エナジードリンクを飲む学生ほど食生活は不健康

提供元:ケアネット

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公開日:2015/02/26

 

 エナジードリンクを飲む学生ほど不健康な食生活を送り、BMI値が高いことが、米・テキサス大学オースティン校のNatalie S Poulos氏らの調査により報告された。これまでもエナジードリンク摂取と不健康な生活習慣については知られていたが、若年者での調査はほとんど実施されていなかった。

 調査対象は、南西部広域にある大学の新入生585人で、平均年齢は18.7歳、女性が56%であった。人種の内訳は、非ヒスパニック系白人が47%、ヒスパニック系が20.9%、25.5%がアジア系、2.7%が非ヒスパニック系黒人、その他は4.4%であった。直近1週間のエナジードリンクの摂取と食生活を自己報告形式で調査した。

 食生活の調査には、炭酸飲料、ダイエット炭酸飲料、塩気のあるスナック類、甘いスナック類、ファストフード、レストランの食事、冷凍食品、果物、野菜、牛乳、朝食摂取が含まれていた。

 エナジードリンクを飲む人と飲まない人の食生活は、線形回帰分析で解析された。

 主な結果は以下のとおり。

・直近1週間にエナジードリンクを飲んだ学生は17.5%であった。
・エナジードリンクを飲む学生は、男性、白人、BMIが高い傾向にあった。
・エナジードリンクを飲む学生は、直近1週間の果物、野菜、牛乳、朝食摂取の割合が低かった。
・エナジードリンクの消費は、炭酸飲料と冷凍食品の消費増大と関連がみられた。

 著者らはこれらの結果を踏まえて、「今後の学生に対する食事介入では、エナジードリンクによる影響について検討する必要がある」と述べた。

(ケアネット 森 幸子)