統合失調症の再発予防プログラムを日本人で検証:千葉大学 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/11/25 統合失調症の再発予防プログラムとして開発されたITAREPS(Information Technology Aided Relapse Prevention Programme in Schizophrenia)は、非常に効果的であると報告されている。しかし、その効果は利用者のプログラムに対するアドヒアランスの影響を受けており、正確な効果やITAREPSの貢献度に関しては不明確な部分があった。千葉大学の小松 英樹氏らは、このような影響因子を排除したうえで、ITAREPSの有用性評価を行った。Schizophrenia research誌2013年10月号の報告。 著者らは、訪問看護サービスによる方法を考案し、無作為化比較試験を行った。対象とした統合失調症外来患者を、ITAREPS群22例と対照群23例に無作為に割り付け、12ヵ月間観察を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・ITAREPS群では再入院リスクが減少した(ITAREPS群2回[9.1%]vs. 対照群8回[34.8%]、ハザード比:0.21 [95%CI:0.04~0.99]、p=0.049、NNT=4 [95%CI:2.1~35.5])。 ・1回当たりの平均在院日数は、対照群(88.8日)と比較しITAREPS群(18.5日)で有意に少なかった(p=0.036)。 ・ITAREPS群では対照群と比較し、再発したうち入院に至った患者の比率は有意に低く(p=0.035)、再発時のBPRSスコアのベースラインからの平均変化量も有意に低かった(p=0.019)。 ・以上の結果より著者らは、「ITAREPSは再発予防効果が高く、再発の徴候を検出することができ、またその際には投薬を増量するなどの対処ができることから、再発の初期段階での有用な介入方法である」と結論付けた。 関連医療ニュース 統合失調症患者の再発を予測することは可能か 統合失調症“再発”の危険因子は うつ病の寛解、5つの症状で予測可能:慶應義塾大学 (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Komatsu H, et al. Schizophr Res. 2013 Oct;150(1):240-4. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] TTR遺伝子サイレンサーは、ATTR-CMの転帰を改善するか/JAMA(2026/10/06) 心筋梗塞後の駆出率保持例、β遮断薬の中止は可能か/Lancet(2026/10/06) GLP-1受容体作動薬はdual agonistのステージへ―ベストパートナーはGIPか、グルカゴンか、それともアミリンか?(解説:住谷哲氏)(2026/10/06) 2型糖尿病の網膜症リスク低下、フェノフィブラートvs.スタチン(2026/10/06) 抗うつ薬は糖尿病リスクを増加させるのか(2026/10/06) MASLDの肝関連イベント、非侵襲的検査で個別予測可能か(2026/10/06) 緑膿菌肺炎、CFPM vs.TAZ/PIPC(2026/10/06) 光曝露は高齢者の睡眠の質や活動レベルと関連(2026/10/06) 脊髄くも膜下麻酔後の悪心・嘔吐――機械学習で関連因子を解析(2026/10/06)