第3世代EGFR-TKIオシメルチニブ、EGFR-TKI抵抗性の非小細胞肺がんに承認

提供元:ケアネット

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公開日:2016/04/15

 

 アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ガブリエル・ベルチ)は、2016年3月2日、「EGFR-TKI抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌(NSCLC)」を効果・効能としたオシメルチニブメシル酸塩(商品名:タグリッソ40mgおよび80mg錠)の国内における製造販売承認を取得したと発表。

 オシメルチニブは、1日1回投与の新規経口分子標的治療薬。既存のEGFR-TKIとは異なる新規の作用機序を有し、EGFR-TKI治療耐性に関連するT790M遺伝子変異陽性EGFRチロシンキナーゼを不可逆的に阻害する。また、野生型EGFRチロシンキナーゼに対する阻害作用が少ない。

 本邦におけるオシメルチニブの承認は、EGFR-TKIによる治療中あるいは治療後に病勢が進行しEGFR T790M変異陽性と診断されたNSCLC患者における有効性を示した第II相試験 (AURA延長試験およびAURA2試験)のデータに基づいている。この試験における、客観的奏効率(ORR)はAURA延長試験(199例)で61.3%(95%CI:54.2~68.1%)、AURA2試験(199例)では70.9% (95%CI:64.0~77.1%)であった(2015年5月1日時点のデータに基づく)。

 2つの第II相試験の併合成績における治験担当医評価による代表的な副作用は、発疹・ざ瘡等(37.7%)、下痢(36.5.%)、皮膚乾燥・湿疹等(28.5%)、爪の障害(爪周炎を含む)(23.4%)等であった。日本人患者80例における間質性肺疾患(ILD)のすべてのグレードにおける発現率は、6.3%であった(2015年5月1日時点のデータに基づく)。

 EGFR遺伝子変異陽性NSCLCに有効な既存のEGFR-TKIは、多くの場合、治療開始から1~1年半ほどで薬剤耐性が生じ、病勢が進行する。病勢進行したEGFR-TKI薬剤耐性患者の60%はT790M遺伝子変異を有しているが、T790M遺伝子変異に特化して開発された薬剤はなかった。そのため、本邦においても、2015年8月の製造販売承認申請後、優先審査品目の指定を経て、およそ7ヵ月で製造販売承認を取得した。

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(ケアネット 細田 雅之)