転移性前立腺がんに対する原発巣への放射線治療:ランダム化第III相試験、「転移の少ない転移性前立腺がんで原発巣への放射線治療は生存期間を延長」(解説:宮嶋 哲 氏)-1053

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転移のある前立腺がん、前立腺への放射線療法は?/Lancet(2018/11/05掲載)
STAMPEDE試験は、multi-armかつmulti-stageに設定した第III相ランダム化大規模比較臨床試験である。本試験は英国とスイスにおいて新たに診断された転移性前立腺がん2,061例(年齢中央値:68歳)を対象に、原発巣である前立腺への放射線照射が全生存期間延長に寄与するのか検討を行ったSTAMPEDE試験の1つである。本試験では、標準治療群、または標準治療+前立腺への放射線照射併用群の2群にランダム化している。放射線照射は連日…
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転移性前立腺がん患者に対してのエンザルタミドは、ファーストラインとしても有効(解説:宮嶋哲氏)-1088 (2019/07/30掲載)
前立腺がんへの超寡分割照射vs.標準照射(解説:宮嶋哲氏)-1073 (2019/07/09掲載)
J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは

J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。
本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。
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中等度スタチン+エゼチミブ併用は高用量スタチンに比べて、心血管疾患再発予防に非劣性で、かつ有害事象は少ない:ただしわが国とスタチン用量が異なる点は注意が必要(解説:桑島巖氏)(2022/08/16)

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本記事のコメンテーター
宮嶋 哲( みやじま あきら ) 氏
東海大学医学部外科学系腎泌尿器科学 主任教授