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irAE対策のステロイド投与は肺がんのOSに影響を与えず/Eur J Cancer

提供元:ケアネット

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公開日:2021/01/22

 

 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療中の進行肺がん患者において、ステロイド投与は生存アウトカムに影響するのか。スウェーデン・カロリンスカ大学病院のMarcus Skribek氏らが、同院の進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者について分析を行った結果、免疫関連の有害事象(irAE)を理由としたステロイド投与は、ICI治療の有効性を妨げないと考えられることが示された。一方で、がん緩和ケアを目的とした高用量ステロイド投与は、予後不良となる可能性を示唆するものであることが示されたという。European Journal of Cancer誌オンライン版2021年1月5日号掲載の報告。

 研究グループは、カロリンスカ大学病院でICI治療中の進行NSCLC患者を対象に、生存アウトカムへのコルチコステロイド投与のタイムラインと投与の理由の影響を評価する検討を行った。

 ステロイド投与は、プレドニゾロン換算10mg超を10日以上と定義。投与の要因に基づいて患者を3群に分類した。1)がん緩和ケアではない支持療法のため、2)がん緩和ケアのため、3)irAE対策のため。

 さらに、タイムライン分析のため、患者を「ICI開始の2週間前から投与2日後までコルチコステロイド投与を受けた」群と「ICI治療コース終了後にステロイドを受けた」群の2群に分類して評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・患者196例の分析データにおいて、46.3%がコルチコステロイドを投与されたことが示された。
・irAE対策のためのステロイド投与は、ステロイド未投与との比較において全生存(OS)期間について影響は認められなかった(p=0.38)。
・がん緩和ケアのためのステロイド投与のみ、OSを短縮する独立した予測因子であった(ハザード比:2.7、95%信頼区間:1.5~4.9)。
・ステロイド投与のタイムラインは、本試験対象コホートのOSについて影響は認められなかった(p=0.456)。

(ケアネット)