治療抵抗性うつ病に対する心理的サポートとしてのシロシビンの6ヵ月追跡調査 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/12/07 最近の研究によると、幻覚系(psychedelic)ドラッグ補助的心理療法によるメンタルヘルスアウトカムの改善が報告されている。英国・インペリアル・カレッジ・ロンドンのR. L. Carhart-Harris氏らは、治療抵抗性うつ病に対するシロシビン(マジックマッシュルーム含有成分)の非盲検試験における、6ヵ月間の有効性および安全性について報告を行った。Psychopharmacology誌オンライン版2017年11月8日号の報告。 対象は、重度の治療抵抗性単極性うつ病患者20例(うち女性6例)。支持的環境で、シロシビン経口投与を2回(10mgと25mg)、7日の間隔を空けて行った。主要アウトカムは抑うつ症状の改善とし、QIDS-SR16自己評価スコアを用いて、治療後1週間から6ヵ月にかけて評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・全般的に、治療の忍容性が認められた。 ・ベースラインと比較して、治療開始後5週目において、抑うつ症状の顕著な改善が認められた(Cohen's d=1週目2.2および5週目2.3、各々p<0.001)。5週目において、9例に治療反応が認められ、4例は寛解基準を満たしていた。 ・3ヵ月後(Cohen's d=1.5、p<0.001)および6ヵ月後(Cohen's d=1.4、p<0.001)の結果は、良好なままであった。 ・シロシビン投与開始後5週間以内に、従来の抗うつ薬治療を求めた患者はいなかった。 ・急性の幻覚経験の質によって、5週目の抑うつ症状改善は予測された。 著者らは「非盲検試験のため、治療効果については限られた結論しか得られなかったが、治療抵抗性うつ病患者に対するシロシビン投与は、忍容性は良好であり、治療開始後急速に効果を発現し、その効果は6ヵ月間有意なままであった。治療抵抗性うつ病に対するシロシビン投与は、有望な治療法であり、二重盲検ランダム化比較試験によるさらなる研究が期待される」としている。 ■関連記事 アリピプラゾール増強が有効な治療抵抗性うつ病患者の3つの特徴 治療抵抗性うつ病、抗うつ薬併用 vs.抗精神病薬増強 SSRI治療抵抗性うつ病への効果的な増強療法 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Carhart-Harris RL, et al. Psychopharmacology (Berl). 2017 Nov 8. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 治療抵抗性うつ病は本当に治療抵抗性なのかを検証 医療一般 (2016/03/28) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] GLP-1受容体作動薬、物質使用障害の予防や治療に有効か/BMJ(2026/03/13) 最新の人工股関節、30年後も92%が再置換術不要/Lancet(2026/03/13) nalbuphine:IPFに伴う慢性咳嗽に対する新しいアプローチ(解説:田中希宇人氏/山口佳寿博氏)(2026/03/13) 末梢動脈疾患(PAD)の症状改善にメトホルミンは無効(解説:小川大輔氏)(2026/03/13) PHSは過去のもの?それとも現役?/医師1,000人アンケート(2026/03/13) 胃がん術後の早期経口摂取、ガイドライン記載も実施は2割/日本胃癌学会(2026/03/13) 日本における妊娠および授乳中のブレクスピプラゾール投与、その安全性を評価(2026/03/13) 脳外傷後の迅速な神経リハがアルツハイマー病のリスクを抑制する(2026/03/13) エクソーム解析で家族性高コレステロール血症の遺伝子変異保有者を特定可能(2026/03/13) 身体活動習慣を維持することが中年期の累積ストレスの少なさと関連(2026/03/13) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20) シネマセラピー ~シネマにみるメンタルヘルス~(2013/04/26)