百日咳より軽症とは限らない?パラ百日咳の臨床転帰

提供元:ケアネット

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公開日:2025/12/18

 

 パラ百日咳菌(B. parapertussis)感染症の患者特性と臨床転帰を、百日咳菌(B. pertussis)感染症と比較した後ろ向き観察研究の結果、パラ百日咳菌感染後に入院を含む重篤な転帰を呈することは稀ではなかった。また、乳幼児では百日咳菌がより重篤な疾患を引き起こした一方、年長児ではパラ百日咳菌感染者で重篤な転帰が発生する可能性が有意に高かった。奈良県総合医療センターの北野 泰斗氏らによるClinical Microbiology and Infection誌オンライン版2025年11月26日号に掲載の報告。

 本研究では、多施設電子カルテデータベースを用いて、パラ百日咳菌感染患者と百日咳菌感染患者を、入院および集中治療室への入院を含む臨床転帰について、傾向スコアマッチングにより比較した。各転帰に対するオッズ比(OR)を95%信頼区間(CI)とともに推定した。

 主な結果は以下のとおり。

・パラ百日咳菌感染患者2,554例および百日咳菌感染患者8,058例が微生物学的に確認された。
・マッチング後の全参加者において、百日咳菌群と比較したパラ百日咳菌群における入院および集中治療室入室のORは、それぞれ1.75(95%CI:1.46~2.10、p<0.001)および1.94(95%CI:1.28~2.93、p=0.001)であった。
・年齢によるサブグループ解析では、百日咳菌群と比較したパラ百日咳菌群の入院のORは以下のとおり
-1歳未満:0.69(95%CI:0.49~0.96、p=0.028)
-1~4歳:3.34(95%CI:2.27~4.91、p<0.001)
-5~17歳:4.22(95%CI:2.62~6.79、p<0.001)
-18歳以上:1.76(95%CI:1.06~2.94、p=0.029)

(ケアネット 遊佐 なつみ)