男女差がみられる重度腰痛のリスク因子とは

提供元:ケアネット

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公開日:2014/05/21

 

 臨床研究では矢状面立位姿勢が疼痛やQOL低下と関連することが示されているが、一般成人ではどうだろうか。ポルトガル・ポルト大学のFabio Araujo氏らは、地域住民を対象としたEPIPorto研究の参加者を対象に調査を行い、男性では矢状面立位姿勢とQOLは一貫して関連がなく、女性ではいくつかのパラメータが重篤な腰痛に関与している可能性があることを明らかにした。著者は、「一般成人における非特異的筋骨格症状の原因をスクリーニングするツールとして、矢状面立位姿勢パラメータの有用性は限られているようだ」と述べている。Spine誌オンライン版2014年4月11日の掲載報告。

 研究グループは、EPIPorto研究の一環として男性178例ならびに女性311例を対象に、矢状面立位姿勢と腰痛および健康関連QOLとの関連を調査した。

 立位X線撮影から矢状面脊柱・骨盤パラメータを計測するとともに、問診およびSF-36を用いて腰痛の有無とその重症度を評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・男性では、骨盤傾斜角(pelvic-tilt:PT)/骨盤形態角(pelvic-incidence:PI)比のみで、腰痛の重症度で違いが認められた。
・女性では、PI高値ならびに仙骨傾斜角(sacral slope)が高値の場合、それらが中等度の女性に比べ腰痛が重度となるリスクが高かった。調整オッズ比(95%信頼区間)は、それぞれ2.21(1.24~3.97)、2.15(1.21~3.86)であった。
・また女性では、矢状面垂直軸について、高値群は低値群より身体的QOLスコアが8.8低く最も大きな差を認めた。

(ケアネット)