「ガスター」の低用量アスピリン起因性消化管障害予防への有効性を報告

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2009/07/14

 



アステラス製薬株式会社は13日、低用量アスピリン起因性消化管障害の予防にH2受容体拮抗剤「ガスター」(一般名:ファモチジン)が有効であるという試験「FAMOUS(Famotidine for the Prevention of Peptic Ulcers and Oesophagitis in Users of Low-Dose Aspirin)」の結果が、現地時間11日付けの英国医学専門誌「The Lancet」に掲載されたと発表した。

ガスターは1985年7月に、国産初のH2受容体拮抗剤として発売され、現在、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期等の適応症を有している。

FAMOUS試験の結果概要は以下の通り。

●試験デザイン:低用量アスピリン(75~325mg)服用中の患者404名を対象に、ガスター40mg/日群とplacebo群に無作為に割付、3ヶ月後の消化性潰瘍発症率を比較した無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験。

●結果:胃潰瘍の発症率はガスター群で3.4%、placebo群で15.0%、十二指腸潰瘍はガスター群0.5%、placebo群で8.5%と、いずれもガスター群で有意に抑制されていた(p=0.00021、0.0045)。さらにガスター群では、消化管出血を0%に抑制していた。

詳細はプレスリリースへ
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/-famouslancet.html