第2世代抗精神病薬で安定している統合失調症患者における代謝状態の長期変化 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/07/31 第2世代抗精神病薬(SGA)は、メタボリックシンドローム(MetS)のリスクを増加させる。MetSのリスクがあるにもかかわらず、一部の患者では、SGAを継続する必要がある。韓国・Eulji University HospitalのSeong Hoon Jeong氏らは、このような患者におけるMetSの経過について、追跡調査を行った。Psychiatry Investigation誌2018年6月号の報告。 所定のSGAレジメンで1年以上維持された統合失調症患者を対象に、レジメンを変更することなく追跡調査を行った。MetSの指標は、ベースライン時およびフォローアップ時に評価を行った。MetSの有病率、発生率、自発的な正常化率を推定した。MetSの経過に影響を及ぼす可能性のあるリスク因子について、精査した。 主な結果は以下のとおり。 ・対象患者151例が抽出された。 ・平均観察期間(389.9±162.4日)中におけるMetSの有病率は、35.1%から45.0%に増加した。 ・MetS発生率は29.6%、正常化率は26.4%であった。発生率に影響を及ぼすリスク因子は、年齢(OR=1.09、95%CI:1.03~1.17)、メタボリックシンドロームリスクスコアのベースライン連続値(OR=1.77、95%CI:1.29~2.55)、ベースライン時の体重(OR=1.06、95%CI:1.01~1.13)であった。 ・正常化率は、年齢(OR=0.74、95%CI:0.57~0.89)、ベースライン時の体重(OR=0.85、95%CI:0.72~0.95)の影響を受けた。 著者らは「MetSの有病率は、SGAの継続使用により確実に増加した。しかし、個体差は大きく、約4分の1の患者は、特定の測定を行うことなく、自然回復が認められた」としている。 ■関連記事 統合失調症治療に用いられる抗精神病薬12種における代謝系副作用の分析 本当にアリピプラゾールは代謝関連有害事象が少ないのか オランザピンの代謝異常、原因が明らかに:京都大学 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Jeong SH, et al. Psychiatry Investig. 2018;15:628-637. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 抗凝固療法適応の心房細動患者、左心耳閉鎖術の非劣性を確認/NEJM(2026/06/12) ivonescimab、進行扁平上皮NSCLCの1次治療でOSも延長(HARMONi-6)/Lancet(2026/06/12) ジギタリス配糖体の再評価――復権ではなく再配置として読む(解説:野間重孝氏)(2026/06/12) ER+/HER2-進行乳がんの1次治療、giredestrant+パルボシクリブvs.レトロゾール+パルボシクリブ(persevERA BC)/ASCO2026(2026/06/12) 高リスク多発性骨髄腫、MRD陰性維持期間とPFSの関連(2026/06/12) 大腸がん、ctDNAによる術後化学療法と投与期間の選択(CIRCULATE・GALAXY後方解析)/ASCO2026(2026/06/12) 精神症状の有無でアルツハイマー病に伴うアジテーションに対するブレクスピプラゾールの効果に違いはあるか?(2026/06/12) 中高年の前兆を伴う片頭痛、脳梗塞リスクの上昇と関連(2026/06/12) 食事支援で心不全患者のQOL改善の可能性(2026/06/12) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)