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08~09シーズンのインフルエンザA型におけるタミフル耐性は98.5%:アメリカ

2008~09シーズン中に検査を行ったインフルエンザA(H1N1)ウイルスのうち、オセルタミビル(商品名:タミフル)耐性株が98.5%を占めたことが、CDC(米国疾病対策センター)のNila J. Dharan氏らワーキンググループの調べで明らかになった。同耐性株は、2007~2008シーズンから世界的に増加してきている。JAMA誌2009年3月11日号(オンライン版2009年3月2日号)より。耐性株の割合は昨シーズン12.3%から今シーズン98.5%に大幅増加同氏らは、2007年9月~2008年5月、2008年9月~2009年2月にかけて、CDCに寄せられたインフルエンザA(H1N1)ウイルスについて分析を行った。オセルタミビル耐性については、ノイラミニダーゼ阻害薬検定とピロシーケンス分析で確認した。その結果、07~08シーズンのインフルエンザウイルスのうち、19%がA(H1N1)ウイルスで、24州から集められたインフルエンザA(H1N1)ウイルス1,155のうち、142(12.3%)がオセルタミビル耐性株だった。08~09シーズンについては、インフルエンザA(H1N1)ウイルス268のうち、264(98.5%)がオセルタミビル耐性株だった。オセルタミビル耐性株、症状や既往症、地域などで感受性株と類似性別、年齢、人種や既往症についてオセルタミビル耐性株99例と感受性株182例について比較したところ、有意差は見られなかった。抗ウイルス薬で治療を受けた人を除いて症状について比較したところ、感受性株群で筋肉痛や関節痛の発症率が有意に高かったが、その他の症状には有意差はなかった。また、入院率についても、感受性株群で有意に高率だったが、耐性株群のうち、入院直前で死亡した2人を含めると、有意差はなかった。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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【医師限定記事】医療費UPは増税賛成が4割、現状の再配分・調整が4割

医師限定コミュニティ「DrsVoice」で開催中のアンケート「医療費抑制問題で意見分かれる!再配分か増税か?」の途中経過では、医療費の見直しに関して、増税賛成が4割、現状の予算の再配分が4割と意見が分かれている。いずれも医療費の枠を増やすことに賛成の意見だが、その財源根拠、また内容に関するコメントでも多彩な意見が書き込まれている。一方、現状の医療費の枠の中で見直しを行うという意見は1割にとどまっている。まだまだ意見を募集中です。先生のご意見をお聞かせください。 「医療費抑制問題で意見分かれる!再配分か増税か?」はこちらhttp://www.carenet.com/click/voice/answer.php?eid=35

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【医師限定記事】医学部定員増は条件付き賛成が半数!

医師限定コミュニティ「DrsVoice」で開催中のアンケート「医学部定員増で医療は変わる?医師の数を増やせば医療崩壊は解決するのか!?」の途中経過によると、医学部の定員増に対して、「条件付き賛成」が最も多く半数近くを占めている。「反対」も4割程度いるが、「賛成」は1割程度と最も低い状況。また、コメントでは医学生の数を増やすだけでは問題は解決しないという意見が多い。まだまだ開催中ですので、先生のご意見もお聞かせください。 「医学部定員増で医療は変わる?医師の数を増やせば医療崩壊は解決するのか!?」はこちらhttp://www.carenet.com/click/voice/answer.php?eid=27

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がん患者へ贈る“希望の言葉”をウェブサイトで紹介

アストラゼネカ株式会社は13日、がん患者やその家族に向けて、がんになっても希望を持って自分らしく生きるためのヒントにしてもらえばと“希望の言葉”を同社が運営するウェブサイト『がんになっても』(http://www.az-oncology.jp/)で紹介している。“希望の言葉”は、がんサバイバーの方々が運営されるNPO法人HOPE★プロジェクトが、「心がほっとあたたまる、誰もがふんわりやさしい気持ちになれる言葉を贈ってください」と呼びかけて集められた言葉。一般人や著名人などから寄せられた言葉は、人から人へ順繰りに渡されていくことを祈って書籍『ちょっとだけ凹んでいるあなたへ~希望の言葉を贈りあおう』(清流出版)にまとめられ、2007年に発行された。 同ウェブサイトでは、この本におさめられた79の“希望の言葉”が順に隔週で紹介される。詳細はプレスリリースへhttp://www.astrazeneca.co.jp/activity/press/2009/09_03_13.html

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IBMと千葉県がんセンター、千葉大学の3者が、ワールド・コミュニティー・グリッドで治療薬開発に取り組む「ファイト!小児がんプロジェクト」を開始

IBM、千葉県がんセンター、千葉大学の3者は17日、小児がんの一種である神経芽腫の新しい治療薬を開発することを目的としたプロジェクト「ファイト!小児がんプロジェクト(Help Fight Childhood Cancer Project)」を開始すると発表した。ボランティアが所有するパソコンのコンピューティング能力を寄付する取り組みであるワールド・コミュニティー・グリッド(WCG)を活用することで、薬剤の候補となる化合物を見つけ出す実験シミュレーションにかかる年月を大幅に短縮し、2年で完了する予定という。WCGは個人や企業が所有するコンピューターのアイドリング時の処理能力を寄付することで「仮想スーパー・コンピューター」を作り、医療や環境といった全世界的な課題の解決を目指す研究プロジェクトに演算処理能力を提供し、支援する世界規模の人道的な貢献活動。今回の「ファイト!小児がんプロジェクト (Help Fight Childhood Cancer Project)」は、WCGが処理能力を提供する研究プロジェクトとしては、アジア太平洋地域で初めて採用されたとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www-06.ibm.com/jp/press/2009/03/1703.html

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ヘリコバクター・ピロリ二次除菌用組み合わせ製剤「ランピオン」を製造販売承認申請

武田薬品工業株式会社は18日、ヘリコバクター・ピロリ二次除菌用組み合わせ製剤「ランピオン」について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを発表した。ランピオンはランソプラゾール(国内製品名:タケプロン)、アモキシシリン(国内製品名:アモリン)、メトロニダゾールの3製剤の組み合わせ製剤。国内では胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法として、プロトンポンプ阻害薬とアモキシシリンおよびクラリスロマイシンの3剤併用による一次除菌療法が承認されているが、2007年8月には、除菌不成功の場合に、クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更した二次除菌療法が承認された。ランピオンは3製剤の1日服用分を1シートにまとめたもので、二次除菌療法における用法・用量の遵守を確実にすることで、より確かな除菌効果が期待できるという。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_32287.html

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在宅認知症高齢者への家族による虐待は52%:イギリス

在宅認知症高齢者に対する家族による虐待の実態について、ロンドン大学メンタルヘルス部門のClaudia Cooper氏らが調査を行ったところ、約半数が身体的・心理的な虐待を行っていることが明らかになった。虐待の度合いが重視すべきケースは約3割強に上ることも報告されている。イギリスおよびアメリカでは高齢者虐待が政策上の優先課題とされており、英国では虐待対策の法整備の改訂が検討されているところだという。BMJ誌2009年3月7日号(オンライン版2009年1月22日号)より。220人の家族介護者に身体的・心理的虐待の有無について5段階評価アンケート調査は、イギリスのエセックスおよびロンドンで、新規に、在宅医療を受けながら自宅で療養生活を送ることになった認知症高齢者のいる家族介護者を対象に行われた。身体的および心理的な虐待を各5項目ずつ、過去3ヵ月間に行ったかどうかを5段階評価(0:なし~4:常に)で回答を求めるアンケートで、評価2(時々)以上のものを重大な虐待があるとした。回答が得られたのは、319人のうち220人。平均年齢は61.7歳(範囲:24~92歳)。女性の家族介護者は144人(66%)で、182人(83%)が白人だった。157人(71%)は同居の夫か妻であり、介護者(配偶者、子ども、その他)と患者が同居していたのは118世帯(54%)だった。一方、要介護者は159人(72%)が女性で、平均年齢は81.6歳(範囲:58~99歳)。認知機能を示すMini-mental state examination(MMSE)スコアは平均18.4だった。家族介護者を対象に含んだ虐待対策が必要虐待を行っていると回答した家族介護者は115人(52%、95%信頼区間:46%~59%)だった。評価2(時々)以上の回答者は74人(34%、27%~40%)で、「大声で言ったり、どなりつける」「きつい口調で辱めたり、ののしる」が突出していた。なお「暴言行為」は、日常的に行われていることが確認された。また3人(1.4%)ではあったが、「身体的な虐待を常に行っている」との回答があった。 Cooper氏は、「認知症のケアをする介護者による虐待は、ごく一般的なことであることが確認された。ごくわずかだったが深刻なケースも見いだされた。同時に一方で、非常に虐待的な態度を持つ人は、それを報告するのを嫌う場合があったことも確認された」と述べ、家族介護者を対象に含んだ虐待対策に政策転換すること、高齢者虐待を「all or nothing」の事例レベルではなく、専門家にアドバイスを求めるべきこととしてみなす必要があると結論している。

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女性でも、安静時心拍数が冠動脈イベントの予測因子になることを確認

安静時心拍数が冠動脈イベントの予測因子となることは、男性では知られているが、女性ではその関連性が明らかにされていなかった。そこでジョージ・ワシントン大学のJudith Hsia氏らが、全米の40施設で前向きコホート研究WHI(Women's Health Initiative)を実施。男性同様、独立予測因子になることが確認された。BMJ誌2009年3月7日号(オンライン版2009年2月3日号)より。閉経後女性で心拍数が冠動脈イベントの独立予測因子に参加者は12万9,135例の閉経後女性で、主要評価項目は臨床上の心血管イベント。平均7.8年(SD 1.6)の追跡期間中、2,281例が心筋梗塞または冠動脈関連死と診断され、1,877例が脳卒中と診断された。安静時心拍数と心血管イベントとの関連について、共変量調整後のCox回帰モデルを使い多重比較を試みた結果、安静時心拍数の高値が冠動脈イベントの独立予測因子となることが確認された。最大五分位群(≧76拍/分)対最小五分位群(≦62拍/分)のハザード比は1.26(95%信頼区間:1.11~1.42、P=0.001)。一方、脳卒中では相関は認められなかった。心拍数と冠動脈イベントとの関連は、人種間(白人女性群と他の人種群)、糖尿病の有無でも差は認められなかった(それぞれP=0.45、P=0.31)。ただしベースライン時において、50~64歳群が65~79歳群よりもより強い関連が認められた(P=0.009)。ローテクで簡便な測定法でイベント予測は可能研究グループは、「安静時心拍数と心血管イベントの関連の強さについて、最小・最大五分位の比較は喫煙や糖尿病との関連ほどではないが、臨床的に十分意味があるだろう」と述べている。また、自律神経系の評価をするには、時間とコストをかけられれば、より精巧な方法も利用可能だが、自律神経系の緊張の指標である安静時心拍数を、単純に、ローテクで、安価に測定するだけでも、心筋梗塞や冠動脈死といったイベントの独立予測因子が得られることを証明できたと報告している。

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ブロプレスと利尿剤の合剤 エカード配合錠新発売

 武田薬品工業株式会社は13日、ブロプレス(一般名:カンデサルタン シレキセチル)と低用量の利尿剤(一般名:ヒドロクロロチアジド)との合剤である高血圧症治療剤「エカード配合錠LD」「エカード配合錠HD」を発売した。 エカード配合錠は、高血圧治療ガイドラインにおいて併用が推奨されているアンジオテンシンII受容体拮抗剤と低用量の利尿剤を組み合わせた合剤。ヒドロクロロチアジドの含量を通常用量の4分の1である6.25mgとすることで、サイアザイド系利尿剤に一般的に見られる副作用を軽減できると考えられ、臨床第3相試験において降圧効果の増強が認められているという。 製剤の種類は、1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりカンデサルタン シレキセチル4mg/ヒドロクロロチアジド6.25 mgを含有する「エカード配合錠LD」と、カンデサルタン シレキセチル8mg/ヒドロクロロチアジド6.25mgを含有する「エカード配合錠HD」の2種類。

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抗悪性腫瘍剤「スプリセル」発売

ブリストル・マイヤーズ株式会社は16日に、抗悪性腫瘍剤「スプリセル錠20mg、同50mg」(一般名:ダサチニブ水和物)の販売を開始した。スプリセルは、新規構造のチロシンキナーゼ阻害剤で、がん細胞の増殖に関与する5種類のチロシンキナーゼ/キナーゼファミリー(BCR-ABL、SRCファミリーキナーゼ、c-KIT、EPH(エフリン)A2受容体及びPDGF(血小板由来増殖因子)β受容体)に対するATPの結合を競合的に阻止し、がん細胞増殖シグナルの伝達を阻害することにより、抗腫瘍効果を発揮する。スプリセルは「イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病」(慢性期、移行期、急性期)および「再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病」を適応症としている。既存の治療薬イマチニブでは効果が不十分または副作用のために治療を継続できない(忍容性のない)慢性骨髄性白血病の患者や、他に有効な治療法がほとんどないフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の患者の治療薬として期待できるとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.bms.co.jp/news/2009/0316.html

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HER2陽性の女性早期乳がん患者に対するHerceptinの有用性が立証される HERA試験の最新結果より

中外製薬は16日、The Breast International Group(BIG)とロシュが行ったHERA(HERceptin Adjuvant)試験の結果から、HER2陽性の女性早期乳がん患者においてHerceptin(trastuzumab)は治療完了後も数年間にわたり効果が継続しており、その結果として、長期間、がんの再発のない生活が送れることがわかったと発表した。これらのデータは、スイス、ザンクトガレンにおけるPrimary Therapy in Early Breast Cancer会議で発表された。HERA試験では、患者はHerceptinによる治療を1年間受け、4年間にわたりフォローアップされた。Herceptinの投与を受けた女性でHerceptinを投与されなかった女性と比較して、がん再発のリスクが25%軽減しており、また、中央値で平均4年間の観察期間後にHerceptin治療を受けた女性のほぼ90%が生存していたことが示された。明らかな治療効果に加え、4年間のフォローアップ期間を通じて心臓への安全性および忍容性が確認されたことにより、Herceptinの長期安全性プロファイルが確認されたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=PNZ1JO1FP5OHOCSSUIHCFEQ?documentId=doc_13133&lang=ja

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メタボの人は特に食塩摂取は控えめに

メタボリックシンドロームの基盤にインスリン抵抗性があることから、メタボの人は塩分摂取に対して特異な感受性があるのではないか。これまで検討されていなかった、塩分摂取と血圧との関連を立証するために、米国チューレイン大学医学部&チューレイン高血圧腎センターのJing Chen氏らが、中国北部農村地帯の住民を対象に大規模な食事摂取スタディを行った。Lancet誌2009年3月7日号(オンライン版2009年2月16日号)より。糖尿病ではない中国人1,906例を対象に試験に参加したのは、16歳以上の糖尿病ではない中国人1,906例。被験者は、低ナトリウム食(1日51.3mmol)を7日間摂取し、続く7日間は高ナトリウム食(1日307.8mmol)を摂取。基線時、および各食事介入の2、5、6日に測定され追跡された。解析では、メタボのリスク因子情報が入手できなかったり、食事介入が完了しなかった参加者は対象外とされた(完了したのは、低ナトリウム食1,853例、高ナトリウム食1,845例)。なおメタボの定義は、リスク因子が3つ以上(腹部肥満、高血圧、高トリグリセリド、低HDL、高血糖のうち)ある場合。食塩感受性が高いことの定義は、平均血圧が、低ナトリウム食摂取中5mmHg以上減少した場合、および高ナトリウム食摂取中5mmHg以上増大した場合とされた。結果、被験者のうちメタボだった人は、283例(メタボ情報が入手できた1,881例のうち)だった。メタボでない人と比べてメタボの人の高食塩感受性は3倍以上多変量補正後、低ナトリウム食、高ナトリウム食のいずれの介入においても、メタボでない人よりメタボの人のほうが平均血圧の変動が有意に大きかった(p

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直腸患者に対し術前放射線療法を施行したほうがアウトカムを改善する

直腸患者に対する、術前あるいは術後放射線療法は再発リスクを減らすが、どちらに行うのがアウトカムの改善に寄与するか。英国聖ジェームズの大学病院のDavid Sebag-Montefiore氏らによる多施設共同無作為化試験の結果、手術前に行うことで再発リスクが減り無病生存が改善することが報告された。Lancet誌2009年3月7日号より。4ヵ国80施設1,305例が参加試験は、ショートコースの術前放射線療法群と、選択的術後化学放射線療法を伴う初発手術群との比較で行われ、4ヵ国80施設で、直腸腺の手術が可能だった1,305例が無作為化され実行された。ショートコースの術前放射線療法(25 Gyを5回に分けて照射)には674例、選択的術後化学放射線療法群(45 Gyを25回に分けて照射+5FU剤)には676例が割り付けられた。主要評価項目は、局所再発で全例解析が行われた。局所再発の相対リスクは0.39倍、3年時点で絶対差6.2%解析時に330例の死亡が確認された(術前群157例、術後群173例)。一方、生存患者の追跡期間中央値は4年だった。局所再発は99例(術前群27例、術後群72例)。術前群は術後群に比べて、局所再発の相対リスクは61%低かった(ハザード比:0.39、95%信頼区間:0.27~0.58、p

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重度冠動脈疾患の標準治療はCABG:SYNTAX試験

重度の冠動脈疾患に対しては冠動脈バイパス術(CABG)が標準治療とされてきたが、近年は急速に、薬剤溶出ステントを用いた経皮的冠動脈形成術(PCI)の施行が増えている。果たしてPCIが標準治療と成り得るのか。冠動脈3枝病変または左冠動脈主幹部病変(またはその両方)を有する患者を対象に、PCIとCABGを比較したSYNTAX試験の結果報告が、NEJM誌2009年3月5日号(オンライン版2009年2月18日号)にて発表された。患者1,800例を無作為割り付けし、比較試験対象患者は1,800例。全員これまでにCABGまたはPCIを受けたことがなく、また心臓外科医とインターベンション専門医によって、どちらの術式でも同程度の血行再建が得られると判断されていた。無作為化割り付けの比率は1対1。主要エンドポイントは、無作為化後12ヵ月間の、心臓または脳血管の重大な有害イベント(全死因死亡、脳卒中、心筋梗塞あるいは再度の血行再建)とし、2群間の非劣性試験が実施された。なお解剖学的特徴または臨床状態から、2つの治療選択肢のうち1つだけが有益と判断された患者はランダム化から除外され、CABGまたはPCIのいずれかで登録された。手術前特性は2群間で同程度だった。1年後の複合エンドポイントが、CABGのほうがより低い12ヵ月後の重大な心臓または脳血管イベント発生率は、PCI群のほうが有意に高かった(CABG群12.4%、PCI群17.8%、P=0.002)。主なイベントは再度の血行再建(同5.9%対13.5%、P

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抗IL-5モノクローナル抗体・mepolizumabは喘息症状の増悪に有効か

喘息症状の増悪は、罹病率や死亡率の増大ばかりか保健医療資源の大量消費を伴うため、それを防ぐことが依然として治療の重要な目的となっている。一方で、気道の好酸球性炎症が増悪リスクであるとのエビデンスが得られている。これに対しグレンフィールド病院(英国・レスター)のPranabashis Haldar氏らが、抗IL-5モノクローナル抗体・mepolizumabの増悪抑制効果について臨床試験を実施。結果がNEJM誌2009年3月5日号に掲載された。61例を無作為化し、50週間にわたって追跡難治性の好酸球性喘息患者で、重症増悪を繰り返す61例を対象に、無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験を実施した。被験者は1ヵ月おきに1年間、29例がmepolizumabを、32例がプラセボの静注を受けた。主要評価項目は、50週の治療期間中における、被験者ごとの重症増悪の回数とした。副次評価項目は、喘息症状の変化を含め、喘息患者用QOLスケール「AQLQ」の1から7までのスコア(値が低いほど障害が重度で、0.5単位の変化が臨床的に重要と判断される)、気管支拡張剤使用後のFEV1、気道過敏性、血液中ならびに喀痰中の好酸球数とした。好酸球数を減少しQOLを改善50週のコースにわたって、mepolizumabはプラセボより、重症増悪の有意な減少と関連していた(増悪回数は被験者当たり平均2.0回対3.4回、相対リスク:0.57、95%信頼区間:0.32~0.92、P=0.02)。そして、AQLQスコアでの有意な改善が見られた(ベースラインからの平均増加0.55対0.19、群間差平均:0.35、95%信頼区間:0.08~0.62、P=0.02)。mepolizumabはプラセボと比較して、血液中(P

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急性冠症候群発症後、クロピドグレルにPPI併用は有害事象を有意に増加

 急性冠症候群(ACS)患者でクロピドグレル(商品名:プラビックス)を服用している患者について、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用した人は、クロピドグレルのみを服用している人に比べ、死亡とACSによる再入院がおよそ1.25倍に増えることがわかった。米国Denver VA Medical CenterのP. Michael Ho氏らの研究で明らかになったもので、JAMA誌2009年3月4日号で発表されている。退院後の複合リスクは1.27倍に 同氏らは、2003~2006年に急性冠症候群で、入院中および退院後にクロピドグレルを服用していた8,205人について、後ろ向きに調査を行った。退院時または退院後にPPIを服用していたのは、63.9%(5,244人)、服用していなかったのは36.1%(2,961人)だった。 追跡期間中の死亡またはACSによる再入院の発生率は、PPI併用群で29.8%(1,561人)に対し、対照群では20.8%(615人)。多変量解析後、死亡またはACSによる再入院に関するPPI併用群の対照群に対する補正後オッズ比は、1.25(95%信頼区間:1.11~1.41)だった。 また退院後のPPI患者について詳しく見てみると、PPIを併用していた期間の発生率が、クロピドグレル単独だった期間の発生率に比べ有意に高く、補正後ハザード比は1.27(95%信頼区間:1.10~1.46)だった。血管再生術実施率は1.49倍に、総死亡率には有意差なし PPI併用群ではまた、対照群に比べ、ACS再発による入院率(補正後オッズ比:1.86、95%信頼区間:1.57~2.20)や血管再生術実施率(同:1.49、同:1.30~1.71)が有意に高率だった。一方、原因を問わない死亡率は、両群で有意差はなかった(0.91、0.80~1.05)。 また、退院後にクロピドグレルを服用していなかった人の死亡・ACSによる再入院率と、PPIを服用していた人の同発生率に有意差はなかった(補正後オッズ比:0.98、95%信頼区間:0.85~1.13)。 同研究グループは、PPIがクロピドグレルの効果を減弱する可能性があるとしている。

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成人へのインフルエンザワクチンはTIVが効果的

インフルエンザ予防接種を毎年受けている成人にとっては、三価不活化インフルエンザワクチン(TIV)が鼻腔内投与型のインフルエンザ弱毒生ワクチン(LAIV)より、予防効果が高いようだ。米国Armed Forces Health Surveillance CenterのZhong Wang氏らが、米国軍人100万人超を対象に行った調査で明らかにしたもので、JAMA誌2009年3月4日号(オンライン版2009年3月2日号)で発表した。入院率は、対照群、LAIV群、TIV群の順に高率同研究グループは、17~49歳の軍人について、2004~2005年、2005~2006年、2006~2007年の3期間中の、インフルエンザワクチン接種の有無と種類、また肺炎またはインフルエンザによる入院件数について調べた。3期間を通じて、TIV群は、LAIV群やワクチンを受けなかった対照群に比べ、肺炎またはインフルエンザによる入院率が有意に少なかった(2004~2005年;TIV群8.6/1000人・年に対しLAIV群18.3/同、対照群19.4/同、2005~2006年;TIV群7.8/同、LAIV群10.6/同、対照群10.9/同、2006~2007年;TIV群8.0/同、LAIV群11.1/同、対照群11.7/同)。LAIV群とTIV群の摂取効果について見てみると、対照群と比較した場合の効果のスコアで、LAIV群は10.7~20.8だったのに対し、TIV群では28.4~54.8と高かった。1~2シーズン摂取を受けていない群では、LAIVとTIVの効果は同等ただ、過去1~2シーズンにインフルエンザの予防接種を受けていないグループについての接種効果を調べてみたところ、LAIV群とTIV群の摂取効果の差は見られなかった(2005~2006年;p=0.53、2006~2007;p=0.56)。それでも同グループで予防接種を受けた人の肺炎またはインフルエンザによる入院率は、全体の同率よりも低率だった(例;2005~2006年;全体が10.6/1000人・年に対しLAIV群は7.7/1000人・年)。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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【医師限定記事】9割の医師が健康に危険を感じている!

医師限定コミュニティ「Dr'sVoice」で開催中の意識調査「過重労働に身の危機を感じる?」の途中経過を見ると、9割の医師が健康面での危機を感じていると回答している。3/13時点で「危機を大いに感じる」45%、「危機を少し感じる」44%となっており、最近指摘される医師の過重労働が医師の身体的・心身的な疲労を招いているようだ。意識調査は4/5まで開催中です。先生のご意見もお聞かせください。 ●調査はこちらからhttp://www.carenet.com/click/voice/answer.php?eid=12

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【医師限定記事】賛否分かれる臨床研修制度の見直し

医師限定コミュニティ「Dr'sVoice」で開催中の意識調査「都道府県毎に募集枠に上限!臨床研修制度の見直しは医療崩壊を救えるか?」の途中経過によると、臨床研修制度の見直しの是非に関して、医師の意見が分かれている。3/13時点で「賛成」14%、「一部賛成」37%に対して、「反対」は41%だった。コメントにおいても、臨床研修と医師不足を混同するな、臨床研修の成果はまだ出ていないなどの反対意見がある一方で、医局制の復権を望む声や今の臨床研修制度が医師不足を招いたとの意見が聞かれた。調査は4/5まで開催中です。先生のご意見もお聞かせください。 ●調査はこちらからhttp://www.carenet.com/click/voice/answer.php?eid=8

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1回飲みきり型の経口抗菌薬 ジスロマックSRが4月新発売

ファイザー株式会社は、4月6日に15員環マクロライド系抗生物質製剤であるジスロマック(一般名:アジスロマイシン水和物)の新効能・新剤形・新用量医薬品として、経口懸濁液用徐放性製剤「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」を発売すると発表した。ジスロマックSRは、耐性菌防止と服薬遵守の観点から、抗菌薬は十分量を使用し、短期間使用の実行を遂行することを目的に開発された1回飲みきり型の経口抗菌薬。咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などの急性呼吸器感染症、淋菌・クラミジアによる性感染症をはじめ、皮膚感染症や歯性感染症など成人の急性感染症に広く適応を有する。今回新発売されるジスロマックSRは、海外では2005年6月以降、56ヵ国で承認されている。日本においては、2008年1月に厚生労働省へ承認申請を行い、2009年1月に製造販売承認を取得後、同年3月13日に薬価収載される予定とのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2009/2009_03_12.html

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