tPA静注+経皮的脳血栓回収術が今後も標準治療として選択されることになるだろう(解説:高梨 成彦 氏)-1562

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2022/08/17

本記事のコメンテーター

高梨 成彦( たかなし しげひこ ) 氏

東京都健康長寿医療センター 脳神経外科医長

 現在標準治療として推奨されているtPA静注+経皮的脳血栓回収術のBridging Therapyに対して、血栓回収術を単独で施行するDirect Thrombectomyの非劣性は示されなかった。とくに患者の半数を占めた中国とベトナムのアジア圏においてBTの有効性が高いという結果であった。
 BT vs.DTに関しては下表に示したように本研究を含めて6つの試験が行われている。しかしDTの非劣性が示されたのはDIRECT-MTとDEVTの2つであり、これら2試…

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