オシメルチニブ1次治療、CNS病変の病勢進行を52%抑制(FLAURA)/JCO 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/09/07 未治療の進行EGFR変異非小細胞肺がん(NSCLC)におけるオシメルチニブの第III相FLAURA試験の事前に予定された探索的研究において、オシメルチニブのCNS病変に対する有効性が報告された。この結果は昨年(2017年)のESMO-ASIAで発表されたのち、Journal of Clinical Oncology誌2018年8月28日号に掲載された。 ・対象:独立盲検中央判定によるベースラインスキャンでCNS病変(1つ以上の測定可能または/および測定不能)が認められたEGFR変異NSCLC患者 ・試験薬:オシメルチニブ 80mg/日 ・対照薬:標準的なEGFR-TKI(ゲフィチニブ250mg/日またはエルロチニブ150mg/日) ・主要評価項目:ベースラインスキャンでCNS病変が認められた患者におけるCNS無増悪生存期間(CNS PFS) 主な結果は以下のとおり。 ・FLAURA試験(556例)のなかで、ベースラインの脳スキャンデータを有する200例のうち、128例の患者がCNS病変を有していた。 ・上記の128例の内訳は、オシメルチニブ群61例、標準的EGFR-TKI群67例であった。 ・測定可能なCNS病変患者は41例(オシメルチニブ22例、標準的EGFR-TKI群19例)、測定不能なCNS病変患者は87例(オシメルチニブ39例、標準的EGFR-TKI群48例)であった。 ・CNS病変患者全体のCNS PFS中央値は、オシメルチニブ群は未到達(95%CI:16.5ヵ月~NC)、標準的EGFR-TKI群では13.9ヵ月(95%CI:8.3~NC)と、オシメルチニブ群で有意に良好であった(HR:0.48、95%CI:0.26~0.86、p=0.014)。 ・CNS病変患者全体のCNS客観的奏効率(CNS ORR)は、オシメルチニブ群66%、標準的EGFR-TKI群43%であった(OR:2.5、95%CI:1.2~5.2、p=0.011)、測定可能なCNS病変患者のCNS ORRは、オシメルチニブ群91%、標準的EGFR-TKI群68%であった(OR:4.6、95%CI:0.9〜34.9、p=0.066)。 ・CNS病勢進行イベントは、標準的EGFR-TKI群に比べ、オシメルチニブ群で一貫して低かった。 未治療のEGFR変異NSCLCにおいて、オシメルチニブは標準的なEGFR-TKIに対してCNSへの有効性、CNS病変の進行リスクの低下を示した。 ※医師限定肺がん最新情報ピックアップDoctors’ Picksはこちら (ケアネット 細田 雅之) 原著論文はこちら Reungwetwattana T, et al. J Clin Oncol.2018 Aug 28.[Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 オシメルチニブ、CNS転移の進行リスク低減を確認:FLAURA 医療一般 (2017/11/29) オシメルチニブ、EGFR陽性肺がん1次治療に承認/アストラゼネカ 医療一般 (2018/08/22) FLAURA試験における日本人肺がん患者のOS事後解析/日本肺癌学会 医療一般 (2019/12/11) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 泌尿器科ロボット支援手術、遠隔手術が現地手術に非劣性/BMJ(2026/02/09) HR+/HER2+進行乳がん、導入療法後の維持療法にパルボシクリブ追加でPFS延長(PATINA)/NEJM(2026/02/09) 伝統的なランダム化比較試験と脱中心型ランダム化比較試験の結果を比較したメタ分析(解説:名郷直樹氏)(2026/02/09) アリピプラゾールLAIへの切り替えは患者満足度を向上させるのか?(2026/02/09) 心不全の予後予測に有用、フレイル指標FI-labとCFSの併用評価(2026/02/09) 「白湯は健康によい?」「バリウム検査は受けるべき?」…患者によく聞かれる質問に解答(2026/02/09) ストレス解消目的のオンラインショッピング、実は逆効果かも(2026/02/09) デジタルピアサポートアプリ介入が歩数目標達成率と歩数に与える影響──前糖尿病・早期2型糖尿病での非ランダム化比較試験(2026/02/09) [ あわせて読みたい ] 第50回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2025/04/18) ASCO2025 まとめ(2025/06/02) かかりつけ医のためのがん患者フォローアップ(2025/06/13) 医療・介護施設従事者のための転倒・転落事故へのアプローチ ~転倒・転落事故のメカニズム、予防、事故後フォローのすべて~(2025/02/27) 非機器的早期運動療法はDVT発生率を低減【論文から学ぶ看護の新常識】第1回(2025/02/05) トレンド・トーク『肺がん』(2024/06/11) 災害対策まとめページ(2024/02/05) Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29)