第269回 糖尿病黄斑浮腫患者の視力が経口薬ラミブジンで改善 最終更新:2025/06/03 経口投与の抗ウイルス薬ラミブジンが、糖尿病黄斑浮腫患者の視力を改善したことが、プラセボ対照無作為化試験で明らかになりました。眼内注射よりも患者の利便性が高く、今後の大規模な検討が期待されます。
第268回 生まれつき重病の乳児への世界初の体内塩基編集治療がひとまず成功 最終更新:2025/05/27 希少代謝疾患の乳児に、その子専用にカスタマイズした遺伝子編集治療が世界で初めて投与されました。幸いなことに深刻な副作用はなく、経過はひとまず順調なようです。それはどのような治療なのでしょうか?
第267回 GLP-1薬は体重減少効果以外の仕組みのがん予防効果を有するらしい 最終更新:2025/05/20 肥満や糖尿病は、肥満関連がんのリスク増加と関連しています。今回、GLP-1受容体作動薬は、体重減少がもたらす以上の肥満関連がんの予防効果を有することが報告されました。そのメカニズムは?
第266回 プラスチックを食べて増えうる細菌が患者から見つかった 最終更新:2025/05/13 医療機器に使われるプラスチックを分解する酵素を有し、プラスチックを食べて増殖する細菌が患者の検体から見つかりました。縫合糸やステントなどの機器の安全性に影響するかもしれません。
第265回 家庭用洗濯機の病原菌除染は不十分かもしれない 最終更新:2025/05/06 医療者が自宅で仕事着を洗うと、抗菌薬耐性感染症を院内で知らずに広めてしまうかもしれません。家庭用洗濯機では十分な洗浄効果が得られず、むしろ細菌は洗濯洗剤に抵抗性を獲得することも示されました。
第264回 線維筋痛症女性の痛みが健康な腸内細菌の投与で緩和、生活の質も向上 最終更新:2025/04/29 腸内細菌を総入れ替えするという線維筋痛症治療の効果が報告されました。健康女性の腸内細菌を経口摂取することで、線維筋痛症患者の疼痛が改善し、線維筋痛症と腸内細菌叢の変化との関連が明らかになりました。
第263回 パーキンソン病の幹細胞治療の2試験の結果がひとまず有望 最終更新:2025/04/22 幹細胞から作った神経細胞によるパーキンソン病治療の2試験の待望の結果が、時を同じくして4月16日にNature誌に報告されました。移植された神経細胞は長く存続してドーパミンを作りうると示唆されました。
第262回 蠕動運動を促し、炎症を防ぐ腸神経の圧感知タンパク質を発見 最終更新:2025/04/15 運動や加圧に応じて腸の蠕動運動を調節し、病的な腸の炎症を鎮めるタンパク質が同定されました。腸の炎症や運動障害に対する治療として役立つ可能性があります。どのような機序なのでしょうか?
第261回 セマグルチド使用と脱毛リスク上昇が関連 最終更新:2025/04/08 糖尿病や肥満の治療に使われるGLP-1受容体活作動薬セマグルチドと脱毛が生じやすことが、女性に限って関連することが報告されました。体重がより減った患者ほど脱毛リスクが高いことも示唆されています。
第260回 断続的な絶食で性欲亢進 最終更新:2025/04/01 絶食は、体重減少だけでなく、老化絡みの不調の数々を改善し、寿命を延長しうることが示唆されています。今回、断続的な絶食を雄マウスに長く課したところ、性欲が亢進して子だくさんになったことが報告されました。