カペシタビン+テモゾロミド併用療法(CAPTEM)が膵神経内分泌腫瘍のPFSを延長(E2211)/ASCO2022

提供元:ケアネット

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公開日:2022/06/22

 

 進行膵神経内分泌腫瘍(pNET)を対象にしたカペシタビン+テモゾロミド併用療法(CAPTEM)の有効性を評価するE2211試験の結果が、米国臨床腫瘍学会年次総会(2022 ASCO Annual Meeting)において米国Yale Cancer CenterのPamela L.Kunz氏から発表された。

CAPTEM療法はpNETに対する標準療法の選択肢に加えるべき

 同試験(E2211試験)は、米国で実施された多施設共同の無作為化第II相試験で、2018年に初回解析結果が発表されており、今回はその最終解析結果である。

・対象:切除不能・進行中/低悪性度pNET患者(144例)
(スニチニブ、エベロリムスによる前治療と、オクトレオチドの併用は許容)
・試験群:カペシタビン750mg/m2×2/日 day1~14+テモゾロミド200mg/m2/日 day1~5(CAPTEM群:72例) 28日ごと最大13サイクルまで投与
・対照群:テモゾロミド200mg/m2をday1~5(TEM群:72例) 28日ごと最大13サイクルまで投与
・評価項目:
[主要評価項目]無増悪生存期間(PFS)
[副次評価項目]奏効率(RR)、全生存期間(OS)、安全性
[探索的評価項目]DNA修復酵素(MGMT)の発現およびMGMTのメチル化と治療の関連性

 CAPTEMの有効性を評価した主な結果は以下のとおり。

・PFS中央値は、2018年の初回解析時にCAPTEM群22.7ヵ月、TEM群で14.4ヵ月、ハザード比[HR]0.58(95%信頼区間[CI]:0.36~0.93)、p=0.022と良好な結果が既に示されていた。
・2021年5月データカットオフ時点でのOS中央値はCAPTEM群で58.7ヵ月、TEM群で53.8ヵ月、HRは0.82(95%CI:0.51~1.33)、p=0.42と両群間に統計学的な差はなかった。
・RRはCAPTEM群で40%、TEM群で34%、P=0.59であった。奏効期間中央値はそれぞれ16.6ヵ月と12.6ヵ月であった。
・Grade3/4の有害事象の発現率は、CAPTEM群44%、TEM群22%、p=0.005と併用群で高かった。
・MGMTのIHC染色による低発現のグループでは、CAPTEM群のRRは57%、TEM群は46%だった。MGMTの高発現のグループでは、それぞれ8%と19%であり、低発現グループのほうがRRが高かった。(HR:6.38、p=0.0004)
・MGMTのメチル化陽性集団における、CAPTEM群の奏効率は100%、TEM群は80%だった。陰性集団の奏効率は、それぞれ46%と27%であり、陽性集団のほうがRRが高かった。(HR:9.79、p=0.04)

 最後に演者は「pNETに対するCAPTEM療法は、標準療法の選択肢に加えるべきであり、MGMTの評価もテモゾロミドの効果予測因子として有用である可能性がある」と結んだ。

■参考
E2211試験(Clinical Trials.gov)

(ケアネット)