インフルエンザだけじゃない!―赤ちゃんを脅かす秋冬の感染症 最終更新:2009/09/04 医療一般 8月27日、大手町ファーストスクエアにて開催された「周産期医療最前線 ―インフルエンザより早く来る!ママの知らないRSウイルス感染症」セミナーの第2報をお届けする。福島県立医科大学の細矢光亮氏は、RSウイルス(RSV)感染症の特徴や疫学、治療について述べ、罹患しやすい2歳未満の乳幼児の状況に加え、後年に及ぼす影響に関しても言及した。
プライマリ・ケアにおけるうつ病治療に、オンライン認知行動療法は有効か? 最終更新:2009/09/03 ジャーナル四天王 プライマリ・ケアにおけるうつ病治療では、セラピストがインターネット経由のオンラインでリアルタイムに実施する認知行動療法(cognitive-behavioural therapy; CBT)が有効であることが、イギリス国立ヘルス・リサーチ研究所(NIHR)プライマリ・ケア研究部のDavid Kessler氏らによる無作為化試験で明らかとなった。CBTは有効性に関する強力なエビデンスがあるにもかかわらずさほど普及していない。コンピュータ化されたプログラムによってCBTへの近接性(アクセスのしやすさ、accessibility)の改善が進められてきたが、これらの介入が個々の患者の必要性に対応するものか否かは明確でないという。Lancet誌2009年8月22日号掲載の報告。
プライマリ・ケア医はうつ病を正しく診断しているか? 最終更新:2009/09/03 ジャーナル四天王 一般医(GP)によるうつ病の診断では、有病率20%の場合、10%が正確に同定され65%が正しく除外診断されるが、10%が見逃され、15%が誤診されていることが、イギリスLeicester総合病院のAlex J Mitchell氏らが実施したメタ解析で明らかとなった。うつ病は世界規模で保健医療システムの主要な負担となっており、GPのケアの多くがうつ病に当てられているという。Lancet誌2009年8月22日号(オンライン版2009年7月28日号)掲載の報告。
【書籍紹介】『銀行に見殺しにされないための十箇条』―資金ショート危機から生還した病院 最終更新:2009/09/03 医療一般 著者の井村健司氏(医療法人財団 暁 あきる台病院 副院長・企画室長)は、一昨年来、自院の経営がショートに向かっている兆候に気づき、さまざまな経営改善策を断行するとともに、最終的にはメインバンクからの決別を決意、某信用金庫の協力のもと、今春、8億円余りのリスケジュールを断行した。自院の経営状況と銀行の関係を包み隠さずオープンにすることで、同じような中小病院、中小企業が、メガバンクの横暴、無関心に繰り占められ、健全化への道が閉ざされている現実を世間に知らしめようと決意した。資金繰りに困っている病院、中小企業経営者必読の書。
骨粗鬆症治療剤「エビスタ」をルーマニアで販売 最終更新:2009/09/03 医療一般 第一三共株式会社と連結子会社のランバクシー・ラボラトリーズ(本社:インド共和国デリー市、以下「ランバクシー」)は1日、ランバクシー傘下のTerapia S.A.(以下「テラピア・ランバクシー」)を通じて、骨粗鬆症治療剤EVISTA(一般名:raloxifene、以下「エビスタ」)をルーマニア国内において販売開始すると発表した。
天気と片頭痛の関係を予報 最終更新:2009/09/03 医療一般 テルモ株式会社は1日、同社が運営する「テルモ健康天気予報(http://kenkotenki.jp/)」の新たな予報項目として『片頭痛』をスタートすると発表した。
米国FDAが向精神病薬SAPHRISを承認 最終更新:2009/09/03 医療一般 米国シェリング・プラウ・コーポレーションは、SAPHRIS(一般名:asenapine)舌下錠の成人統合失調症および精神症状の有無を問わない成人双極I型障害に伴う躁病または混合エピソードの急性期治療に対する承認を米国食品医薬品局(FDA)より取得したことを発表した。SAPHRISは、第一選択薬として使用することができ、また、両適応について同時に初回承認された最初の向精神病薬。28日に、同社の日本法人が報告した。
帝國製薬とテルモ、がん性疼痛緩和領域における医療用麻薬製剤の業務提携に向け基本合意 最終更新:2009/09/03 医療一般 テルモ株式会社は31日、帝國製薬株式会社と、がんなどの痛みを和らげる医療用麻薬製剤において、国内の開発・製造・販売についての包括的な業務提携を行うことに基本合意したと発表した。
新規経口抗凝固剤ダビガトラン エテキシラートは、ワルファリンに比べ脳卒中の発症予防で優れ、出血も少ない 最終更新:2009/09/03 医療一般 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は31日、脳卒中予防でのダビガトラン エテキシラートの有用性を検討した大規模臨床試験RE-LYの結果を発表した。試験結果はダビガトランが、有効性、安全性とも、対照としたワルファリンに対する優越性を示すものであり、ダビガトランは治療域に維持されたワルファリンと比べ、出血性を含む脳卒中または全身性塞栓症の発症リスクと、生命を脅かす出血および頭蓋内出血の発症を有意に低下し、血管死(出血死を含む)を有意に減少することがわかったという。
新しい骨粗鬆症治療薬として期待されるdenosumab:FREEDOM 最終更新:2009/09/02 ジャーナル四天王 骨粗鬆症の治療に有用ではないかと期待されているdenosumabは、破骨細胞の形成、作用に不可欠なサイトカインであるRANKL(receptor activator of nuclear factor-κB ligand)に作用し、骨吸収を抑制し骨密度を増加する完全ヒトモノクローナル抗体である。骨粗鬆症、がんの骨転移、関節リウマチによる関節破壊などさまざまな骨代謝異常の治療・予防を目的に開発が行われている。本論は、FREEDOMと呼ばれる国際間無作為プラセボ試験からの報告。NEJM誌2009年8月20日号(オンライン版2009年8月11日号発表)にて掲載された。
米国で急性気道感染症への抗生物質投与率、過去10年間も継続的に減少 最終更新:2009/09/01 ジャーナル四天王 米国で、過去10年間の急性気道感染症への抗生物質投与率が低下してきていることがわかった。米国Vanderbilt大学のCarlos G. Grijalva氏らの調べで明らかになったもので、JAMA誌2009年8月19日号で発表した。同投与率は、1990年代に減少傾向にあったが、その後も同傾向が続いていることが確認された。抗生物質耐性菌の感染症による死亡率が増加する中では朗報と言える。
四価HPVワクチン、市販後調査で失神と静脈血栓塞栓症が他種ワクチンより高率 最終更新:2009/09/01 ジャーナル四天王 米国で四価ヒトパピローマウイルス組換えワクチン(qHPV)の市販後調査で、ワクチン投与後の有害事象発生率について2年半の調査の結果、失神と静脈血栓塞栓症の発生率が、他のワクチン投与後と比べ高率であることが明らかになった。米国疾病予防対策センター(CDC)のBarbara A. Slade氏らの調べで明らかになったもので、JAMA誌2009年8月19日号で発表した。米国食品医薬品局(FDA)は2006年6月にqHPVを承認、その後CDCの予防接種に関する委員会Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)では、女児の11~12歳に対する投与と、13~26歳の追加投与を勧告している。
進行がん患者への緩和ケア、QOLと患者の心的状態を改善 最終更新:2009/09/01 ジャーナル四天王 進行がん患者に対し、心理教育的な緩和ケアを提供することで、患者の生活の質(QOL)や心的状態を改善する効果があることが、無作為化試験の結果明らかになった。一方で、症状の程度や入院期間などに対する効果は、認められなかった。進行がん患者に対する、緩和ケアの効果について行った無作為化試験は珍しいという。米国Dartmouth Hitchcock Medical CenterのMarie Bakitas氏らが、300人超の進行がん患者を対象に行った試験で明らかにしたもので、JAMA誌2009年8月19日号で発表した。
2型糖尿病治療薬「SYR-322」の心血管系リスク評価追加試験にFDAが合意 最終更新:2009/09/01 医療一般 武田薬品工業株式会社は28日、米国の武田グローバル研究開発センター株式会社が、2型糖尿病治療薬として米国にて販売許可申請中のDPP-4阻害薬SYR-322(一般名:alogliptin)について、米国食品医薬品局(以下、FDA)より、心血管系リスク評価の追加試験(EXAMINE試験)デザインに関し合意を得たと発表した。
フェマーラの5年投与が術後療法としてタモキシフェンよりも優れる 最終更新:2009/09/01 医療一般 スイス・ノバルティス社は、閉経後早期乳がん(ホルモン感受性)の患者に対する術後の「フェマーラ(一般名:レトロゾール)」の5年投与は、タモキシフェンに比べ至適な治療法であることを立証するデータがThe New England Journal of Medicine誌に掲載されたと発表した。ノバルティス ファーマ株式会社が28日に報告した。
インフルエンザより早く来る!―予防の一歩は『知る』ことから 最終更新:2009/08/31 医療一般 8月27日、大手町ファーストスクエアにて開催された「周産期医療最前線 ―インフルエンザより早く来る!ママの知らないRSウイルス感染症」セミナー(主催:アボット ジャパン株式会社)について、2回に分けてお届けする。東京女子医科大学の楠田聡氏は、2歳未満の子を持つ母親の、RSウイルス(RSV)に関する意識調査の結果を発表した。
インテグラーゼ阻害薬/HIV感染症治療薬「アイセントレス」FDAが成人未治療HIV-1患者への使用を承認 最終更新:2009/08/31 医療一般 Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は、米国食品医薬品局(FDA)が、インテグラーゼ阻害薬/HIV感染症治療薬「アイセントレス」の適応拡大(治療経験のない成人HIV-1患者への投与)を承認したことを発表した。子会社である万有製薬株式会社が27日に報告した。
Avastinと化学療法の併用で、進行性乳がんの治療歴のある女性において無増悪生存期間が延長する 最終更新:2009/08/31 医療一般 スイス・ロシュ社は、治療歴のあるHER2陰性の進行性乳がん女性を対象としたAvastinとさまざまな化学療法の併用を検討した第III相臨床試験(RIBBON-2試験)において、Avastinと化学療法の併用群では化学療法単独に比べ、主要評価項目である無増悪生存期間の延長が認められたことを発表した。中外製薬株式会社が26日に報告した。
ファイザーとアステラス製薬「カデュエット配合錠」のコ・プロモーション契約締結 最終更新:2009/08/31 医療一般 ファイザー株式会社とアステラス製薬株式会社は26日、持続性Ca拮抗薬/HMG-CoA還元酵素阻害剤「カデュエット配合錠」(一般名:アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤)に関し、日本国内におけるコ・プロモーション(共同販促)契約を締結したと発表した。
統合失調症治療剤「ルラシドン」の第III相試験(PEARL2試験)の結果が発表される 最終更新:2009/08/31 医療一般 大日本住友製薬株式会社は26日、自社開発中の統合失調症治療剤「ルラシドン」の2本目の第III相試験(PEARL2試験)の結果を発表した。この試験は急性期の統合失調症患者を対象とした6週間投与のプラセボ対照二重盲検比較試験であり、ルラシドン40mg/日および120mg/日の両投与群は、主要評価項目および主な副次評価項目において、プラセボ投与群に比べ有意に高い有効性を示したという。また、ルラシドン投与群はプラセボ投与群と同程度の中止脱落率であり、良好な忍容性を示し、体重や脂質への影響もプラセボ投与群と同程度だったとのこと。