2週間のジョギングなどが冷え性と睡眠の質を改善/山口県立大学

提供元:ケアネット

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公開日:2023/11/27

 

 日常生活における女性の悩みの1つに冷え性がある。とくに若年の女性では、年間を通じて困っている人も多い。こうした症状の改善にはどのような方法があるのだろうか。山口県立大学の山崎 文夫氏(看護栄養学部 教授)らの研究グループは、冷え症の若年女性を対象に、ジョギングなどの有酸素運動介入をすることが、睡眠の質を改善し、冷えによる不定愁訴を減少させるかどうかの検討を行った。その結果、短期の有酸素運動は末梢四肢冷感症状を緩和し、主観的な睡眠の質を改善した。Journal of Physiological Anthropology誌2023年9月29日号の掲載。

2週間の有酸素運動が冷え性、睡眠の質を改善

 本研究では、日常的に運動トレーニングを行っていない冷え症の成人女性ボランティア16例を対象に、運動群(EXE)と対照群(CON)に分けて実施。EXE群にはウォーキングとジョギングを中心とした2週間の運動介入を行った。介入前後で、就寝直前に体温感覚と体温パラメータを測定し、睡眠中に脳波を測定し、起床直後にOSA睡眠調査票と視覚的アナログスケール(VAS)を含む主観的睡眠調査を行った。また、これらの実験はすべて冬季に実施した。

 主な結果は以下のとおり。

・2週間の運動介入後、EXE群では、全体的および足の温かさと快適さが増加した(p<0.05)。
・EXE群では、運動介入により指先、足先、つま先の冷感のスコアが減少した(p<0.05)。
・OSA睡眠調査票では、疲労回復(因子IV)と睡眠時間(因子V)が運動介入により増加した(p<0.05)。
・VASで評価した主観的睡眠の質は、運動介入により増加した(p<0.05)。
・EXE群での運動介入は、入眠後の中途覚醒時間を短縮し(p<0.05)、深い睡眠の長さを延長した(p<0.05)。
・EXE群の運動介入では睡眠前のα波パワーを増加させた(p<0.05)。
・一方、CON群では、2週間の対照期間を通じてすべての変数に変化はなかった。

(ケアネット 稲川 進)