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骨粗鬆症治療剤リカルボンとボノテオに製造販売承認

小野薬品工業株式会社とアステラス製薬株式会社は21日、両社が国内共同開発し、2006年7月に承認申請していた骨粗鬆症治療剤「リカルボン錠1mg(小野薬品)/ボノテオ錠1mg(アステラス製薬)」(一般名:ミノドロン酸水和物)について、同日付で製造販売承認を取得したと発表した。ミノドロン酸水和物は、日本で初めて創製された経口ビスホスホネート系骨粗鬆症治療剤であり、同系統の薬剤の中でも極めて強力な骨吸収抑制作用を有する。同剤は、第III相臨床試験(二重盲検比較試験)において、日本人骨粗鬆症患者でのプラセボ(偽薬)に対する骨折抑制効果の優越性を検証できた初めての薬剤であり、小野薬品工業からは「リカルボン」、アステラス製薬からは「ボノテオ」の製品名で、それぞれ販売される。 詳細はプレスリリースへhttp://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/post-39.html

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抗HIV薬インテレンス錠発売

ヤンセンファーマ株式会社は19日、HIV-1感染症に適応を有する抗HIV薬「インテレンス錠100mg」(一般名:エトラビリン、以下インテレンス)の発売を開始すると発表した。同剤は昨年12月25日に承認を取得し、本年1月16日に緊急薬価収載された。インテレンスは、J&Jグループの研究開発会社であるティボテック社が開発をすすめてきた多剤耐性ウイルスにも効果の高い非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の新しい抗HIV薬。同剤の発売により同社のエイズ関連製品は、抗HIV薬「プリジスタ錠300mg」(一般名:ダルナビル、適応症:HIV感染症)、抗悪性腫瘍剤「ドキシル注20mg」(一般名:ドキソルビシン塩酸塩、適応症:エイズ関連カポジ肉腫)を含め計3剤となった。詳細はプレスリリースへhttp://www.janssen.co.jp/inforest/public/home/?paf_gear_id=2100029&paf_gm=content&paf_dm=full&vid=v11&cid=cnt54720

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六本木に花粉症治療の啓発情報を発信する期間限定カフェがオープン

日本ベーリンガーインゲルハイムは、1月22日から2月1日にかけての11日間、六本木ヒルズのヒルズカフェに「Hana Cafe(ハナ・カフェ)」をオープンする。カフェのメインブースとなる花粉症情報コーナーでは、初期療法についての治療情報のほか、今春の花粉飛散情報など、花粉症シーズンに備える最適な方法を紹介し、店内には「春のスッキリ!」をテーマとした女流フォトアーティストによる春爛漫の写真や、色とりどりの生花を使ったアートディスプレイを展示するほか、好みの調合で自由なハーブの組み合わせを楽しめるセルフメイドハーブティーなどを用意。期間中の営業時間は11:00~23:00、22日のみ17:00~23:00。詳細はプレスリリースへhttp://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/09_0119.html

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インフルエンザ発生件数が倍増

国立感染症研究所によると、国内のインフルエンザ発生件数が1月5-11日の1週間で前週の約2倍に増えたことが分かった。全国約5000か所ある指定医療機関(定点)からの報告数は5万6592件で、定点1か所当たりの報告数は、注意報レベル(10.0)を上回る「11.94」だった。2009年第1週(12月29日~1月4日)のインフルエンザ発生件数は2万4334件、1定点当たりの報告数は「5.36」だったが、第2週(1月5-11日)の発生件数は5万6592件、1定点当たりの報告数「11.94」と倍増した。また都道府県別に見ると、大阪府の3678件が最も多く、神奈川3404件、北海道3176件、埼玉3151件、兵庫3013件と続いている。インフルエンザ流行レベルマップhttps://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html

32505.

系統的骨盤内リンパ節郭清術は早期子宮内膜の生存率を改善するか?:ASTEC試験

早期子宮内膜に対しては、標準治療に加えて系統的骨盤内リンパ節郭清術を施行しても生存率の改善効果は得られないことが、イギリスManchester大学のH Kitchener氏らが実施したASTEC試験で明らかとなった。イギリスでは毎年約6,400人が子宮内膜に罹患しており、EU全体では約8万1,500人、北米では約4万100人に達する。その90%以上が50歳以上、年齢中央値は63歳であり、イギリスに限ると高齢者で増加傾向にあるという。Lancet誌2009年1月10日号(オンライン版2008 年12月13日号)掲載の報告。標準治療と標準治療+系統的骨盤内リンパ節郭清術を比較ステージIの子宮内膜に対する現在の標準治療は子宮摘出術と両側卵管卵巣摘除術(BSO)の併用である。系統的骨盤内リンパ節郭清術は子宮外病変の検索のほか、治療法としても検討が進められてきたが、その効果を実証するために無作為化試験の実施が求められていた。ASTEC試験の研究グループは、系統的骨盤内リンパ節郭清術が子宮内膜女性の生存期間の延長に寄与するか否かを評価するための無作為化対照比較試験を行った。1998年7月~2005年3月までに4ヵ国85施設から1,408例が登録され、標準治療群(子宮摘出術、BSO、腹腔洗浄細胞診、傍大動脈リンパ節触診、704例)あるいは標準治療に系統的骨盤内リンパ節郭清術を併用する群(704例)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は全生存率とした。再発リスクが中等度~高度の早期患者については、さらに術後治療としての放射線治療に関する無作為化試験(ASTEC放射線治療試験)に登録された。補正後の全生存率、無再発生存率はともに両群で同等フォローアップ期間中央値37ヵ月の時点における死亡例数は、標準治療群が88例(13%)、併用群は103例(15%)であり、全生存率のハザード比は1.16(p=0.31)と有意差はないもののむしろ標準治療群のほうが良好であった。全生存率の差の絶対値は1%であった。解析時の死亡あるいは再発例は、標準治療群の107例(15%)に対し併用群は144例(20%)であり、無再発生存率のハザード比は1.35(p=0.017)と標準治療群のほうが有意に優れた。無再発生存率の差の絶対値は6%であった。ベースライン時の患者背景と病理学的因子で補正したところ、全生存率のハザード比は1.04(p=0.83)、無再発生存率のハザード比は1.25(p=0.14)といずれも両群間に差を認めなかった。研究グループは、「早期子宮内膜においては、系統的骨盤内リンパ節郭清術の併用が全生存率および無再発生存率にベネフィットをもたらすとのエビデンスは示されなかった」と結論し、「臨床試験以外の治療目的では、系統的骨盤内リンパ節郭清術をルーチンに施行することは推奨されない」としている。(菅野守:医学ライター)

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スプリセルが国内での製造販売承認を取得

 ブリストル・マイヤーズ株式会社は21日、抗悪性腫瘍剤「スプリセル錠20mg/50mg」(一般名:ダサチニブ水和物、以下、スプリセル)の製造販売承認を取得したと発表した。 スプリセルは、ブリストル・マイヤーズが創製および開発した新規構造のチロシンキナーゼ阻害剤。5種類の重要な発性チロシンキナーゼ/キナーゼファミリー(BCR-ABL、SRCファミリーキナーゼ、c-KIT、EPH(エフリン)A2受容体及びPDGF(血小板由来増殖因子)β受容体)に対するATPの結合を競合的に阻害することにより、抗腫瘍効果を発揮する。適応症は、「イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病」および「再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病」。 スプリセルは、2006年6月に米国で、同年11月にヨーロッパで承認を取得し、現在世界50ヵ国以上で使用されている。日本においては2007年8月に承認申請を行い、今回の承認取得となった。詳細はプレスリリースへhttp://www.bms.co.jp/news/2009/0121.html

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高リスク早期子宮内膜に対する術後放射線外部照射にベネフィットはあるか?:ASTEC/EN.5試験

中等度~高リスクの早期子宮内膜では、生存率の改善を目的に術後放射線外部照射をルーチンに行う治療法は推奨されないことが、ASTEC試験およびEN.5試験の系統的レビューとメタ解析によって明らかとなった。ASTEC試験はイギリス医療審議会(MRC)が、EN.5試験はカナダ国立がん研究所(NCIC)が別個に実施した国際的な大規模臨床試験である。Lancet誌2009年1月10日号(オンライン版2008年12月13日号)掲載の報告。経過観察群と放射線外部照射群を比較病理学的に低リスクの早期子宮内膜は手術のみで十分な治療が可能である。これまでおもに再発リスクが中等度の患者において、手術に加えて骨盤内への放射線の外部照射を施行するアプローチを評価する小規模な臨床試験が実施されてきた。これらの試験では、局所再発リスクの低減効果が示されているが、無再発生存率や全生存率の改善効果を示すエビデンスはまだない。ASTEC試験とEN.5試験の研究グループは、死亡および再発のリスクが中等度~高度の早期子宮内膜女性における術後放射線外部照射の有用性を評価する無作為化試験を実施した。1996年7月~2005年3月までに、7ヵ国112施設から中等度~高リスクの早期子宮内膜905例(ASTEC試験789例、EN.5試験116例)が登録され、術後に経過観察する群(453例)あるいは放射線外部照射を施行する群(452例)に無作為に割り付けられた。骨盤内への目標照射線量は合計40~46Gy(EN.5試験は45Gy)とし、1日1回の割合で20~25回(EN.5試験は25回)に分けて週5回の治療を行った。主要評価項目は全生存率とした。メタ解析でもベネフィット確認できずフォローアップ期間中央値58ヵ月の時点における死亡例数は、経過観察群68例(15%)、外部照射群67例(15%)と両群で同等であり、全生存率における外部照射の優位性は示されなかった(ハザード比:1.05、p=0.77)。5年生存率は両群とも84%であった。ASTEC試験とEN.5試験の複合データのメタ解析では、全生存率に関する外部照射のベネフィットは認められなかった(ハザード比:1.04、95%信頼区間:0.84~1.29)。5年の時点で外部照射のベネフィットは絶対値で3%以上に達していたが、これも十分に除外しうるものであった。小線源照射が施行された症例(53%)では、対象が中等度~高リスク例にもかかわらず経過観察群の5年局所再発率は6.1%(外部照射群は3.2%)にすぎず、低リスク例を対象とした他の試験よりも低値であった。研究グループは、「中等度~高リスクの早期子宮内膜では、生存率の改善を目的に術後放射線外部照射をルーチンに行う治療法は推奨されない」と結論し、「局所再発の予防における外部照射のベネフィットは小さく、有害事象の問題もある」と付言している。(菅野守:医学ライター)

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メタボという言葉が浸透 聞いたことがない人がゼロに

オムロン ヘルスケア株式会社は19日、2月1日~7日の『平成20年度生活習慣病予防週間』に先立ち、30代から50代の男女1200人に対して、生活習慣病に関する意識調査を実施した。今回の調査では、2006年1月の調査発表開始以来初めて「メタボリックシンドロームという言葉を聞いたことがない」という回答が0人となったという。 また、男性の336人(56.0%)、女性の250人(41.6%)が、自分のことを「太りすぎ/太っている」と感じ、男性の439人(73.2%)、女性の426人(71.0%)は、「肥満解消(ダイエット)の必要性を非常に/やや」感じていた。しかし、ダイエットの必要性を非常に/やや感じている人のうち、実際にダイエットの努力をかなりしている/まあしている人は、男性が240人(54.7%)、女性が264人(62.0%)と、女性の方が多かった。詳細はプレスリリースへhttp://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news2008/0119.html

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カプセル内視鏡の国内販売を開始

富士フイルム株式会社は19日、ギブン・イメージング社(本社:イスラエル)製のカプセル内視鏡を、国内で販売を開始すると発表した。富士フイルムの医療機材販売子会社である富士フイルムメディカル株式会社が、ギブン社の日本法人であるギブン・イメージング株式会社より製品供給を受け、販売するという。カプセル内視鏡は、超小型カメラを内蔵した錠剤大のカプセルを患者が飲み込み、そのカプセルから転送された撮影画像をもとに医師が小腸の検査を行うことができる。2001年にギブン社が世界に先駆けて発売し、これまでに世界60ヵ国以上で820,000個を超えるカプセル内視鏡が販売されている。口からも肛門からも遠く全長6~7mもある小腸は、これまで低侵襲な検査や処置が困難だったが、カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡システムの登場により、これが可能なった。さらに、臨床現場では、検査に有効なカプセル内視鏡と処置に威力を発揮するダブルバルーン内視鏡システムを使用した診断・治療および研究が盛んに行われ、大きな成果が出てきているという。詳細はプレスリリースへhttp://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0248.html

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高血圧症治療剤「エカード配合錠」の製造販売承認を取得

 武田薬品工業は21日、ブロプレス(一般名:カンデサルタン シレキセチル)と低用量の利尿剤(一般名:ヒドロクロロチアジド)との合剤である高血圧症治療剤「エカード配合錠」の製造販売承認を取得したと発表した。 エカード配合錠はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤と低用量の利尿剤を組み合わせた合剤。1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりカンデサルタン シレキセチル4 mg / ヒドロクロロチアジド6.25 mgを含有する「エカード配合錠LD」と、カンデサルタン シレキセチル8 mg / ヒドロクロロチアジド6.25 mgを含有する「エカード配合錠HD」の二種類の製剤がある。

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喘息治療配合剤「アドエア」、小児の気管支喘息とCOPDの適応追加 

グラクソ・スミスクライン株式会社は、1月21日付で喘息治療配合剤「アドエア」(一般名:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル)について、小児気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適応追加の承認、さらに剤型追加としてエアゾール剤の製造販売承認を取得したと発表した。小児の気管支喘息については、迅速審査品目として審査されたもの。また、COPDの適応は、吸入ステロイド薬を有効成分とする薬剤として国内で初めての承認。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000520.html

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「メディカルタウンの対話力」 30年後の医療の姿を考える会 シンポジウム開催

白十字在宅ボランティアの会は、30年後に医療の姿を考える会との共催で「メディカルタウンの対話力」をテーマとした市民公開シンポジウムを、2月8日に開催する。 日時:2009年2月8日(日) 13:30~16:00 会場:聖路加看護大学 アリス・C・セントジョン・メモリアルホール   地図はこちら   http://www.slcn.ac.jp/access/index.html 参加費:無料 主催:30年後の医療の姿を考える会/白十字在宅ボランティアの会 《プログラム》 開会の挨拶 市原美穂氏(NPO法人 ホームホスピス宮崎 理事長) ●第1部 基調講演 樋野興夫氏(順天堂大学 医学部 教授) 提言: 唐渡敦也氏(研有明病院) 福島 真氏(かしのき保育園 園長) 榊原千秋氏(金沢大学 医薬保健研究域 助教) 小田豊二氏(聞き書き作家) ●第2部 パネルディスカッション パネリスト: 第1部演者ほかコーディネーター: 柳田邦男氏(ノンフィクション作家) 中村順子氏(日本赤十字秋田短期大学 看護学科 准教授) 閉会の挨拶: 秋山正子氏(白十字訪問看護ステーション 所長) 総合司会: 大久保菜穂子氏(聖路加看護大学 看護実践開発研究センター 客室研究員) お問い合わせは、NPO法人白十字在宅ボランティアの会(http://www.hakujuji-net.com/)まで。

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患者の声から学ぶ「がん医療」 北陸がんプロフェッショナル養成プログラム 市民公開講座のご案内

優れたがん専門家を養成するために創設された教育プログラム「北陸がんプロフェッショナル養成プログラム」が、2月20日に市民公開講座とシンポジウムを開催する。 日時:2009年2月20日(金) 13時~16時40分 会場:金沢大学医学類 十全講堂   地図はこちら   http://www.kanazawa-u.ac.jp/university/access/index.html 共催:北陸がんプロフェッショナル養成プログラム   平成20年度教育等活性化推進事業 患者の声から学ぶ「チーム医療」   保健学系教員FD 参加費:無料 《プログラム》 主催者挨拶:天野良平氏(金沢大学医薬保健研究域 保健学系長) ●第1部 市民公開講座 「がん哲学外来 ~がん医療の隙間~」樋野興夫氏(順天堂大学医学部 病理・腫瘍学教授) 「心ゆるゆる ―患者と家族のためのよろず相談室―」市原美穂氏(特定非営利ホームホスピス宮崎 理事長) ●第2部 シンポジウム 「患者の声から学ぶ ―患者と医療者をむすぶもの」体験者:小坂尚直信氏、和田真由美氏*樋野氏、市原氏を交えてのディスカッション お問い合わせは、北陸がんプロフェッショナル養成プログラム事務局(http://www.gan-pro.com/)まで。

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妊娠39週未満の選択的反復帝王切開の頻度は高いがリスクも増大

新生児の呼吸器合併症発生率が上昇することから、妊娠39週前の選択的帝王切開は胎児の肺熟成が確認されない限り推奨されていない。また反復帝王切開自体もリスクが高いが、正期産(37週以降)妊娠39週未満での選択的反復帝王切開はよく行われており、呼吸器合併症やその他の有害転帰の発生率と関連していることが、アラバマ大学(米国)産婦人科部門のAlan T.N. Tita氏らによって明らかにされた。NEJM誌2009年1月8日号より。正期産で反復帝王切開を受けた妊婦2万4,077例を調査Tita氏らは、Eunice Kennedy Shriver NICHD Maternal-Fetal Medicine Units Networkに参加する19施設で1999~2002年の間に、正期産で反復帝王切開を受けた妊婦2万4,077例について、選択的帝王切開と新生児転帰との関連を調査した。主要評価項目は、死亡、呼吸器合併症、低血糖、敗血症、NICUにて受療を必要としたなど複数の有害事象の複合転帰とした。リスク増大は37週で1.8~4.2倍、1.3~2.1倍対象のうち選択的帝王切開だったのは1万3,258例。そのうち39週例は49.1%で、39週未満例は35.8%(37週6.3%、38週29.5%)だった。なお新生児死亡は1例あった(39週例)。39週例と比較して37週例、38週例での選択的帝王切開は、主要転帰のリスク増加との関連が見られた。37週例の補正オッズ比は2.1(95%信頼区間:1.7~2.5)、38週例は1.5(1.3~1.7)であった(P<0.001)。同様に39週との比較で、呼吸器症状、人工換気、敗血症、低血糖、NICUにて受療、5日以上の入院の発生率が、37週例では1.8~4.2倍、38週例では1.3~2.1倍増大していた。(武藤まき:医療ライター)

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発症後期間を経ている2型糖尿病患者に対する強化血糖コントロール

コントロール不良の2型糖尿病患者に強化血糖コントロールを行っても、心血管イベント、死亡、細小血管合併症の発生率に有意な影響は認められなかったことが、米国退役軍人糖尿病研究(VADT)の結果として報告された。強化血糖コントロールの心血管イベントに及ぼす影響について、これまで2型糖尿病を発症してからの時間を経ている患者に関しては明らかにされていなかった。NEJM誌2009年1月8日号(オンライン版2008年12月17日号)より。診断後平均経過年数11.5年の1,791例を無作為化し追跡試験対象は、糖尿病診断治療後11.5年を経ている治療に対する反応が不十分だった退役軍人1,791例、平均年齢は60.4歳。患者の40%に心血管イベントの既往があった。強化血糖コントロールを受ける群(強化療法群)と標準的な血糖コントロールを受ける群(標準療法群)に無作為化され、強化療法群の糖化ヘモグロビン値が標準療法群よりも1.5パーセントポイント低下することを目標とし、その他の心血管リスク因子に対する治療は同等に行われ追跡された。主要転帰は、無作為化後最初の心血管イベント発生までの時間。主要心血管イベントは心筋梗塞、脳卒中、心血管系が原因の死亡、うっ血性心不全、血管疾患手術、手術不可能な冠動脈疾患、虚血性壊疽による切断の複合とした。主要転帰のハザード比は0.88追跡期間の中央値は5.6年。糖化ヘモグロビン値は強化療法群6.9%、標準療法群8.4%だった。主要転帰の発生は、強化療法群235例、標準療法群264例で、強化療法群のハザード比は0.88(95%信頼区間:0.74~1.05、P=0.14)だった。主要転帰の各評価項目および全死因死亡率(ハザード比:1.07、95%信頼区間:0.81~1.42、P=0.62)に群間で有意差は認められず、細小血管合併症にも群間差は認められなかった。有害事象は主に低血糖が発生し、その発生率は標準療法群は17.6%、強化療法群は24.1%だった。(武藤まき:医療ライター)

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ビタミンE・Cの服用、男性の前立腺がんやがん全体の発症予防に効果みられず

ビタミンEやCの服用は、男性の前立腺がんやがん全体の発症リスクを減少することはないようだ。がんなどの慢性病予防の効果を期待してビタミンEやCを服用する人は少なくないが、そうした期待とは裏腹の大規模試験の結果が出た。これは、米ハーバード大学のJ. Michael Gaziano氏らが、約1万5千人の男性医師を対象に行った「Physicians’ Health Study II」の研究結果で、JAMA誌2009年1月7日号(オンライン版2008年12月9日号)で発表した。プラセボ対照二重盲検試験で8年間追跡同氏らは、1997~2007年にかけて、試験開始時点で50歳以上の1万4,641人の男性医師を対象に、無作為化プラセボ対照二重盲検試験を行った。被験者には、がんの病歴のある1,307人も含んだ。平均追跡期間は8.0年だった。被験者を4群に分け、ビタミンE(400 IU/日)とビタミンC(500mg/日)、ビタミンEまたはCとプラセボ、プラセボ2種をそれぞれ服用させた。前立腺がん・がん全体ともに、ビタミンE・Cによる予防効果なし追跡期間中に診断された前立腺がんは1,008件、がん全体では1,943件だった。ビタミンEについて見てみると、前立腺がんではビタミンE群の発症率が9.1/1000人・年だったのに対し、プラセボ群は同9.5/1000人・年だった。同発症に関するビタミンE群のハザード比は、0.97(95%信頼区間:0.85~1.09、p=0.58)だった。またがん全体についても、ビタミンE群の発症率が17.8/1000人・年だったのに対し、プラセボ群は同17.3/1000人・年だった。同発症に関するビタミンE群のハザード比は、1.04(95%信頼区間:0.95~1.13、p=0.41)だった。またビタミンC群について見てみると、前立腺がんではビタミンC群の発症率が9.4/1000人・年だったのに対し、プラセボ群は同9.2/1000人・年だった。同発症に関するビタミンC群のハザード比は、1.02(95%信頼区間:0.90~1.15、p=0.80)だった。またがん全体についても、ビタミンC群の発症率が17.6/1000人・年だったのに対し、プラセボ群は同17.5/1000人・年だった。同発症に関するビタミンC群のハザード比は、1.01(同:0.92~1.10、p=0.86)だった。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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進行パーキンソン病への両側脳深部刺激療法、薬物治療よりも有効

進行パーキンソン病への両側脳深部刺激療法は、薬物治療よりも、6ヵ月後の運動機能や生活の質(QOL)の改善に効果があることが、70歳以上の被験者を含む試験で明らかにされた。これまでの研究の多くが、被験者に高齢の患者を含んでいなかった。ただし深刻な有害作用の発生率が、両側脳深部刺激療法のほうが高かったとも報告されている。これは、米国Hines VA HospitalのFrances M. Weaver氏らの研究で明らかになったもので、JAMA誌2009年1月7日号で発表された。255人を6ヵ月追跡、うち25%は70歳以上同氏らは、2002~2005年にかけて、薬を飲まない状態でホーエン&ヤール分類でステージ2以上のパーキンソン病と診断された患者、合計255人について、無作為化コントロール試験を行った。被験者の25%が、70歳以上だった。被験者は、両側脳深部刺激療法群と薬物療法群に分けられ、両側脳深部刺激療法群はさらに、視床下核刺激術の群(60人)と淡蒼球刺激術の群(61人)に分けられた。一方の薬物療法群(134人)に対しては、運動障害専門の神経科医による最良の薬物治療を行った。6ヵ月月後、運動異常が起らずに運動をコントロールできる持続時間などを測定し、比較した。両側脳深部刺激療法群、運動異常の起こらない時間が1日4.6時間増加両側脳深部刺激療法群では、試験開始6ヵ月後、運動異常が起こらずに運動をコントロールできる時間が、試験開始時点よりも4.6時間/日増加したのに対し、薬物療法群では、同増加時間は0時間/日だった。両群の平均格差は、4.5時間/日(95%信頼区間:3.7~5.4、p

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ニューロタン錠に新剤型追加・承認

万有製薬株式会社は15日、販売中のアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)「ニューロタン錠」(一般名:ロサルタンカリウム)に従来の25mg錠と50mg錠に加え、新剤型として「ニューロタン錠100mg」の承認を新たに追加取得したと発表した。今回の承認で、用量依存的な降圧効果と蛋白尿抑制効果と、処方可能な1日の最大用量100mgを服用する場合、従来の2錠服用から、1錠の服用が可能になり、コンプライアンスの向上が期待できるという。詳細はプレスリリースへhttp://www.banyu.co.jp/content/corporate/newsroom/2009/product_news_0115.html

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セプラフィルムにカット済み4枚入りパックが追加

 科研製薬株式会社は15日、特定保険医療材料として認められている癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」の新材形として、がん手術などで、骨盤腔の奥までいれやすく片手で操作がしやすいサイズにカットした「セプラフィルム(ONC プロシージャ パック)」を1月19日より発売すると発表した。 新製品は、あらかじめレギュラーサイズの半分の大きさのものが4枚入っている。 セプラフィルムは米国ジェンザイム社で開発され、1996年より米国や欧州等で販売されている術後の癒着防止材。日本国内においては1998年7月より販売されている。また、帝王切開術などで使いやすいサイズにカットした「セプラフィルム(CS プロシージャ パック)」は2006年1月に発売されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.kaken.co.jp/nr/release/nr20090115.html

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エベロリムスの進行性胃がん患者に対する有望な試験結果が公表される

ノバルティス ファーマ株式会社の発表によると、同社スイス本社が13日に公開したデータから、エベロリムス(開発コード:RAD001)が、治療選択肢が限られている進行性胃がん患者の55%において腫瘍の増殖を抑制し、全体の45%の患者では腫瘍の縮小効果が見られたことがわかったという。この第II相試験は、日本で54例を対象に実施された、多施設・オープンラベル・単一アームの試験で、前治療を受けた後に疾患が増悪した進行性胃がん患者に対するエベロリムスの有効性および安全性を評価するようデザインされている。臨床試験には、日本人かアジア系で多数の前治療を受けた患者が参加している。このデータは、1月15日(現地時間)に、2009年米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウムにおいて発表される予定だという。また、この結果を受け、年内に世界中で約500例の進行性胃がん患者を対象に、エベロリムス単独療法の有効性および安全性を評価する第III相臨床試験プログラムを開始する予定だという。詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090114.html

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