開時の外傷)を除き、対照群よりも症例群のほうが長かった(各指標値:0.2~17.1日、P

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ボーナス付きP4Pが住民健康格差を解消

イギリスでは2004年に、開業医に対して新たにQOF(quality and outcomes framework)という診療報酬支払制度(P4P:pay for performance)が導入された。プライマリ・ケアの構成、プロセス、予後を135のパフォーマンス指標(現在)で評価し、指標の目標値達成の場合ボーナスが支給されるというもので、契約開業医の年収は30%強増したと言われている。指標の大半は健康保持・増進、疾病予防に関するもので、慢性疾患を有する45歳以上の全患者については血圧モニタリングが毎年義務づけられている。この制度導入には、生活レベルの異なる地域住民間の健康格差解消も期待されていた。ロンドン大学医療・社会・ケア調査部門/一般診療・プライマリ・ケア部門のMark Ashworth氏らが、導入後3ヵ年(2005~2007年)の推移について調査をしたところ、ねらいどおりの変化が起きていることが報告された。BMJ誌2008年11月22日号(オンライン版2008年10月17日号)掲載より。最低所得層と最高所得層とにあった平均血圧値の差異1.7%が3年後には0.2%に調査は、各年受診患者の診療データから、血圧値と慢性疾患の有病率を評価し行われた。評価には、QOFデータ、2001年国勢調査に基づく所得スコア(5段階)・民族データ、一般診療特性データを含む。2004-2005年8,515例(全診療データの99.3%)、2005-2006年8,264例(98.3%)、2006-2007年8,192例(97.8%)の診療データが解析された。2005年に血圧値が記録された成年者は82.3%(n=52.8 million)だったが、2007年までにこの比率は88.3%(n=53.2 million)まで上昇した。また当初、最低所得層と最高所得層との間に1.7%の平均血圧値の差異があったが、3年後には0.2%に狭まっていた。目標血圧値達成率も差異が解消2005年の糖尿病、虚血性心疾患における目標血圧値達成率は、最高所得層ではそれぞれ71.0%(95%信頼区間:70.4%~71.6%)、85.1%(84.7%~85.6%)だったのに対し、最低所得層では68.9%(68.4%~69.5%)、81.8%(81.3%~82.3%)であった。それが3年後には、最高所得層で78.6%(78.1%~79.1%)、89.4%(89.1%~89.7%)に上昇する一方、最低所得層も同様に上昇し79.2%(78.8%~79.6%)、88.4%(88.2%~88.7%)の達成率となっていた。同様の変化は、高血圧、脳血管疾患、慢性腎疾患でも観察された。このためAshworth氏は「2004年に導入されたP4Pは、血圧モニタリングおよびコントロールの大幅な改善に結びついている。所得間であった差異の解消ももたらされた」と結論している。

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リピトールに心血管イベントリスク低下と腎機能改善の相関が認められる

ファイザー株式会社は11月28日、米国心臓協会(American Heart Association)の年次学術総会で発表された5年間にわたるTreating to New Targets(TNT)試験の事後サブ解析の結果によると、心血管疾患の既往のある患者にリピトール(一般名:アトルバスタチンカルシウム)を投与したところ、腎機能の改善と主要な心血管イベントのリスク低下に強い相関があることが認められたと発表した。リピトールが心疾患患者の推算糸球体濾過量(eGFR:estimated glomerular filtration rate)を用量依存的に増加させることはこれまでの研究からも明らかにされている。今回の新たな解析結果から、リピトールが投与されている心疾患患者では、eGFRが1mL/min/1.73m2増加するごとに、主要な心血管イベントの相対リスクが2.7パーセント低下することが認められ、主要な冠動脈イベント、非致死的心臓発作、致死的・非致死的脳卒中などの二次エンドポイントについても、eGFRが1mL/min/1.73m2増加するごとに同程度のリスク低下が認められたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2008/2008_11_28.html

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子宮頸がん予防ワクチンのCervarixがオランダの国民予防接種プログラムに組み入れ

グラクソ・スミスクライン株式会社は11月28日、オランダのNetherlands Vaccine Institute (NVI)が、オランダ国民に対する子宮頸がん予防接種プログラムのためのワクチンとして、英グラクソ・スミスクラインplc(GSK)の子宮頸がん予防ワクチンCervarixを選択したと発表した。この予防接種プログラムは、12歳の女児全員の接種を目的としており2009年9月より開始されているもの。このプログラムのためのCervarixはGSKが供給する。また、オランダのより幅広い女児においてヒトパピローマウイルス(HPV)感染と子宮頸がんのリスクを減少させることを目的としたキャッチアップ・プログラムも2009年の前半中に13歳から16歳までの女児全員を対象に実施される。12歳の女児を対象とする予防接種プログラムでは、初年度に合計35万人の女児がCervarixを接種することが推定されているという。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2008_07/P1000511.html

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日本人患者で初めてピクノジェノール・アルギニン含有食品のED改善効果を確認

小林製薬株式会社は1日、日本人のED患者におけるピクノジェノール・アルギニン含有食品のED改善効果を初めて確認したと発表した。この研究成果は、2008年11月29日(土)、30日(日)に東京都で開催された第8回日本Men’s Health医学会において発表された。ピクノジェノールとアルギニンの同時摂取が、血中一酸化窒素の産出を促進することによってED改善に有効であることは、これまでに海外(アメリカなど)で報告されていたが、同社は、日本人に対する臨床データが確認されていないことに着目し、今回ピクノジェノールとアルギニン含有食品の、日本人ED患者(軽度~中等度)における有効性を確認するために臨床試験を実施した。その結果、IIEF-5の数値良化が見られ、日本人ED患者(軽度~中等度)の病状改善を確認したという。ピクノジェノール・アルギニン含有食品が、日本人ED患者について有効であることが確認されたのは今回の試験が初めて。詳細はプレスリリースへhttp://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2008/081201_01/index.html

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