高感度トロポニンT、アブレーション後のAF再発予測に有用か

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高感度トロポニンT、アブレーション後のAF再発予測に有用かのイメージ

 高感度トロポニンT(hs-TnT)が、心房細動(AF)アブレーション後のAF再発および主要心血管イベント(MACE)の予測に有用である可能性を、大阪市立大学の田村 尚大氏らが報告した。Journal of Cardiovascular Electrophysiology誌オンライン版2019年6月13日号に掲載。

 本研究では、初期アブレーションを受けたAF患者227例(平均年齢66±10歳、持続性AF 98例)を連続して登録し、AFアブレーション前のhs-TnT値により、低レベル(0.005μg/L以下)54例、中程度レベル(0.006~0.013μg/L)127例、高レベル(0.014μg/L以上)46例の3群に分けた。アブレーション後のAF再発またはMACE(死亡、脳卒中、急性冠症候群、心不全入院を含む)の複合エンドポイントを評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・hs-TnT中央値は0.008μg/Lであった。
・慢性腎臓病罹患率、CHA2DS2-VAScスコア、BNP、左房径は、高hs-TnT群で最も高かった。
・平均追跡期間15±8ヵ月の間に、AF再発およびMACEがそれぞれ56例(25%)および9例(4%)に発生した。
・高hs-TnT群は、3群のうち最も高いAF再発率およびMACE発生率を示した(高レベル:39%および15%、中程度レベル:22%および2%、低レベル:19%および0%、log-rank p<0.05)。
・多変量解析では、hs-TnT 0.014μg/L以上および持続性AFが複合エンドポイントの独立した予測因子であった。

(ケアネット 金沢 浩子)

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