ADHDリスクファクターは「男児」「母親の就労」 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/09/18 注意欠陥多動性障害(ADHD)は学習障害や自閉症などの他疾患を併発することが多く、ADHD単独の関連因子は明らかになっていない。Malek氏らはADHDの危険因子を調査し、Arch Iran Med誌オンライン版2012年9月号で報告した。 対象はタブリーズ大学(イラン)の児童思春期精神科クリニックを受診したADHD患児164例。コントロール群として健常な小中学生166名をランダムに抽出した。診断はK-SADSを用い、DSM-IV-TRに基づき行った。分析はカイ二乗検定、二項ロジスティック回帰分析を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・ADHDの罹患には、男児(OR 0.54、95%信頼区間: 0.34~0.86)と母親の就労(OR 0.16、95%信頼区間: 0.06~0.86)が関連していた。 ・出生季節、家族の人数、出生順位、親戚関係はADHDの危険因子とはいえなかった。 関連医療ニュース ・メチルフェニデート使用で“喫煙”が加速 ・日本人薬物乱用者の自殺リスクファクターは「低年齢」「女性」 ・成人トゥレット症候群に対するアリピプラゾール治療成績(100例報告) (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Malek A, et al. Arch Iran Med. 2012 Sep;15(9):560-3. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 自閉スペクトラム症におけるうつ病や自殺念慮のリスクと保護因子 医療一般(2018/06/04) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 再発を伴わない二次性進行型多発性硬化症、tolebrutinibが障害進行リスク抑制/NEJM(2025/04/25) 米国出生率、中絶禁止導入州で上昇/JAMA(2025/04/25) 症状のない亜鉛欠乏症に注意、亜鉛欠乏症の診療指針改訂(2025/04/25) サブタイプ別転移乳がん患者の脳転移発生率、HER2低発現の影響は(2025/04/25) 2年間のフレマネズマブ治療の有効性および継続性〜国内単一施設観察研究(2025/04/25) 遺伝性アルツハイマーへのgantenerumab、発症リスク低下に有効か(2025/04/25) tenecteplase、脳梗塞治療でアルテプラーゼと同等の効果(2025/04/25) 低ホスファターゼ症の新たな歯科症状が明らかに―全国歯科調査(2025/04/25) [ あわせて読みたい ] 開発中の治療法最前線(2020/02/17) 希少疾病・難治性疾患特集 2020(2020/02/03) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) Dr.ゴン流ポケットエコー簡単活用術(2014/06/11) 診療よろず相談TV(2013/10/25) ここから始めよう!みんなのワクチンプラクティス ~今こそ実践!医療者がやらなくて誰がやるのだ~(2014/05/15)