腫瘍科の海外論文・最新ニュースアーカイブ|page:316

DOACエドキサバン、がんの血栓症で低分子ヘパリンに非劣性

 第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は2017年12月13日同社のニュースリリースで、抗凝固薬エドキサバン(商品名:リクシアナ)による、がん合併静脈血栓塞栓症(VTE)患者を対象としたHokusai-VTE CANCER試験の結果において、エドキサバンが標準治療薬である低分子量ヘパリンのダルテパリン(国内未承認)に対して有効性および安全性に係わる主要評価項目において非劣性を達成したと発表。  本試験の結果は、米国ジョージア州アトランタで開催した第59回米国血液学会(ASH)年次総会のlate breaking sessionで発表されると共に、New England Journal of Medicineにオンライン掲載された。

“新型タバコ”でタバコの害なくせますか?

 世界保健機構(WHO)によれば、世界では年間700万人がタバコ類の使用により命を落としている。また、禁煙の早期実施により肺がんの発生が少なくなることも明らかになり、タバコを巡る規制は世界的に強まっている。そのような中、電子タバコや非燃焼加熱式タバコ(Heat–Not-Burn、以下HNB)といった“新型タバコ”の市場が拡大している。

悪性胸水への胸腔カテーテル留置とタルク胸膜癒着術に有意差/JAMA

 悪性胸水を有する患者に対し、胸腔カテーテル留置法はタルク胸膜癒着術と比べて、治療から死亡に至る間の入院日数を有意に短縮するが、両者の差は臨床的に意義のあるものではないことが、オーストラリア・サー・チャールズ・ゲアードナー病院のRajesh Thomas氏らによる非盲検無作為化試験「AMPLE試験」の結果、示された。胸腔カテーテル留置法とタルク胸膜癒着術は、悪性胸水を有する予後不良の患者の治療として確立している。著者は、「今回の結果は、患者が悪性胸水の治療法を選択するのに役立つ情報となるだろう」と述べている。JAMA誌2017年11月21日号掲載の報告。

初のCDK4/6阻害薬イブランス、進行乳がん治療をどう変える?

 2017年11月20日、都内にて「進行乳がん治療におけるパラダイムシフトとは」と題したセミナー(主催:ファイザー株式会社)が開催された。演者として中村 清吾氏(昭和大学医学部 乳腺外科学 教授)、岩田 広治氏(愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 部長)が登壇し、2017年9月に本邦で承認されたサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬イブランス(一般名:パルボシクリブイブランス)を中心に、転移・再発乳がん治療の今後の展望について語った。