COVID-19、陽性者の3分の1以上が無症状

提供元:ケアネット

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公開日:2021/02/02

 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、無症状の感染者が一定数いることは知られているが、実際にその割合はどのくらいなのか。米国Scripps ResearchのDaniel P. Oran氏らがこれまでに発表されたCOVID-19関連論文のシステマティックレビューを行った結果、少なくとも3分の1が無症状であることがわかったという。Annals of Internal Medicine誌2021年1月22日オンライン版の報告。

 著者らは、2020年11月17日までに発表されたCOVID-19に関する論文を検索し、1万人以上の被験者、被験者のランダムな選択等の条件から適格な論文を選択したうえで、検査を受けた人数、陽性者数、有症状者・無症状者数を記録。検査方法はPCR検査または抗体検査とした。PCR検査を用いた横断研究の場合、診断は一度しか行われず、症状がなかったとしても、それが発症前なのか無症状感染なのかを区別することができない。一方、過去の感染を判定する抗体検査、PCR検査でも複数回の診断を行う縦断研究では、発症前と無症状感染を区別することができる。このため、3つの手法を分類したうえでの解析も行われた。

 主な結果は以下のとおり。

・基準を満たす論文または調査は61で、PCR検査を使ったものが43、抗体検査を使ったものが18だった。最大のデータは英国の93万2,072例の調査だった。
・PCR検査を使用した調査では、陽性判定者のうち無症状だった例(無症状感染者)の割合中央値は65.9%(IQR:42.8~87.0)だった。
・PCR検査を使用した縦断研究は19あり、追跡期間中央値は14日(IQR:14.0~15.8)、無症状感染者の割合中央値は42.5%(IQR:29.6~77.8)、追跡期間中に無症状のままだった割合中央値は72.3%(IQR:56.7~89.7)だった。
・抗体検査を使用した調査では、無症状感染者の割合中央値は41.2%(IQR:32.6~48.1)だった。
・統合されたデータから、陽性者の少なくとも3分の1が無症状感染者である可能性が高いことがわかった。

(ケアネット 杉崎 真名)