糖尿病の世界の経済的負担は1兆3千億ドル

提供元:ケアネット

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公開日:2017/05/15

 

 既存の研究は方法・データに違いがあるため、糖尿病の疾病コストの国別の比較は難しい。今回、ドイツ・ゲッティンゲン大学のChristian Bommer氏らは、すべての国で統一された枠組みで、2015年における成人(20~79歳)の糖尿病による世界全体の経済的負担を推定した。その結果、経済的負担は1兆3,100億ドルと大きく、またこの負担が高所得国だけの問題ではないことが示唆された。The lancet. Diabetes & endocrinology誌オンライン版2017年4月26日号に掲載。

 著者らは、184ヵ国の疫学的および経済的データを用いて、糖尿病による世界全体の経済的負担を推定した。直接費用は、WHO一般医療費支出の数字と国際糖尿病連合(IDF)糖尿病アトラス2015年版の罹患率データを基に、トップダウン式アプローチを用いて算出した。また間接費は、糖尿病関連の罹患率と早期の死亡率を含む人的資本アプローチを用いて評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・2015年の糖尿病での世界全体のコストは、1兆3,100億ドル(95%CI:1兆2,800億~1兆3,600億)で、世界全体のGDPの1.8%(同:1.8~1.9)であった。
・間接費は、国によって割合と構成に大きな違いがあったが、総負担の 34.7% (95%CI:34.7~35.0)を占めていた。
・北米はGDPに関して最も影響を受けており、また世界全体の絶対的コストにも最も大きく寄与していた。
・経済的負担の対GDP比率は、平均すると、高所得国より中所得国で大きかった。

(ケアネット 金沢 浩子)