統合失調症患者の過度なカフェイン摂取、どう対処すべき 最終更新:2014/05/15 医療一般 先行研究において、統合失調症患者は一般集団よりもカフェイン摂取率が高いことが示されている。しかし質的研究は行われていなかったことから、オーストラリア・Neami NationalのLisa Thompson氏らは、統合失調症患者におけるカフェイン摂取の影響に関する検討を行った。その結果、個々のカフェイン摂取に対する信条や行動が明らかとなり、個々人へのアプローチが大切であることを報告した。BMC Psychiatry誌オンライン版2014年4月16日号の掲載報告。
日本発!家族性パーキンソン病患者におけるGBA遺伝子変異研究 最終更新:2014/05/15 医療一般 グルコセレブロシダーゼ(GBA)遺伝子変異がレビー小体形成を促進し、その結果、より重篤な家族性パーキンソン病もしくはレビー小体型認知症を引き起こす可能性があることが、順天堂大学のYuanzhe Li 氏らによって明らかとなった。Neurobiology of aging誌2014年4月号掲載の報告。
妊娠糖尿病のスクリーニングには75g OGTT が有用 最終更新:2014/05/15 比較 妊娠糖尿病(GDM)のスクリーニングに用いる3つの診断法の診断能を比較したところ、75gのブドウ糖負荷試験(OGTT)が有用であることが明らかになった。
頭頚部皮膚がん、より悪性なのはどの部位発症? 最終更新:2014/05/15 医療一般 米国・ロードアイランド病院のPatrick M. Mulvaney氏らによる後ろ向きカルテレビューの結果、頭頚部の基底細胞がん(BCC)において、耳のBCCがほかの頭頚部位のBCCと比べて、組織学的な浸潤部位がより大きいと思われることが明らかにされた。
フリードライヒ運動失調症に次世代ニコチンアミドが有望/Lancet 最終更新:2014/05/14 ジャーナル四天王 脊髄小脳変性症に類するフリードライヒ運動失調症に対して、ヒストン脱アセチル阻害薬ニコチンアミド(ビタミンB3)の高用量投与が有望であることが報告された。フリードライヒ運動失調症は遺伝性の進行性変性障害で、フラタキシン(FXN)タンパク質の変異に起因する。FXN遺伝子のイントロン1内に存在するGAAのリピートが伸長することで、ヘテロクロマチン形成と遺伝子転写のサイレンシングに結びつくが、前臨床においてニコチンアミドが、ヘテロクロマチン形成を再構築し、FXN発現を上方制御することが示されていた。それらを踏まえて英国・ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのVincenzo Libri氏らは、フリードライヒ運動失調症へのニコチンアミドの有効性と安全性を評価する探索的非盲検用量増加試験を行った。Lancet誌オンライン版2014年5月1日号掲載の報告より。
心筋梗塞後、食物繊維の摂取が多いほど全死因死亡低下/BMJ 最終更新:2014/05/14 ジャーナル四天王 健康な人における食物繊維の豊富な摂取は、冠動脈疾患の低リスクと関連しているが、心筋梗塞後の患者でも同様のベネフィットがあることが明らかにされた。米国・ハーバード公衆衛生大学院のShanshan Li氏らが行った大規模前向きコホート研究の結果、摂取量が多いほど、全死因死亡と逆相関の関連が認められたという。とくに穀物由来の食物繊維の摂取量を心筋梗塞前よりも増やすことが、全死因死亡および心血管死亡の有意な低下と関連していたことも明らかにされた。これまで、心筋梗塞後に食物繊維の摂取量を増やすことが、死亡率の低下と関連しているかは不明であった。BMJ誌オンライン版2014年4月29日号掲載の報告より。
「笑い」でうつ病診断が可能に 最終更新:2014/05/14 医療一般 「笑い(laughter)」は、うつ病および潜在的な精神疾患の発症および進展の診断ツールとして有用である可能性が、スペイン・Aragon Institute of Health ScienceのJ. Navarro氏らにより報告された。笑いは医学分野において、健康へのよい影響をもたらすことや重大疾患の予防や治療の手法としては研究されてきたが、疾患の予測指標となる可能性や診断ツールとしての可能性については検討されていなかった。Journal of Affective Disorders誌2014年5月号の掲載報告。
初期DPP-4投与例の評価、糖化アルブミンが優れる? 最終更新:2014/05/14 医療一般 HbA1cに比べ、糖化アルブミン(GA)はシタグリプチン治療の有効性を評価するうえでHbA1cよりも優れていることが示された。
骨折後の骨粗鬆症患者に対する介入の費用対効果は? 最終更新:2014/05/14 医療一般 骨折後の骨粗鬆症患者に対して介入した場合の費用対効果は?医師向け介入と、それに加えて患者向けに介入を行った際の費用対効果を調べた。
見直す価値のある古い薬:コルヒチン(コメンテーター:後藤 信哉 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(201)より- 最終更新:2014/05/13 CLEAR!ジャーナル四天王 コルヒチンはチューブリンを阻害する薬剤である。炎症初期の好中球の作用を阻害することが期待できる。
「歩行とバランスの乱れ」はアルツハイマーのサインかも 最終更新:2014/05/13 医療一般 バランスと歩行の障害は、アルツハイマー型認知症(AD)のごく初期のサインである可能性が、米国・イサカ・カレッジのLaura Z. Gras氏らによる検討の結果、示された。結果を踏まえて著者は、「これらの問題の認識が以降の理学療法介入を早め、バランスと歩行の障害のさらなる進行を遅らせることが可能になるだろう」と述べている。先行研究で、AD患者では歩行とバランスに障害が出ることが示されている。しかし、その障害を認知症の程度(軽度~重度)の区別なく一律に捉えていた。Journal of Geriatric Physical Therapy誌オンライン版2014年4月21日号の掲載報告。
出生前後のプロバイオティクス投与がアトピーの一次予防の可能性 最終更新:2014/05/13 医療一般 一般集団およびアレルギーリスクがある集団のいずれにおいても、生誕前後にプロバイオティクスを与えることが、アトピー性皮膚炎(AD)の発症予防に役立つ可能性が、ルーマニアのキャロル・デイビラ・ユニバーシティ・オブ・メディスン・アンド・ファーマシーのM. Panduru氏らにより報告された。
膵炎リスク、インクレチン関連薬vs. SU薬/BMJ 最終更新:2014/05/12 ジャーナル四天王 2型糖尿病患者における急性膵炎リスクについて、インクレチン関連薬使用者はSU薬使用者と比較して、同リスク増大と関連していなかったことが、カナダ・ジューイッシュ総合病院のJean-Luc Faillie氏らによるコホート研究の結果、報告された。2型糖尿病患者における急性膵炎の発症とインクレチン関連薬の使用については、相反する報告が、前臨床の動物試験、臨床試験、有害イベントデータベース、そして観察試験において報告されている。研究グループは、同関連を明らかにするため観察試験を行った。BMJ誌オンライン版2014年4月24日号掲載の報告より。
英国で明らかになった外国人医師登録制度の改善点/BMJ 最終更新:2014/05/12 ジャーナル四天王 英国・ダラム大学のPaul A Tiffin氏らは、PLAB(Professional and Linguistic Assessment Board)試験に合格した外国人医師(英国以外の医学校卒業生)と、ARCP(Annual Review of Competence Progression)による評価を受けた英国の医学卒業生を比較する検討を行った。PLABは、外国人医師が英国で医師登録(General Medical Council:GMCに登録)をして働くための第一関門となる試験で、言語力と臨床能力がチェックされる。ARCPは、2007年8月1日に導入された臨床研修制度の評価プログラム(英国では全医師が定期的に評価を受けることになっている)で、PLAB合格者は、臨床1年目のARCP評価をクリアしているとみなされる仕組みとなっていた。BMJ誌オンライン版2014年4月17日号掲載の報告より。
血栓症と妊娠、出産の複雑な関係(コメンテーター:後藤 信哉 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(200)より- 最終更新:2014/05/12 CLEAR!ジャーナル四天王 習慣流産を繰り返す不育症では、抗リン脂質抗体の陽性者が多い。抗リン脂質抗体陽性者には血栓イベントリスクが多い。抗リン脂質抗体を介在させると、血栓イベントと不育症には関連が想定される。
座りきりの生活は心にどのような影響を及ぼすか 最終更新:2014/05/12 医療一般 座りきりの生活(TV視聴、インターネット利用、読書)すべてが必ずしも、精神衛生に悪影響をもたらすわけではないことが、英国・ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのMark Hamer氏らによる調査の結果、報告された。また、TV視聴時間が長いと認知機能低下との関連がみられたが、ネット利用者では認知機能が高いこととの関連がみられたという。Medicine & Science in Sports & Exercise誌2014年4月号の掲載報告。
日本人関節リウマチ患者における骨折危険因子NO.1は? 最終更新:2014/05/12 疫学(危険因子) 日本人関節リウマチ患者における橈骨遠位端骨折の危険因子とは?性別、年齢、BMI、ステロイド1日量、VASなどについて検討を行った。
てんかん患者 発作後の運転再開時期は 最終更新:2014/05/12 医療一般 てんかん患者が、原因が明らかな誘発性発作もしくは、非誘発性発作を初めて起こしてから運転を再開できる時期に関する定量的なデータが、オーストラリア・Royal Perth HospitalのBrown JW氏らによって示された。Journal of neurology, neurosurgery, and psychiatry誌オンライン版4月25日掲載の報告。
肝硬変なし未治療のC型肝炎に対するレディパスビル+ソホスブビル/NEJM 最終更新:2014/05/09 ジャーナル四天王 肝硬変が認められない未治療のC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者に対するレディパスビル+ソホスブビル治療について、8週間投与が、同12週間投与やリバビリン併用投与と比べ、有効性において非劣性であることが示された。米国・バージニア・メイソン・メディカル・センターのKris V. Kowdley氏らが行った治験(第III相)の結果、明らかにした。EJM誌オンライン版2014年4月11日号掲載の報告より。