食道がん3次治療以降、ペムブロリズマブの効果持続(KEYNOTE-180)/ASCO2019

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食道がん3次治療以降、ペムブロリズマブの効果持続(KEYNOTE-180)/ASCO2019のイメージ

 2レジメン以上の治療歴のある進行および転移のある食道扁平上皮がん、食道腺がん、食道胃接合部領域がん患者121例を対象にペムブロリズマブの単剤療法を行ったオープンラベル第II相試験KEYNOTE-180の長期追跡結果を、国立がん研究センター中央病院消化菅内科の加藤 健氏がシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2019)で報告した。

 同試験の登録患者はPS0~1の扁平上皮がん63例、腺がん58例の合計121例。CPS10以上のPD-L1陽性48%、前治療歴は2レジメンが88%、3レジメン以上が12%であった。被験者は、ペムブロリズマブ300mgの投与を3週ごとに、病勢進行、予期せぬ治療関連有害事象発症まで受けた(最長投与2年間)。主要評価項目は客観的奏効率(ORR)、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存率(OS)、奏効期間(DOR)、安全性、忍容性。昨年のASCP2018で発表された追跡期間中央値5.8ヵ月から、さらに10ヵ月の追跡を行った(奏効者の追跡期間中央値21.3ヵ月)。

 全体のORRは10%(12/121例)で、内訳はCRが2%(2例)、PRが8%(10例)であった。組織型別のORRは扁平上皮がん14%、腺がん5%。PD-L1発現別のORRはCPS10以上14%、CPS10未満6%であった。

 一方、副次評価項目であるPFS中央値は全体で2.0ヵ月、組織型別では扁平上皮がん2.1ヵ月、腺がん1.9ヵ月、PD-L1発現別ではCPS10以上10未満ともに2.0ヵ月であった。OS中央値は全体で5.8ヵ月、組織型別では扁平上皮がん6.8ヵ月、腺がん3.9ヵ月、PD-L1発現別ではCPS10以上6.3ヵ月、CPS10未満5.4ヵ月であった。DOR中央値は、全体、治療歴別、PD-L1発現状況別のいずれでも未到達であった。

 Grade3以上の有害事象発現率は16%で、安全性プロファイルは従来の報告と同様であった。

 10ヵ月の追加追跡でもペムブロリズマブは、組織型、PD-L1発現状態にかかわらず持続的な効果を示した。CPS10以上、扁平上皮がんの症例では持続的なOSベネフィットが得られた。著者らは、この結果はペムブロリズマブが進行および転移のある食道がんの3次治療以降の重要な選択肢であることを支持するものとの見解を示した。

(ケアネット)

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