骨髄腫治療におけるCAR-T細胞療法が示す可能性とその問題点―NEJM;Anti-BCMA CAR T-Cell Therapy bb2121 in Relapsed or Refractory Multiple Myelomaを読んで―(解説:藤原 弘 氏)-1055

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2019/06/03

本記事のコメンテーター

藤原 弘( ふじわら ひろし ) 氏

三重大学大学院医学系研究科 個別化がん免疫治療学分野

三重大学複合的がん免疫療法研究センター

この令和元年5月初めに、NCIのKochenderfer博士等のグループからB-cell maturation antigen(BCMA)を標的分子として難治性多発性骨髄腫を対象疾患とするCAR-T細胞の1つであるbb2121を用いた第I相臨床試験の有望な観察結果がNew England Journal of Medicine誌に報告された。bb2121はBCMAを認識するマウス抗体の短鎖・長鎖可変領域を一本鎖とした細胞外ドメイン(scFv)と4-1BBとCD3ζを直列につないだ細胞内ドメインを持つ第2世代…

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