再発/難治性多発性骨髄腫に対するテクリスタマブを発売/J&J

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2025/03/24

 

 Johnson & Johnson(法人名:ヤンセンファーマ)は2025年3月19日、再発/難治性の多発性骨髄腫の治療薬として、B細胞成熟抗原(BCMA)およびCD3を標的とする二重特異性抗体テクリスタマブ(遺伝子組換え)(商品名:テクベイリ皮下注)を発売したことを発表した。本剤は、2024年12月27日に「再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)」を効能又は効果として承認され、2025年3月19日に薬価収載された。

 本剤は、投与前の希釈が不要な皮下注製剤で、再発/難治性多発性骨髄腫において日本で初めてかつ唯一の体重に応じた投与が可能なBCMAおよびCD3を標的とするT細胞リダイレクト二重特異性抗体である。

<製品概要>
製品名:テクベイリ皮下注30mg、153mg
一般名:テクリスタマブ(遺伝子組換え)
効能又は効果:再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)
用法及び用量:通常、成人にはテクリスタマブ(遺伝子組換え)として、漸増期は、1日目に0.06mg/kg、その後は2~4日の間隔で0.3mg/kg、1.5mg/kgの順に皮下投与する。その後の継続投与期は、1.5mg/kgを1週間間隔で皮下投与する。なお、継続投与期において、部分奏効以上の奏効が24週間以上持続している場合には、投与間隔を2週間間隔とすることができる。
薬価:テクベイリ皮下注30mg 3mL 216,930円/瓶、153mg 1.7mL 1,081,023円/瓶
製造販売承認日:2024年12月27日
薬価基準収載日:2025年3月19日
発売日:2025年3月19日
製造販売元:ヤンセンファーマ株式会社

(ケアネット 金沢 浩子)