境界性パーソナリティ障害の自殺リスク、ポイントは睡眠の改善か

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 境界性パーソナリティ障害(BPD)患者の睡眠状態を英国・ウォーリック大学のCatherine Winsper氏らが調査した。Neuroscience and biobehavioral reviews誌オンライン版2016年12月15日号の報告。

 BPD患者の客観的および主観的な睡眠特性結果を組み合わせるためのメタ解析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・1980~2105年12月までに公表された32件の研究を特定した。
・メタ解析では、客観的な睡眠持続性(睡眠潜時、総睡眠時間、睡眠効率)、睡眠構築(REM潜時、REM 密度、徐波睡眠)の評価、自己報告の睡眠問題(悪夢、睡眠の質)について、BPD群と健常対照群で有意な差が示された。
・所見は、うつ病および向精神薬併用と無関係であった。
・BPD群と臨床コントロール(大多数がうつ病)群との間に有意な差はほとんど認められなかった。

 著者らは「BPDでは、うつ病と同様の睡眠障害との関連が認められた。この睡眠障害は、うつ病併存に起因するわけではなかった。睡眠障害が、情動調節不全や自殺リスクを悪化させる可能性があるとのエビデンスが増加したことを考慮すると、BPDの治療では、睡眠問題に取り組むべきであることが明確となった。」としている。

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(鷹野 敦夫)

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