初回エピソード精神疾患の抗精神病薬誘発性体重増加に対する介入比較〜メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2026/06/22

 

 初回エピソード精神疾患(FEP)の発症後、急速な体重増加がよくみられる。これは、心血管代謝疾患につながる。FEPにおける体重増加の多くは、治療開始後3ヵ月以内に起こるため、この間は予防のための重要な期間となる。しかし、これまでの抗精神病薬誘発性体重増加の予防を目的とした研究の多くは、慢性疾患患者や抗精神病薬の長期投与を受けている患者を対象としていた。アイルランド・ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンのBrian William O'Mahony氏らは、抗精神病薬誘発性体重増加の予防を目的とした介入に関する文献を統合、分析することを目的とし、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。Psychological Medicine誌2026年4月10日号の報告。

 PsycInfo、MEDLINE、CINAHL、EMBASEの各データベースより、FEPにおける抗精神病薬誘発性体重増加の予防介入の効果を検討した研究をシステマティックにレビューした。体重増加およびさまざまな心血管代謝マーカーに対するこれらの介入効果を検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・スクリーニングされた2,092件の研究のうち13件が適格基準を満たした。
・行動介入(3件すべてが多職種チームによるアプローチ)は、通常治療と比較し、平均3.05kgの体重増加抑制効果を示した(95%信頼区間:1.36〜4.73)。
・薬物介入は、臨床的および統計的に著しい異質性を示し、成人を対象とした7件の試験では、それぞれ異なる薬物療法が用いられていた。
・代謝の健康に関する包括的なデータを収集した研究は少なかった。
・2010年以降に発表された薬物療法に関する研究は、わずか2件であり、全体では5件のみであった。

 著者らは「FEPにおける体重増加の予防は重要であるにもかかわらず、このテーマを調査した近年の研究は少なかった。本研究結果は、多職種チームによる介入がFEPにおける体重増加の予防に効果的であり、すべての患者に提供されるべきであることを示している」と結論付けている。

(鷹野 敦夫)