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4921.

双極性障害に対する非定型抗精神病薬比較

 スペイン・Health Value社のCarlos Rubio-Terres氏らは、双極性障害の治療薬としてのアリピプラゾールとオランザピンについて、有害事象の側面から医療費比較の検討を行った。その結果、アリピプラゾールのほうが、有害事象に関連するコストが低いことを報告した。Actas Espanolas Psiquiatria誌2014年9月号(オンライン版2014年9月1日号)の掲載報告。 検討は、Markovモデルを用い、「有害事象なし(NAE)」「錐体外路症状(EPS)」「体重増加(WG)」「性機能障害(SD)」を考慮に入れたコスト解析を実施した。 双極性障害の病態変化の移行確率は、臨床試験のメタ解析およびスペインでのレトロスペクティブな研究から推定した。また、それぞれの病態に関連する医療費は、公表されているスペインの研究を参考にした。コスト比較には、病院薬局の効率性という観点から、1日平均用量における1mg当たりの最低取得コストを使用。解析適用の計画対象期間は12ヵ月とした。モンテカルロシミュレーションを用いて、解析に含まれるすべての変数に対し確率的感度分析を実施。なおSpanish Health System price indexを用い、2013年に更新されたコストを使用した。 主な結果は以下のとおり。・アリピプラゾールを用いた治療はオランザピンに比べ、患者1人当たりの年平均コストを289ユーロ(95%信頼区間[CI]:271~308ユーロ)削減した。・アリピプラゾールによる性機能障害発現率が、クエチアピン(非定型経口抗精神病薬の中で最も低頻度)と同程度と仮定した場合、患者1人当たりの追加コストは323ユーロ(95%CI:317~330ユーロ)であった。・アリピプラゾールによる治療はオランザピンと比較して有害事象に関連するコストが低かった。この差は双極性障害患者の治療において、スペインの医療システムに大きなコスト節減をもたらす可能性が示された。・結果の頑健性は、確率論的解析により検証された。関連医療ニュース アリピプラゾールと気分安定薬の併用、双極性障害患者の体重増加はどの程度 双極性障害の症状把握へ、初の質問票が登場 双極性障害、退院後の自殺リスクが高いタイプは

4922.

効果不十分なうつ病患者、次の一手のタイミングは

 既存治療で十分な効果が得られないうつ病患者に対し使用される、アリピプラゾール。その使用にあたり、どのタイミングで既存治療の効果判定を行い、使用を検討すべきなのかは定められていない。米国・オレゴン健康科学大学のD E Casey氏らは、8週間の抗うつ薬単剤療法で効果不十分な大うつ病性障害(MDD)患者を対象に、アリピプラゾール補助療法の有用性を検討した。International journal of clinical practice誌オンライン版2014年9月6日号の報告。 3つの同様に設計された第III相試験(無作為化二重盲検プラセボ対照試験)の事後解析により、1~3剤の抗うつ薬治療(ADT)で効果不十分なMDD患者におけるアリピプラゾールの補助療法の有効性、安全性の調査を実施した。抗うつ薬単剤療法6週時および8週時における「わずかな改善」は臨床全般改善度(CGI-I)スコア3 、「非改善」はCGI-Iスコア4で定義した。 主な結果は以下のとおり。・ADTで「わずかな改善」がみられた患者におけるエンドポイントの奏効率は、アリピプラゾール補助療法群38.8%、プラゼボ群26.6%であった(p<0.05、NNT=9 [95%CI:4.8~27.7])。また、ADTで「非改善」であった患者では、それぞれ24.0%、10.3%であった(p<0.05、NNT=8 [95%CI:4.4~21.5])。・ADTで「わずかに改善」または「非改善」の患者に対するアリピプラゾール補助療法は、単独治療と比較して、それぞれ早くとも1週間後、2週間後に有意な改善がみられた。・ADTで「わずかな改善」がみられた患者におけるエンドポイントの寛解率は、アリピプラゾール補助療法群34.2%、プラゼボ群21.0%であった(p<0.05、NNT=8)。また、ADTで「非改善」であった患者では、それぞれ16.0%、5.9%であった(p<0.05、NNT=10)。・アリピプラゾール補助療法による最も一般的な有害事象は、アカシジア、焦燥感、不眠であった。 8週間の抗うつ薬単剤療法で「わずかな改善」または「非改善」のMDD患者に対する、アリピプラゾール補助療法は有効であることが示された。関連医療ニュース 日本人うつ病患者に対するアリピプラゾール補助療法:名古屋大学 難治性うつ病にアリピプラゾールはどの程度有用か 抗うつ薬+アリピプラゾール、長期忍容性は  担当者へのご意見箱はこちら

4923.

せん妄管理における各抗精神病薬の違いは

 せん妄の管理において、定型抗精神病薬と各非定型抗精神病薬ではどのような違いがあるのか。スイス・チューリッヒ大学病院のSoenke Boettger氏らは、せん妄に対する定型抗精神病薬(ハロペリドール)と非定型抗精神病薬(リスペリドン、オランザピン、アリピプラゾール)の有効性と副作用プロファイルを比較検討した。その結果、有効性は同程度であったが、副作用プロファイルに関しては相違がみられ、ハロペリドールでは錐体外路症状(EPS)、オランザピンでは鎮静の発現頻度が高いことを報告した。Palliative and Supportive Care誌オンライン版2014年9月5日号の掲載報告。 研究グループは、せん妄の管理において、定型抗精神病薬のハロペリドールと非定型抗精神病薬のリスペリドン、オランザピンおよびアリピプラゾールの有効性ならびに副作用プロファイルを比較検討した。ベースライン時(T1)、2~3日後(T2)、4~7日後(T3)に、The Memorial Delirium Assessment Scale(MDAS)、the Karnofsky Performance Status(KPS)scaleおよび副作用の程度を評価した。解析対象症例は、年齢、認知症の既往、ベースラインのMDASスコアをマッチさせた21例とした。 主な結果は以下のとおり。・各薬剤群でベースライン特性に差はなかった。・平均年齢は64.0~69.6歳の範囲であり、認知症を23.8~28.6%に認め、ベースラインのMDASスコアはハロペリドール19.9、リスペリドン18.6、オランザピン19.4、アリピプラゾール18.0であった。・T3時の投与量はハロペリドール5.5mg、リスペリドン1.3mg、オランザピン7.1mg、アリピプラゾール18.3mgであった。・1週間を通して、各薬剤とも同程度のMDASスコア低下を示し、T2またはT3時点でMDASスコア間に差はみられなかった。・1週間後のMDASスコアはハロペリドール6.8、リスペリドン7.1、オランザピン11.7、アリピプラゾール8.3であった。・T2時点においてせん妄の回復が42.9~52.4%に、T3時点では61.9~85.7%の症例に認められ、薬剤間で評価の差はみられなかった。・副作用としてEPSがハロペリドールで19%、リスペリドンで4.8%に、また、鎮静がオランザピンで28.6%に報告された。・せん妄の管理において、ハロペリドール、リスペリドン、オランザピンおよびアリピプラゾールの有効性は同程度であった。ただし、副作用プロファイルは異なり、ハロペリドールではEPSが、オランザピンでは鎮静が、それぞれ最も高頻度に発現した。関連医療ニュース 定型vs.非定型、せん妄治療における抗精神病薬 高齢者のせん妄に対する抗精神病薬のリスクは? 高力価vs低力価、有効性の違いは

4924.

どの尺度が最適か、てんかん患者のうつ病検出

 てんかん患者のうつ病併発検出には、一般的なスクリーニングツールが用いられているが、現在使用されている尺度について、ゴールドスタンダードによる検証は行われていなかった。カナダ・カルガリー大学のKirsten M. Fiest氏らは、てんかん患者のうつ病併発を見つけるために一般的に用いられている3つのスクリーニング尺度について、検証と新たなカットポイント値の評価を行った。結果、感度が最も高かったのは、Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)、特異度が最も高かったのはPatient Health Questionnaire(PHQ)-9であったことなどを報告した。Epilepsia誌オンライン版2014年8月28日号の掲載報告。 研究グループは、大都市のてんかん専門クリニックで300例を対象に、質問調査(社会人口統計、有害事象プロファイル)と、3つのうつ病スクリーニングツール(HADS、PHQ-9、PHQ-2)による評価を行った。うつ病評価のためのゴールドスタンダードの構造化臨床面接には、185例が参加。うつ病尺度の診断精度について、種々のスコアリングカット値とうつ病診断のゴールドスタンダードとを比較評価した。 主な結果は以下のとおり。・本集団におけるうつ病有病率は、ゴールドスタンダードでは14.6%であった。・最も感度が高かったのはHADSのカット値6による尺度であった(84.6%)。最も特異度が高かったのは、PHQ-9によるアルゴリズム評価においてであった。・全体的に、PHQ-9のカット値9と、HADSのカット値7が、感度と特異度のバランスが最も良かった(AUCはそれぞれ88%、90%)。・スクリーニング目的には、PHQ-9アルゴリズム評価が理想的である(特異度が最適)。一方で、症例を見つけるにはHADSのカット値6が最良であった(感度が最適)。・これらを踏まえて著者は、「適切な尺度のカット値は、試験目的と入手したリソースに基づき選ぶことが必要である」とまとめている。関連医療ニュース てんかん患者のうつ病有病率は高い てんかんを持つ人のうつ病発症を理解することが急務 うつ病診断は、DSM-5+リスク因子で精度向上  担当者へのご意見箱はこちら

4925.

うつになったら、休むべきか働き続けるべきか

 うつ病を有する就業者について、疾病休業(absenteeism)と継続出勤による労働遂行能力低下(presenteeism)のコストおよび健康アウトカムについて比較した結果、サービス利用費を除くと両者間に有意な差はみられなかったことが示された。ただし、仕事によっては有意性に違いがみられた。オーストラリア・タスマニア大学のFiona Cocker氏らが、マルコフモデルを使用したコホート・シミュレーションの結果、報告した。うつ病で働き続けていてもメンタルヘルス改善は可能だが、集中力の低下や疲労感、仕事中のパフォーマンス低下によるリスクおよびコストをもたらす。しかし、出勤についてエビデンスに基づく推奨はなく、出勤が個人と事業者にもたらす有益性に関するデータは不足していた。PLoS One誌オンライン版2014年9月2日号の掲載報告。 検討では、大うつ病が報告されているオーストラリア人労働者において、一時的な休業vs. 働き続けることのコストと健康アウトカムを比較した。状態変化マルコフモデルを用いたコホート・シミュレーションで、生涯大うつ病を報告した仮定的労働者コホートについて、質の高い疫学データソースおよび既存の臨床論文から見込まれた過去1年と過去5年の間の健康状態の変化をシミュレートした。モデルアウトカムは、健康サービス、雇用に関するコスト、質を調整した生存年(QALY)で、疾病休業者と継続出勤者について算出して比較を行った。また、職業(ブルーカラーvs. ホワイトカラー)で層別化した検討も行った。 主な結果は以下のとおり。・うつ病の従業員当たりでみた1年間と5年間の平均コストは、疾病休業者のほうが継続出勤者よりも高額だった。たとえば5年間の平均コストは、疾病休業者が4万2,573ドル、継続出勤者は3万7,791ドルであった。・しかしながら、信頼区間の重複により、有意差は認められなかった。・雇用関連コスト(生産時間の喪失、離職者)、抗うつ薬コストおよびサービス利用コストは、疾病休業者と継続出勤者とも、ホワイトカラーで有意に高かった。・疾病休業者と継続出勤者との健康アウトカムの差は、ホワイトカラーにおいてのみみられた。・以上を踏まえて著者は、「今回の所見は、仕事に特異的なコストについて初となるエビデンスであった。これを用いて臨床医、従業員、事業者は、うつ病に関連した出勤のマネジメントを検証することが可能である。また、本所見は、従業員に働き続けることを奨励する根拠ともなるだろう」とまとめている。関連医療ニュース 職場のメンタルヘルス、効果的な方法は:旭川医大 仕事のストレスが大きいほど、うつ病発症リスクは高い:獨協医科大学 うつ病の寛解、5つの症状で予測可能:慶應義塾大学  担当者へのご意見箱はこちら

4926.

強迫的行動の抑制にセロトニン5-HT2Aが重要

 スケジュール誘発性多飲(SIP:Schedule-induced polydipsia)は、ラットの強迫的行動を研究するために確立されたモデルである。セロトニン作動薬は、SIPにおける強迫的な多飲を効果的に減少させる。また、SIPにより選別された強迫性多飲が高度なラットでは、セロトニン作動性の脳活性に違いがみられる。しかし、SIPの強迫的行動を調節する、特異的なセロトニン作動性受容体は依然不明である。スペイン・アルメリア大学のSilvia Victoria Navarro氏らは、ラットのSIPモデルを用い、強迫性SIP行動におけるセロトニン2AまたはC(5-HT2A/C)受容体の役割について検討を行った。その結果、セロトニン5-HT2A受容体活性化が強迫性多飲を減少させることを報告した。Psychopharmacology誌オンライン版2014年8月26日号の掲載報告。 本研究では、SIPの強迫的行動におけるセロトニン2AまたはC(5-HT2A/C)受容体の機能的役割について検討を行った。SIPにおいて多飲レベルが低いラット(LD)と高いラット(HD)を選んだ。選択的セロトニン再取り込み阻害薬のシタロプラム、選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害薬のアトモキセチン、セロトニン5-HT2A/C受容体アゴニストのDOI hydrochloride((±)-2,5-dimethoxy-4-iodoamphetamine)、セロトニン5-HT2C受容体アンタゴニストのSB242084、セロトニン5-HT2A受容体アンタゴニストのケタンセリンおよびM100907を全身投与し、SIPに及ぼす影響を評価した。続いて、SB242084、ケタンセリンおよびM100907事前投与後のDOIの効果を検討した。 主な結果は以下のとおり。・シタロプラムとDOIは、SIPにおけるLDラットに比べHDラットにおいて強迫性多飲をより減少させた。・ これに対し、SB242084はLDラットに比べHDラットにおいて強迫性多飲をより増加させた。・アトモキセチン、ケタンセリンおよびM100907はSIPに影響を及ぼさなかった。・HDラットにおけるDOIによる飲水の減少は、ケタンセリンとM100907により阻害されたが、SB242084によっては阻害されなかった。 ・SIPにおいてはノルアドレナリン性のメカニズムよりもセロトニン作動性5-HT2A/C受容体が関与しており、セロトニン5-HT2Aの“治療的”活性がHDラットにおける強迫性多飲行動の抑制に有用であることが示された。・これらを踏まえ、著者は「脆弱性を表わす新たなマーカーとともに、神経精神病集団の強迫的行動に対する治療可能性に関する新たな知見を提供するもの」としている。関連医療ニュース SSRIで著効しない強迫性障害、次の一手は 難治性の強迫性障害治療「アリピプラゾール併用療法」 各抗うつ薬のセロトニン再取り込み阻害作用の違いは:京都大学  担当者へのご意見箱はこちら

4927.

テストステロンは統合失調症治療の標的となるか

 攻撃的行動と陰性症状は、ホルモンを背景とする統合失調症の二大特徴である。クロアチア・Vrapce大学精神科病院のMirna Sisek-Sprem氏らは、統合失調症患者における陰性症状および攻撃的行動とテストステロン値との関連について検討を行った。その結果、攻撃性の患者ではテストステロン値とこれらパラメータとの間に関連はみられなかったが、非攻撃性の患者ではテストステロン値と陰性症状の重症度が負の相関を示し、興奮、敵意、衝動的行動と正の相関を示すことが判明した。結果を踏まえて、著者は「統合失調症の陰性症状に対して、テストステロンをターゲットとした治療戦略が有用な可能性がある」と示唆している。Nordic Journal of Psychiatry誌オンライン版2014年8月25日号の掲載報告。 18~40歳の男性統合失調症患者120例を非攻撃群(60例)と攻撃群(60例)に分け、さらに攻撃群については入院前に明らかになった攻撃のタイプに応じて凶暴(32例)と自殺企図(28例)のサブグループに分けた。陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)により精神病理学的重症度を、Overt Aggression ScaleおよびColumbia Suicide Severity Rating Scaleにより凶暴性と自殺傾向を評価した。症状を評価した同じ日の朝に血清総テストステロン値を測定した。 主な結果は以下のとおり。・非攻撃群において、テストステロン値はPANSS陰性症状サブスケールスコア(p=0.04)および抑うつスコア(p=0.013)と負の相関を示し、興奮(p=0.027)、敵意(p=0.02)および衝動的行動(p=0.008)と正の相関を示した。・攻撃群では、これらパラメータおよび凶暴または自殺行動とテストステロン値との間に有意な関連はみられなかった。・テストステロン値が低い非攻撃性の男性統合失調症患者では、陰性症状がより重症であることが確認された。・攻撃性の患者では、テストステロン値と障害あるいは攻撃性の程度やタイプなどの臨床的特徴との間に関連はみられなかった。関連医療ニュース 統合失調症の陰性症状に対し、抗うつ薬の有用性は示されるのか 統合失調症の陰性症状軽減へ新たな選択肢となりうるか 双極性障害患者の自殺企図、テストステロンレベルと相関  担当者へのご意見箱はこちら

4928.

統合失調症患者の感情は損なわれていない

 これまで、統合失調症では感情プロセスが障害されていることが示されていた。しかし、それら障害が認知障害によるものかについては不明であった。米国・Nathan Kline InstituteのFabien Tremeau氏らは、統合失調症患者では損なわれているとされる感情の刺激について健常対照との比較を行った。Schizophrenia Research誌オンライン版2014年8月23日号の掲載報告。 活動(activity)への意思決定に関与する、さまざまな認知および感情評価において、とくに次の3つの評価、(1)活動そのものへの関心、(2)活動から予想される満足(3)活動を心待ちにしている間の刺激、が重要とされる。これらの活動前評価に加えて、活動後の感情評価が、同じ活動を繰り返すモチベーションに影響を与えるが、これまでの研究において、統合失調症ではこれらの感情プロセスが障害されていることが示されていた。しかし、それら障害が認知障害によるものかについては不明であり、研究グループは、健常対照との比較による検討を行った。 具体的には、統合失調症または統合失調感情障害を有する患者と健常対照について、それぞれ別々にごく簡単な認知試験を行い、検査前後の満足、関心、刺激を評価した。 主な結果は以下のとおり。・予想した満足と、認知試験後の満足および関心の評価は、健常対照群よりも患者群が有意に高かった。・刺激については、群間差はみられなかった。・患者群では、予想した満足、試験前の刺激と、うつスコアとの間に負の相関がみられた。また試験前の関心と陰性症状についても負の相関がみられた。・著者は、「統合失調症または統合失調感情障害の被験者が報告した感情評価は、健常対照と比べて同程度かそれ以上であった」とまとめている。・また、「今回得られた所見は、最近の感情研究で示された、統合失調症では満足の経験は損なわれないとの見解と一致するものであった」と述べ、「統合失調症スペクトラム障害における複雑な機能障害をよりよく理解するために、感情と認知プロセスを分けて考える必要があることを強調する結果であった」と指摘している。関連医療ニュース 若年発症統合失調症、脳の発達障害が明らかに 統合失調症患者の突然死、その主な原因は 統合失調症患者にNaSSA増強療法は有用か:藤田保健衛生大学  担当者へのご意見箱はこちら

4929.

SSRI依存による悪影響を検証

 セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)関連依存症の発生が増大しているが、その発生は低率だとみなされており、また多種薬剤依存症患者における実質的な影響は明らかになっていない。緊急救命部門に搬送された多種薬剤依存症患者を対象とした検討から、SRIの曝露が、セロトニン症候群および人工呼吸器装着のリスク増大と有意に関連していることが明らかにされた。フランス国立保健医学研究所(INSERM)のSebastien Beaune氏らが報告した。Basic & Clinical Pharmacology & Toxicology誌オンライン版2014年8月22日号の掲載報告。 研究グループは、SRI曝露の影響を評価するため、緊急救命部門に搬送された多種薬剤依存症患者を対象とする検討を行った。同患者のうち、依存薬剤に1種以上のSRIが含まれていた患者と、まったく含んでいなかった適合患者を特定し、年齢、性別、薬剤種類別、摂取用量別に比較した。セロトニン症候群の特色は、Sternbach's基準とHunter'sセロトニン毒性基準の診断基準を用いて、診療録から評価した。 主な結果は以下のとおり。・4年間で、SRI曝露患者148例と適合対照296例が含まれ比較が行われた。・主なSRIは、エスシタロプラム(22%)、ベンラファキシン(20%)、フルオキセチン(19%)、シタロプラム(15%)、パロキセチン(11%)であった。・セロトニン症候群と診断されていたのは1例であった。しかし診療録のレトロスペクティブな評価から、実際にはSRI曝露患者5例での発生が認められた。・また20例(14%)で、セロトニン症候群の基準が1つ以上認められた。・Sternbach's基準を用いた11例、Hunter'sセロトニン毒性基準を用いた9例のうち、少なくとも各2例の医療記録において欠落が認められた。・条件付きロジスティック回帰分析により、SRI曝露患者では、発作(p=0.04)、セロトニン症候群(Sternbach's基準ではp=0.01、Hunter'sセロトニン毒性基準ではp=0.004)の頻度が有意に高いことが示された。・ICUに入室せずとも、人工呼吸器装着の有意な増大がみられた(p=0.03)。・上記の結果を踏まえて著者は、「緊急救命部門に搬送された多種薬剤依存症の患者において、セロトニン症候群の診断は不十分なままであり、診断トレーニングを改善する正当な理由が示された」と提言している。■関連記事セロトニン症候群の発現メカニズムが判明小児の自殺企図リスク、SSRI/SNRI間で差はあるか救急搬送患者に対する抗精神病薬の使用状況はセロトニン症候群を起こしやすい薬剤は

4930.

今後、精神科医療でも配合剤は増えるのか

 精神科における薬物療法では、併用療法が多く用いられているにもかかわらず、配合剤は一般的に利用されていない。スタッフォードシャー大学のSaeed Farooq氏らは、臨床での配合剤の使用および有効性のエビデンスを検討した。Journal of psychopharmacology誌オンライン版2014年8月22日号の報告。 主要なデータベースの系統的な検索から、9つの二重盲検ランダム化比較試験を抽出した。これらの試験より、単一製剤と配合剤を比較した15の結果が得られた(プラセボ比較を含む)。これらの試験における全症例数は2,827例であった(配合剤群:976例、比較群:1851例)。2試験を除き、用いられた配合剤は1種類であった(オランザピンとフルオキセチン[OFC])。 主な結果は以下のとおり。・すべての配合剤による治療は、単剤治療よりも優れていた。うつ症状改善の標準化平均差(SMD)は-0.29 [CI:-0.43~-0.14]であった(p<0.001)。・サブグループ解析では、双極性うつ病に対しOFC配合剤は単剤治療よりも優れていた(SMD:-0.32 [CI:-0.45~-0.19] 、p<0.001)。また、治療抵抗性うつ病でも同様であった(SMD:-0.29 [CI:-0.49~-0.08]、p<0.005)。・しかし、境界性パーソナリティ障害や大うつ病性障害では有意差は認められなかった。 配合剤は有効性および治療アドヒアランスの向上において、重要なメリットをもたらすことが示唆された。しかし、精神医学においては固定用量配合剤の研究開発には制限がかかると考えられる。関連医療ニュース SSRI+非定型抗精神病薬の併用、抗うつ作用増強の可能性が示唆 難治性うつ病にアリピプラゾールはどの程度有用か 抗うつ薬+アリピプラゾール、長期忍容性は  担当者へのご意見箱はこちら

4931.

アルツハイマーの早期発見が可能となるか

 アルツハイマー病(AD)は最も一般的な神経変性疾患で、認知症の主因である。灰白質病変に加えて白質の変化が、疾患発生における重要な病理学的特徴として認識されている。ADの病因として白質異常の重要性に対する認識は高まっているものの、白質変性の原因は依然として不明であった。米国コロンビア大学のLyndsey E Collins-Praino氏らは、AD剖検例の白質中可溶性Aβ濃度をコントロールと比較し、ADの病因としての白質変性の原因を検討した。その結果、AD患者では白質中の可溶性Aβ-42濃度およびAβ-40濃度がコントロールと比べ高値であり、白質Aβペプチドが灰白質の原線維アミロイド病変とは独立して蓄積することを報告した。この所見から著者は、「灰白質萎縮に先立つ白質変性がADの早期のマーカーとなる可能性がある。また、白質減少を引き起こすメカニズムとリスクファクターを把握できれば、ハイリスク例の特定と疾患形成過程における早期介入に役立つであろう」とまとめている。Acta Neuropathologica Communications誌オンライン版2014年8月17日号の掲載報告。 研究グループは、複数の研究から、Wallerian様変性が白質変性の源であることが指摘されている一方、最初に生じる白質病変の少なくとも一部は、Aβペプチドが局所に及ぼす毒性を含む他のメカニズムに起因することも指摘していることを踏まえ、AD患者(12例)とコントロール(10例)の白質中可溶性Aβ濃度を比較検討した。 ADおよびコントロールの剖検例の脳の前頭前野(Brodmann領域9)と中心後回(Brodmann領域1、2および3)から新鮮凍結白質サンプルを採取し、ELISA法により可溶性Aβ-42およびAβ40濃度を測定。総皮質由来神経変性プラークの重症度を中前頭回、上側頭回、中心前野、下頭頂、海馬(CA1)、海馬支脚、嗅内皮質、内側嗅領皮質、下側頭回、扁桃体、基底前脳の各皮質領域において個別に評価した。 主な結果は以下のとおり。・AD患者のサンプルはコントロールと比較して、白質中の可溶性Aβ-42およびAβ-40濃度のいずれも高かった。・両群とも、Aβ-40濃度は白質の領域による差はみられなかったが、Aβ-42濃度は中心後回に比べ前頭前野領域で高かった。・総皮質由来神経変性プラークの重症度を統計学的に調整した後も、可溶性Aβ-42およびAβ-40の群間差は維持され、白質Aβペプチドが灰白質の原線維アミロイド病変とは独立して蓄積し、単に全体のアミロイド量を反映しているわけではないことが示唆された。・これらの結果から、ADにおける白質変性の発生メカニズムの解明につながることが示唆された。関連医療ニュース アルツハイマー病とレビー小体型認知症、共通のバイオマーカー Aβ沈着は認知機能にどのような影響を与えるか たった2つの質問で認知症ルールアウトが可能  担当者へのご意見箱はこちら

4932.

ブロナンセリンの薬理学的メカニズムを再考する

 ブロナンセリンはセロトニン5-HT2A受容体よりもドパミン-D2/3受容体に対し高い親和性を示し、その他のセロトニン5-HT2A/ドパミン-D2受容体アンタゴニストと薬理作用が若干異なる。名城大学の肥田 裕丈氏らは、統合失調症動物モデルを用いてブロナンセリンの視覚認知ならびに記憶障害に対する作用とその分子メカニズムを検討した。その結果、ブロナンセリンはフェンシクリジン(PCP)に誘発される視覚認知と記憶の障害を改善すること、その背景にはドパミンD3受容体とセロトニン5-HT2A受容体の両方の阻害が関わっていることを示唆した。Neuropsychopharmacology誌オンライン版2014年8月14日号の掲載報告。 本研究では、統合失調症動物モデルの認知障害に対するブロナンセリンの作用におけるドパミン-D3受容体の関与を検討した。さらに、その背景にある分子メカニズムを明らかにするため検討を行った。 主な結果は以下のとおり。・ブロナンセリンはオランザピンと同様、新奇物体認識試験(NORT)および内側前頭前皮質(mPFC)における細胞外ドパミン濃度増加などの所見によって証明されるように、PCPに誘発される視覚認知と記憶の障害を大きく改善した。・DOI(セロトニン5-HT2A受容体アゴニスト) および7-OH-DPAT(ドパミンD3受容体アゴニスト)は、ブロナンセリンの作用と拮抗した。・一方、オランザピン投与時、DOIはその作用と拮抗したが、7-OH-DPATは拮抗作用を示さなかった。・ブロナンセリンによる改善効果は、SCH23390(ドパミンD1受容体アンタゴニスト)およびH-89(プロテインキナーゼA[PKA]阻害薬)によっても拮抗された。・PCP投与マウスについてNORTを実施したところ、ブロナンセリンはmPFCにおけるPKAを介して、Thr197におけるPKAのリン酸化減少、およびSer897におけるNR1(N-メチル-d-アスパラギン酸[NMDA]受容体の必須サブユニット)のリン酸化減少を有意に是正した。・いずれの群においても、Ser896におけるPKCによるNR1リン酸化レベルに差はみられなかった。・以上より、PCP誘発性認知障害に対するブロナンセリンの改善作用は、mPFCにおいてドパミン-D3受容体とセロトニン5-HT2A受容体の両方を阻害することにより、ドパミン作動性神経伝達に続くドパミン-D1-PKA-NMDA受容体伝達経路の機能に対する間接的な刺激と関連していることが示唆された。■関連記事セロトニン症候群の発現メカニズムが判明統合失調症患者への抗精神病薬、神経メカニズムへの影響は抗グルタミン酸受容体抗体が神経疾患に重大関与かセロトニン症候群を起こしやすい薬剤は

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統合失調症の陰性症状改善は何と相関するか

 米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のKenneth L. Subotnik氏らは、新規発症の統合失調症の陽性および陰性症状に対する、第二世代抗精神病薬のアドヒアランスの影響について調べた。その結果、高い服薬アドヒアランスは陰性症状レベル低下と関連しており、これは陽性症状との関連性で説明しうる、とまとめている。Schizophrenia Research誌オンライン版2014年8月6日号の掲載報告。 検討は、初回エピソード統合失調症患者で、12ヵ月にわたり第二世代経口抗精神病薬リスペリドンの投与を受けた64例を対象に行われた。症状について、陰性症状評価尺度(SANS)と陽性症状評価尺度(SAPS)を用いて3ヵ月ごとに評価を行い、治療期間(12ヵ月)中3ヵ月ごとに、服薬アドヒアランスと症状の相関性をピアソン係数で調べ、考えられる相関要因について交差的時間差パネル分析で推論を行った。 主な結果は以下のとおり。・予想どおり、抗精神病薬服用アドヒアランスが高いほど、同時にみられる現実歪曲(SAPSの妄想および幻覚項目の平均値)のレベルは概して低かった。・3ヵ月間のベースライン期間におけるアドヒアランスが高いと、最初の1年間の外来時における意欲消失-無気力および会話能力低下のレベルは概して低かった。・しかしながら服薬アドヒアランスと、意欲消失-無気力および会話能力低下との有意な関連は認められなかった。・相関係数に基づく交差的時間差パネル分析により、初期の服薬アドヒアランスと会話能力レベル低下との因果関係が明らかになった。・検証試験の結果、現実歪曲を介した間接的経路により、服薬の非アドヒアランスと会話能力低下との関係性が確認された。 これらの所見は、第二世代抗精神病薬の陰性症状に対する効果は、陽性症状の低下を介してもたらされている可能性を示唆するものである。関連医療ニュース 統合失調症の陰性症状に対し、抗うつ薬の有用性は示されるのか セロトニン3受容体、統合失調症の陰性症状改善に期待:藤田保健衛生大学 統合失調症の陰性症状軽減へ新たな選択肢となりうるか  担当者へのご意見箱はこちら

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せん妄、意思決定能力が高齢がん患者の問題

 2014年8月28日~30日、横浜市で開催された日本癌治療学会学術集会にて、名古屋市立大学 明智龍男氏は「高齢者がん治療の問題点~精神症状の観点から」と題し、高齢がん患者が抱える精神症状と、それらが及ぼす影響について紹介した。せん妄が多い高齢がん患者の精神症状 高齢がん患者の精神症状は、3つのDと呼ばれる、Delirium(せん妄)、Dementia(認知症)、Depression(抑うつ状態)の頻度が高い。米国の研究結果では、無作為抽出された全病期のがん患者のうち47%に精神科的診断がついた。がん終末期における本邦の研究でも米国のデータと同様、がん患者の半数に精神科的診断がついている。その内訳は、せん妄が28%と最も多く、次いで、認知症、適応障害、うつ病である。 がんの経過と精神症状の関連をみると、診断後はうつ状態が現れ、治療に伴い術後せん妄も認められる。再発進行のイベントとともにうつ病の頻度は高くなり、身体症状の悪化とともに多くの患者がせん妄を経過して亡くなる。一方、認知症は、がんの経過と関係なく加齢とともに増加する。精神症状がもたらすさまざまな影響 せん妄は、特殊な意識障害をもたらし多様な影響を及ぼす。転倒・転落、ドレーン自己抜去など医療事故の原因ともなり、家族とのコミュニケーション障害も現れる。入院の長期化、医療スタッフの疲弊といった医療側の問題にもつながる。せん妄は以前、一過性の病態といわれていたが、最近では一部の患者において永続的な影響を残す可能性が示唆され始めた。 認知症は後天的な知的機能の低下を来すことで自律的意思決定が障害され、薬の飲み忘れなど治療アドヒアランスの低下などを引き起こす。さらに、認知症を合併した患者は、非合併患者に対して生存期間が短いとの報告がある。 うつ病・うつ状態は、がん患者においても自殺の最大の原因である。がん診断時からの期間とうつ病合併患者の自殺の相対危険度をみた海外の大規模観察研究では、がん患者の自殺は診断から1週間以内が最も多い。その相対危険度は非うつ病患者の12.6倍であった。また、自殺の問題だけでなく、術後補助療法の拒否が多いなど、うつ病患者では治療アドヒアランスへの低下も報告されている。課題となる高齢がん患者の意思決定能力障害 インフォームド・コンセントが成立するためには、選択の表明、情報の理解、選択と結果の理解、思考過程の合理性といった意思決定能力が患者に担保されていることが前提条件となる。一方、がん患者では、意思決定能力の問題を抱えていることが多い。 腫瘍精神科に意思決定能力評価を依頼されたがん患者を調べた国立がん研究センターのデータでは、依頼された患者の51%に意思決定能力に障害がみられた。これら患者の精神科診断は多岐にわたるが、実際に意思決定能力の障害があった患者は、せん妄と認知症が多くを占めた。逆に、それ以外の患者では能力は保たれており、意思決定能力は精神科診断だけでは判断できないことがわかった。 高齢がん患者では、せん妄、認知症、うつ病といった精神症状が高頻度に起こり治療に影響を及ぼす。また、意思決定能力を障害されている患者が多数存在しインフォームド・コンセントにも影響を及ぼす。これら患者の治療を適切に行うためには、CGA(Comprehensive Geriatric Assessment:高齢者総合的機能評価)などの総合的評価が重要になっていくであろう。

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ALS、前頭側頭型認知症に小脳の萎縮が関与

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)と前頭側頭型認知症(bvFTD)は、認知・神経精神学的症状および運動症状が重複して現れる多系統の神経変性疾患である。この10年の間、認知および神経精神症状の発現過程に小脳の構造が関連するというエビデンスが示されているものの、長い間、小脳は正常な運動機能に重要なものとして知られてきた。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のRachel H. Tan氏らは、ALSとbvFTD患者の小脳領域の状況を明らかにし、特定の小脳萎縮領域が、両疾患に重複してみられる認知症状、神経精神および運動症状と関連しているか否かを検討した。その結果、ALS-bvFTDスペクトラムに小脳が重要な役割を担っており、ALS、ALS-bvFTD、bvFTDという3つの表現型すべてにおいて、それぞれが呈する症候と関連する小脳領域の萎縮が認められることを報告した。PLoS One誌オンライン版2014年8月21日号の掲載報告。 研究グループは、ALS-bvFTD患者の小脳領域の状況を明らかにし、特定の小脳萎縮領域が認知、神経精神および運動症状と関連しているか否かを把握するため検討を行った。ALS、ALS-bvFTD、bvFTDと診断された78例(大半はC9ORF72遺伝子異常なし)と健常対照を対象とし、認知、神経精神および機能の評価とともに、小脳小葉、小脳虫部、小脳脚の灰白質区域に関してvoxel-based morphometry(VBM)を用いた画像検査を行った。 主な結果は以下のとおり。・VBM解析により、ALS-bvFTD患者全体を通して小脳に有意な灰白質萎縮が認められた。・bvFTD患者では、上小脳脚において萎縮が優勢であった。・ALS患者では、下頭頂小脳と小脳虫部において萎縮が優勢であった。・ALS-bvFTD患者では、両方のパターンの萎縮が確認された。・Post-hoc共分散分析により、認知および神経精神症状はとくに小脳脚および上小葉の萎縮と関連していること、一方、運動症状は下頭頂小葉の萎縮とより関連していることが示された。・以上より、ALS-bvFTDスペクトラムに小脳は重要な役割を担っていることが示唆された。また、3つの表現型すべてがそれぞれの症候と関連する小脳領域の萎縮パターンを呈した。関連医療ニュース 若年発症統合失調症、脳の発達障害が明らかに 抗精神病薬が脳容積の減少に関与か 認知症、アルツハイマー型とレビー小体型の見分け方:金沢大学  担当者へのご意見箱はこちら

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双極性障害、退院後の自殺リスクが高いタイプは

 精神疾患入院患者において、退院後に自殺リスクが顕著に高まることは報告されている。しかし、双極性障害患者における自殺リスク、時間経過との関連やリスク因子については明らかにされていなかった。研究グループは、双極性障害のタイプ別にどのようなパターンがみられるかを調べた。フィンランド・ヘルシンキ大学のErkki Isometsa氏らによる研究。Bipolar Disorders誌オンライン版2014年7月24日号の掲載報告。 全国レジストリに基づき、1987~2003年にフィンランドの精神科病院から退院した全双極性障害患者5万2,747例を特定し、退院後の状態または自殺について追跡した(466例)。1995~2003年の退院者(3万5,946例)については、退院直後120日間の因子修正自殺リスクを調べた(129例)。 主な結果は以下のとおり。・自殺リスクの時間的パターンは、疾患タイプで異なっていた。うつ症状を伴うタイプの場合、退院後のリスクは最も高かったが急落が認められた。混合状態の場合は、リスクはそれほど高くなく、時間とともに低下した。躁状態を伴う場合のリスクは低く、相対的に安定していた。・Coxモデルにおいて、双極性うつ病で入院した患者(9,635例)の退院後の自殺(65例)について、自殺企図で入院した患者のハザード比は8.05(p=0.001)、男性患者のハザード比は3.63(p<0.001)であった。一方、リチウム服用患者は0.186(p=0.001)であった。・躁病エピソード(28例)または混合エピソード(20例)の退院後の自殺は、それぞれ、男性であることおよび過去の自殺企図によって予測された。・以上のように、双極性障害の退院後の自殺リスクは、抑うつエピソードによる入院患者において高く、時間経過との関連が強かった。また混合エピソードでは、自殺リスクは高くなかった。・「自殺企図のエピソードがあること」および「男性」は、自殺リスクの強い予測因子であった。・抑うつエピソードを伴うリチウム服用患者の退院後の自殺率は低く、同薬について予防的効果があることが示された。関連医療ニュース 双極性障害とうつ病で自殺リスクにどの程度の差があるか 双極性障害の自殺予防に求められるのは 双極性障害へのDBT追加療法、自殺念慮の改善も  担当者へのご意見箱はこちら

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統合失調症患者へのインフォームド・コンセント、有効な方法は

 研究の際のインフォームド・コンセントは、一般集団ですら取得が困難なことがあり、複雑な問題を抱えている。この問題は、統合失調症患者において最も大きい可能性がある。フランス・リール第1大学のT. Fovet氏らは、統合失調症患者を対象とした研究に際してのインフォームド・コンセントについて文献レビューを行った。その結果、統合失調症患者の同意に対するキャパシティは、健常人と比較して低下しているが、適切な介入により同意を得られやすい状態にもっていける可能性を示唆した。Encephale誌オンライン版2014年8月12日号の掲載報告。 本研究は、統合失調症患者を含む研究に際するインフォームド・コンセントについて、関連する文献の適用可能なデータをまとめることを目的とした。MedlineおよびGoogle Scholarにより、MESH用語(統合失調症、インフォームド・コンセントおよび研究)を検索した。  主な結果は以下のとおり。・MacCAT-CRなどのきわめて標準的なスケールを用いた研究により、統合失調症患者の同意に対するキャパシティは健常人と比較して低下していることが示された。・統合失調症が多様な障害であることを考慮すると、最低レベルの見識は重度の認知症状と同様に、同意に対するキャパシティがより障害されていると思われた。・こうした理解力と研究への同意に対するキャパシティの欠乏は、意思決定の変更と関連することが示された。・これらの特別な患者に対しては、介入により、同意へのキャパシティ向上につながる可能性があった。さまざまな戦略として、同意書の質向上、十分なディスカッション、テスト/フィードバック法、またはマルチメディアによる介入などが示された。・それらの中で、コミュニケーションならびに成長しつつある分野、すなわち情報テクノロジー(たとえばweb をベースとしたツール)に着眼したものは有望だと思われた。・最終的には、家族および患者の連携(French Association UNAFAMのような)により、患者が研究プログラムに安全な状態で参加しやすい状況にもっていける可能性が示唆された。・最適かつ個別化した介入を明らかにするため、さらなる研究が求められる。関連医療ニュース 他の精神科医は薬剤の選択基準をどこに置いているのか 入院から地域へ、精神疾患患者の自殺は増加するのか 職場のメンタルヘルス、効果的な方法は:旭川医大 職場のメンタルヘルス、効果的な方法は:旭川医大  担当者へのご意見箱はこちら

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完食させるための工夫

認知症患者さんのご家族へのアドバイス「一点集中食い」という問題満遍なく食べられない場合、完食させるためには、ご飯とおかずを1つの丼に入れて混ぜるという方法がある。食べるという行為を忘れたみたい向かいに座って食べてみせると真似る。また、食器ごと手に持たせて鼻の下まで持ち上げさせると、臭いが刺激になって食事が始まる。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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飲み込めない場合の補助

認知症患者さんのご家族へのアドバイス飲み込めなくなったら普通食と、ゼリー系や片栗粉を混ぜたスープを、交互にスプーンで入れてあげる。とろみをつけてスプーンで与える。膨らんだ頬の上を、人差し指でリズミカルに軽く叩いてあげる。口が開いてこぼれやすくなっていることが多いので、口元をティッシュで押さえて閉じてあげることも大切。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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