音楽療法にうつ症状改善は期待できるか 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/05/12 高齢者のうつ病のマネジメントにおける音楽療法の有効性について、中国・蘭州大学のK Zhao氏らが検討を行った。International journal of geriatric psychiatry誌オンライン版2016年4月19日号の報告。 著者らは、系統的レビューと無作為化比較試験のメタ解析を行った。抑うつ症状の変化は、さまざまなスケールで測定した。それぞれの治療群と対照群の比較において、標準化平均差を算出した。 主な結果は以下のとおり。 ・包括的な検索により得られた2,692件のうち、19件が選択基準を満たした。 ・標準的な治療に加えて音楽療法を行うことで、高齢者の抑うつ症状の有意な改善が認められることが、メタ解析により示唆された(標準化平均差:1.02、95%CI:0.87~1.17)。 著者らは、「この系統的レビューとメタ解析により、音楽療法は抑うつ症状の改善にある程度の効果を及ぼすことが示唆された。しかしながら、音楽療法の抑うつ症状における効果を評価するためには、高品質な試験が必要とされる」としている。 関連医療ニュース 音楽療法が不眠症に有用 うつ病への呼吸リラクゼーション併用療法 統合失調症へのヨガ補助療法、その有用性は (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Zhao K, et al. Int J Geriatr Psychiatry. 2016 Apr 19. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 女性のがん、39ヵ国の診断時期・治療を比較/Lancet(2025/11/21) 成人期発症ネフローゼ症候群、リツキシマブで再発抑制/JAMA(2025/11/21) 高齢者への高用量インフルワクチンの入院予防効果:FLUNITY-HD試験(解説:小金丸 博氏)(2025/11/21) 75歳以上のNSCLC、術前ICI+化学療法は安全に実施可能?(CReGYT-04 Neo-Venus副次解析)/日本肺癌学会(2025/11/21) へき地の在宅医療の利用実態が判明/頴田病院・横浜市立大(2025/11/21) 実臨床における片頭痛予防薬フレマネズマブの有用性評価(2025/11/21) dMMR/MSI-H腫瘍へのニボルマブ+イピリムマブ、大腸がん以外で初の有効性を報告(2025/11/21) 風邪や咳症状に対する日本での市販薬使用状況は?(2025/11/21) 移植後再発抑止のための新規治療開発/日本血液学会(2025/11/21) [ あわせて読みたい ] フィーバー國松の不明熱コンサルト (2016/04/07) Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) Dr.たけしの本当にスゴい症候診断2(2016/02/07) ナベちゃん先生のだれでも読める心エコー(2015/12/07) Dr.香坂のすぐ行動できる心電図 ECG for the Action! (2015/10/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) ナベちゃん先生のだれでも撮れる心エコー(2015/09/08)