小児に多いスピッツ母斑、保存療法戦略を支持 小児に多く発現するスピッツ母斑の診断と管理については、戦略をめぐって論争がある。Brook E. Tlougan氏らは匿名WEB調査にて、世界中の小児皮膚科医にスピッツ母斑に関する信条、行動および診療経験についてサーベイを行った。その結果、保存療法を支持する結果が得られたことを報告した。JAMA Dermatology誌2013年3月号の掲載報告。
4年ぶりの改訂!『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第4版』の改訂ポイントは? 4月19日(金)~4月21日(日)、東京国際フォーラム(東京・千代田区)にて「第53回 日本呼吸器学会学術講演会」が行われた。
患者自身が申告するアドヒアランスと血糖コントロールの関係-インスリン治療における検討- 2型糖尿病患者のインスリン療法において、患者自身が申告するアドヒアランスと血糖コントロールとの関係が検討された。この結果、患者の自己申告であっても、アドヒアランスが高ければ良好な血糖コントロールを示すという相関関係が明らかになった。ただし、65歳以上の高齢者ではこの相関はみられなかった。本研究から、若年層の患者では自己申告によるアドヒアランスの報告も適切なインスリン投与量を判断するうえでは有用となる可能性が示唆された。
rhBMP-2を用いた椎体間固定術で注意すべきこと 遺伝子組換えヒト骨形成タンパク質-2(rhBMP-2)は、すでに欧米では脊椎固定などに広く使用されているが、異所性骨形成、局所の骨吸収、神経根炎などさまざまな合併症が知られている。米国・ニューヨーク大学病院のShaun D. Rodgers氏らは、rhBMP-2を用いた椎体間固定術後の再手術中に致命的な血管損傷が発生した症例について考察した。
新規グルコキナーゼ活性剤の有効性-本邦での報告 新規の2型糖尿病治療薬として開発段階にあるグルコキナーゼ活性剤 「AZD1656」 の血糖降下作用に関するデータが発表された。本研究は日本国内で行われた無作為化二重盲検、プラセボ対照比較試験。東京駅センタービルクリニックの清末 有宏氏らにより、Diabetes, Obesity and Metabolism誌オンライン版2013年3月22日号で報告された。
有酸素運動+レジスタンス運動は、血糖変動を改善する 有酸素運動(AER)、または有酸素運動+レジスタンス運動(COMB)が2型糖尿病患者の血糖変動にもたらす影響を検討したデータが、ブラジルのFranciele R. Figueira氏らにより発表された。血糖変動の測定には、持続血糖測定装置(CGMS)が用いられ、MAGEなどの指標を用いた従来の分析方法に加え、スペクトル解析や記号解析を用いた非従来型の分析方法にて評価された。
iPS細胞による創薬と再生医療研究の進捗~京都大学iPS細胞研究所 山中氏/高橋氏の講演より 第57回日本リウマチ学会総会・学術集会(4月18~20日、京都)の特別講演として、京都大学iPS細胞研究所 山中伸弥氏のビデオ出演、および「iPS細胞を作製したのは彼ら」と山中氏より紹介された3人のうちの1人である高橋和利氏の講演「iPS細胞研究の進展」があり、研究の方向性や今後の目標について発表された。
北欧の夏の日光浴40分/週、高用量ビタミンD3サプリ1ヵ月間摂取と同程度の効果 夏季の太陽光紫外線およびビタミンDサプリメントは、いずれも北欧の住民にとって重要なビタミンDの補給源であるが、それらの相対的な効果についてはほとんど明らかとなっていなかった。
アルツハイマー病とレビー小体型認知症、共通のバイオマーカー 札幌医科大学医療人育成センター教授の相馬 仁氏らは、アルツハイマー病に関連するとされるアネキシンA5およびApoE4が、アルツハイマー病に特異的なものかどうかを、レビー小体型認知症および健常者との比較により検討した。その結果、アネキシンA5とApoE4は、アルツハイマー病とレビー小体型認知症に共通するバイオマーカーであることを報告した。Frontiers in Aging Neuroscience誌2013年5月号(オンライン版2013年4月5日号)の掲載報告。
「メトトレキサートをいかに安全に使いこなせるか」が関節リウマチ治療の鍵 関節リウマチ治療においては、アンカードラッグであるメトトレキサート(MTX)をいかに安全に使いこなせるかが重要となる。第57回日本リウマチ学会総会・学術集会(4月18~20日、京都)における教育研修講演「DMARDsの適応と使い方」のなかで、京都府立医科大学大学院免疫内科学の川人 豊氏が非生物学的抗リウマチ薬(DMARDs)の問題点や使い方などを紹介した。
自閉症、広汎性発達障害の興奮性に非定型抗精神病薬使用は有用か? 米国・マサチューセッツ総合病院のLaura C. Politte氏らは、自閉症および広汎性発達障害患者への非定型抗精神病薬の使用に関する文献をレビューした。その結果、自閉症および広汎性発達障害にみられる興奮性に対し、現時点におけるファーストライン薬は非定型抗精神病薬であることを示唆した。Psychopharmacology誌オンライン版2013年4月4日号の掲載報告。
生物学的抗リウマチ薬~各製剤における特徴・違いは? この数年で、関節リウマチの治療薬として生物学的製剤が次々と発売され、薬剤選択の幅が広がった。その一方で、既存の抗リウマチ薬で効果不十分な関節リウマチ患者に対し、どの生物学的製剤を選択すればよいのか迷うことが多いのではないだろうか。
0カロリー表示でもダメ?ダイエット炭酸飲料と2型糖尿病のリスク ダイエット炭酸飲料の消費量が多いほど2型糖尿病発症リスクが高まることが、日本人男性を対象にした検討で明らかになった。たとえ、ゼロカロリー表示でも、ダイエット炭酸飲料を週に1本以上飲むことは、2型糖尿病の予防に効果的とはいえないようだ。本研究は、金沢医科大学の櫻井 勝氏らによる検討で、European Journal of Nutrition誌オンライン版2013年4月11日号に掲載された。
慢性腰痛患者におけるオピオイド療法の効果はうつや不安に影響される 非がん性慢性疼痛患者ではしばしば、抑うつや不安といったネガティブ感情がみられる。こうしたネガティブ感情は疼痛の強さと関連しており、オピオイド治療が長期化する可能性が高い。米国・ハーバード大学ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のRobert N. Jamison氏らは、ヒドロモルフォン徐放性製剤のプラセボ対照二重盲検試験について2次分析を行い、ネガティブ感情はオピオイド療法のベネフィットを減弱させ、臨床試験においては脱落の予測因子となることを報告した。
早期統合失調症、認知機能にGABA作動性抑制が関連 統合失調症の早期では認知障害がみられる。この認知障害にGABA作動性機能障害の関与が注目されるようになっている中、和歌山県立医科大学神経精神医学教室の高橋 隼氏らは、発症間もない統合失調症患者の認知機能障害に、皮質GABA作動性抑制が低下しワーキングメモリ機能を障害していることが示唆されることを報告した。Schizophrenia Research誌2013年5月号(オンライン版2013年3月22日号)の掲載報告。
【ご案内】「糖尿病透析予防指導管理料」の実践ワークショップ開催のお知らせ 日本医療企画は、主要都市で開催している「糖尿病透析予防指導管理料 ~組織的算定のための実践ワークショップ~」を5月31日に札幌で開催する。
ステロイド依存性皮膚症に対するトリアムシノロンアセトニド筋注、適正使用に道筋? 米国・ボストン大学医学部のShalini Reddy氏らは、ステロイド依存性皮膚症に対するトリアムシノロンアセトニド筋注(商品名:ケナコルト)の有効性と安全性を評価する前向き観察試験を行った。その結果、6週間隔で2回にわたる接種についての安全性と、有意な改善が認められたことを報告した。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2013年3月29日号の掲載報告。
I型の複合性局所疼痛症候群の運動障害には筋痛覚が関与している I型の複合性局所疼痛症候群(CRPS)患者でよく観察される運動障害に、感覚処理障害がどのような役割を果たしているかは、現在のところ不明である。オランダ・ライデン大学病院のDiana E. van Rooijen氏らは、初めてCRPSにおける感覚機能と運動機能との関連について研究を行い、筋痛覚がCRPSにおける運動制御の障害に重要な役割を果たしている可能性があることを明らかにした。The Journal of Pain誌オンライン版2013年3月27日の掲載報告。
30回の節目、日本臨床内科医会総会を開催 4月14日、一般社団法人 日本臨床内科医会(会長:猿田 享男氏)は、第30回となる総会を東商ホール(東京・千代田区)にて開催した。当日は、全国より1000名を超える会員が参集し、企画されたさまざまなセッションに参加した。
今後の日焼け対策キャンペーンはより若い年齢層を対象に 英国・Royal Free Hampstead NHS TrustのD. P. Butler氏らは、皮膚がん予防を目的とする日焼け対策プログラムを今後どのように展開するべきかを企画するため、かかりつけ医(GP)を通じて幅広い患者を対象に、皮膚がんに対する認識や向き合う姿勢などの現状を調査した。