中国製コロナワクチン、入院を87.5%抑制/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2021/07/15

 

 チリの公的国民医療保険加入者を対象に行ったコホート試験で、不活性化コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン「CoronaVac」について、COVID-19への予防効果(重症化および死亡)が明らかにされた。チリ・保健省のAlejandro Jara氏らが、2021年2月から実施している同ワクチンの全国接種キャンペーンの効果について、コホート試験を行ったもので、「結果はワクチン第II相試験の結果と一致するものであった」と述べている。NEJM誌オンライン版2021年7月7日号掲載の報告。

公的国民医療保険加入の16歳以上について追跡

 研究グループは、公的国民医療保険に加入する16歳以上を対象に前向きコホート試験を行い、COVID-19感染と関連する入院、ICU入室、死亡を調べ、不活性化SARS-CoV-2ワクチンの予防効果を検証した。

 時間とともに変化するワクチン接種状況を考慮に入れ、拡張Cox比例ハザードモデルを用いてハザード比を算出。部分免疫(1回目接種後の14日以降で2回目接種前)、完全免疫(2回目接種後14日以降)のハザード比の変化を推算した。

 ワクチンの有効性は、被験者個々の人口統計学的特徴や臨床的特徴で補正し算出した

ワクチン有効性、対入院は87.5%、対ICU入室は90.3%

 試験期間は2021年2月2日~5月1日で、約1,020万人がコホートに包含された。
 完全免疫を獲得した人におけるCOVID-19予防に関する補正後ワクチン有効性は、65.9%(95%信頼区間[CI]:65.2~66.6)であった。

 入院に関する有効性は87.5%(86.7~88.2)、ICU入室に対しては90.3%(89.1~91.4)で、COVID-19関連死の予防に対する有効性は86.3%(84.5~87.9)だった。

(医療ジャーナリスト 當麻 あづさ)