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ペムブロリズマブ、進行胃がんの2次治療の初回解析/Lancet

 化学療法施行後に病勢が進行した胃・食道胃接合部がん患者のアウトカムは不良である。国立がん研究センター東病院の設樂 紘平氏らは、PD-L1陽性の進行胃・食道胃接合部がんの2次治療において、抗PD-1抗体製剤ペムブロリズマブは標準治療のパクリタキセルと比較して、全生存(OS)を改善しないことを示した(KEYNOTE-061試験)。研究の成果は、Lancet誌オンライン版2018年6月4日号に掲載された。米国食品医薬品局(FDA)は、PD-L1の発現がみられ、プラチナ製剤またはフッ化ピリミジン系薬を含む化学療法、あるいはHER2/neu標的療法による2ライン以上の治療で病勢が進行した局所再発進行または転移を有する胃・食道胃接合部がんの患者の治療において、ペムブロリズマブの迅速承認を認可している。日本を含む30ヵ国148施設に592例を登録 KEYNOTE-061試験は、プラチナ製剤およびフッ化ピリミジン系薬による1次治療で病勢が進行した進行胃・食道胃接合部がん患者における、ペムブロリズマブの有用性をパクリタキセルと比較する非盲検無作為化第III相試験(Merck Sharp & Dohmeの助成による)。 被験者は、ペムブロリズマブ200mgを3週ごとに最長35サイクル(約2年間)静脈内投与する群、またはパクリタキセル80mg/m2を、4週を1サイクルとしてDay 1、8、15に投与する群に無作為に割り付けられた。 主要エンドポイントは、PD-L1 combined positive score(CPS)≧1の患者における全生存(OS)および無増悪生存(PFS)であった。CPSは、PD-L1陽性細胞数(腫瘍細胞、リンパ球、マクロファージ)を総腫瘍細胞数で除して100を乗じた数値と定義した。安全性は、CPSにかかわらず全例で評価した。OSは、p=0.0135(片側)を有意差の閾値とした。 2015年6月4日~2016年7月26日の期間に、日本を含む30ヵ国148施設に592例が登録され、ペムブロリズマブ群に296例(年齢中央値:62.5歳、男性:68%)、パクリタキセル群にも296例(60.0歳、70%)が割り付けられた。このうち395例がPD-L1 CPS≧1であり、ペムブロリズマブ群が196例、パクリタキセル群は199例だった。OS中央値:9.1 vs.8.3ヵ月、安全性プロファイルは良好 2017年10月26日時点で、追跡期間中央値は全症例が7.9ヵ月、PD-L1 CPS≧1の集団は8.5ヵ月であった。PD-L1 CPS≧1の集団のうち326例が死亡し、死亡率はペムブロリズマブ群が77%(151/196例)、パクリタキセル群は88%(175/199例)であった。 PD-L1 CPS≧1の集団におけるOS期間中央値は、ペムブロリズマブ群が9.1ヵ月、パクリタキセル群は8.3ヵ月であり、両群に有意な差を認めなかった(ハザード比[HR]:0.82、95%信頼区間[CI]:0.66~1.03、片側検定:p=0.0421)。また、PFS期間中央値は、ペムブロリズマブ群が1.5ヵ月、パクリタキセル群は4.1ヵ月であった(HR:1.27、95%CI:1.03~1.57)。 奏効率はペムブロリズマブ群が16%(31/196例)、パクリタキセル群は14%(27/199例)であった。奏効期間中央値はそれぞれ18.0ヵ月、5.2ヵ月であり、ペムブロリズマブ群のほうが持続的であった。 全症例における治療関連有害事象の発生率は、ペムブロリズマブ群が53%(155/294例)、パクリタキセル群は84%(232/276例)であった。Grade3~5の治療関連有害事象は、それぞれ14%(42例)、35%(96例)に認められ、治療中止は3%(9例)、5%(15例)だった。 有害事象プロファイルは、両群とも予想どおりであった。最も頻度の高いGrade3~5の有害事象は、ペムブロリズマブ群で貧血(2%)、疲労(2%)、パクリタキセル群では好中球数の減少(10%)、好中球減少(7%)であった。Grade3~5のとくに注目すべき有害事象として、ペムブロリズマブ群では肝炎が4例、下垂体炎が2例、肺臓炎が2例にみられた。 著者は、「長期の追跡に伴ってペムブロリズマブのベネフィットが明らかとなり、12ヵ月時および18ヵ月時の推定OS率は、それぞれ40%(パクリタキセル群:27%)、26%(同:15%)と、臨床的に意義のあるものであった。また、全身状態(ECOG PS)が良好、PD-L1発現レベルが高度、腫瘍組織のマイクロサテライト不安定性が高度の患者では、ペムブロリズマブの効果が高い可能性が示唆された」とし、「良好な安全性プロファイルとともに、これらのデータは、ペムブロリズマブ単剤療法のベネフィットを得る可能性の高い患者を同定するための探索の継続と、現在進行中の併用レジメンの開発を支持するものである」と指摘している。

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若者の約4割がネット依存…精神症状との関連は?:日本の大学生

 日本の大学生の約4割は、インターネットによって生活に問題がもたらされているという研究結果が、慶應義塾大学の北沢 桃子氏らによって報告された。筆者らは、その予測要因として、女性であること、年齢が高いこと、睡眠不足、ADHD傾向、うつ病、不安傾向が挙げられるとした。Psychiatry and Clinical Neurosciences誌2018年4月13日号に掲載。 最近、インターネットの利用が人にどのような悪影響を及ぼすかという研究が重要視されているが、日本の青少年への影響については十分なデータが得られていなかった。そこで、本研究では、日本の5つの大学に在籍する学生に対してインターネット依存度テスト(IAT:Internet Addiction Test)を実施し、有効回答人数1,258人のインターネット依存度を評価した。また、睡眠の質、ADHDの傾向、抑うつ、不安症状についても聞き取りを行った。 主な結果は以下のとおり。・回答者全体の38.2%が「インターネットによる問題あり」に分類された。・女性は、男性よりも「インターネットによる問題あり」に分類される傾向が有意に高かった(男性35.2%、女性40.6%、p=0.05)。・「インターネットによる問題あり」に分類された群は、分類されなかった群と比較して、以下の項目で有意な差が認められた。 インターネット利用時間が長い(p<0.001) 睡眠の質が低い(p<0.001) ADHD傾向が強い(p<0.001) うつ病スコアが高い(p<0.001) Trait-Anxietyスコアが高い(p<0.001)・「インターネットによる問題あり」のリスク上昇に寄与した要因は、女性(OR=1.52)、年齢が高い(OR=1.17)、睡眠不足(OR=1.52)、ADHD傾向(OR=2.70)、うつ病(OR=2.24)、不安傾向(OR=1.43)であった。

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扁平上皮肺がん、ペムブロリズマブ+化学療法でPD-L1発現問わずOS、PFS改善(KEYNOTE-407)/ASCO2018

 転移を有する非小細胞肺がん(NSCLC)において、ペムブロリズマブ単剤治療は、PD-L1発現50%以上において、化学療法と比較して、有意に全生存期間(OS)を延長した。この有効性は扁平上皮、非扁平上皮ともに認められている。一方、ペムブロリズマブと化学療法の併用は、PD-L1発現状況にかかわらず、化学療法単独に比べ、有意なOS延長効果が認められている。この有効性が確認されているのは非扁平上皮においてのみであり、扁平上皮がんにおける、ペムブロリズマブと化学療法の併用の評価は次の課題といえる。 そのようななか、扁平上皮NSCLCへの化学療法に対するペムブロリズマブの上乗せ効果を比較する第III相試験であるKEYNOTE-407の結果をスペイン・Hospital Universitario 12 De OctubreのLuis G. Paz-Ares氏が、米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2018)で発表した。 同試験の対象は未治療のStageIV扁平上皮NSCLC患者。登録患者は無作為にペムブロリズマブ200mg 3週ごと+化学療法(カルボプラチン+パクリタキセルあるいはnab-パクリタキセル)群とプラセボ+化学療法(パクリタキセル群と同一レジメン)群に割り付けられた。 いずれの群も治療を4サイクル実施後、ペムブロリズマブ+化学療法群ではペムブロリズマブ、化学療法単独群ではプラセボを単独で最大31サイクルまで維持療法として実施した。なお、化学療法単独群では試験実施中に病勢進行(PD)となった場合、ペムブロリズマブ200mgの3週ごとをオプションクロスオーバーとした。 主要評価項目はOS、無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は全奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、安全性。なお、KEYNOTE-407の試験計画では1~3次中間解析と最終解析が予定されており、今回の結果はデータカットオフを2018年4月3日とした2次中間解析であり、主要評価項目として初めてPFSとOSを評価した(1次中間解析の主要評価項目はORR)。 登録患者数は559例で、ペムブロリズマブ+化学療法群が278例、化学療法単独群が281例。追跡期間中央値は7.8カ月。 主要評価項目のOS中央値はペムブロリズマブ+化学療法群が15.9ヵ月(13.2ヵ月~評価不能)に対し、化学療法単独群は11.3ヵ月(9.5~14.8ヵ月)で、ペムブロリズマブ+化学療法群が有意な延長効果を示した(HR:0.64、p=0.0008)。 PD-L1発現によるOSの層別解析では、TPS<1%がHR0.61、TPS1~49%がHR0.57、TPS≧50%がHR0.64と、PD-L1発現状況にかかわらず、ペムブロリズマブ+化学療法群が良好な結果を示した。 PFS中央値についてもペムブロリズマブ+化学療法群が6.4ヵ月(6.2~8.3ヵ月)、化学療法単独群が4.8カ月(4.3~5.7ヵ月)で、ペムブロリズマブ+化学療法群で有意な延長効果を示した(HR:0.56、p<0.0001)。 またPD-L1発現によるPFSの層別解析では、TPS<1%がHR0.68、TPS1~49%がHR0.56、TPS≧50%がHR0.37であり、OSと同じくPD-L1発現状況にかかわらず、化学療法単独群に比べ、ペムブロリズマブ+化学療法群が良好だった。 副次評価項目ではORRでペムブロリズマブ+化学療法群が58.4%、化学療法単独群が35.0%(p=0.0004)、DOR中央値でペムブロリズマブ+化学療法群が7.7ヵ月、化学療法単独群が4.8ヵ月。 Grade3以上の有害事象発現率は、ペムブロリズマブ+化学療法群が69.8%、化学療法単独群が68.2%。ペムブロリズマブ+化学療法群で有害事象による治療中止率や免疫関連有害事象発現率が高い傾向があったものの、確認された有害事象はいずれも各薬剤で既知のものであり、新たな安全性の問題は認められなかった。 Paz-Ares氏は「PD-L1発現にかかわらず、ペムブロリズマブ+化学療法群が化学療法群に優越性を示しており、この併用療法は転移のある扁平上皮NSCLCの1次治療で新たな標準治療となるべきものである」との見解を示した。

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18)ブリーズヘラー(オンブレス、シーブリ、ウルティブロ)【手順編】【吸入薬使い方ガイド】

※上の画像をクリックすると別のウィンドウにて「環境再生保全機構」の動画ページが開きます。■今回の内容今回は、ブリーズヘラー(オンブレス、シーブリ、ウルティブロ)の吸入手順を説明します。手順としては、赤い矢印を自分側に本体を持ち、キャップを外す→上部の吸入口を後ろに倒す→カプセルをセットして、吸入口を閉じる(カチッと音がする)→両側の青いボタンを1回押す→呼吸を整え、ゆっくり十分に息を吐く→吸入口をしっかりくわえる→下を向かず、背筋を伸ばし、勢いよく深く吸う(そのとき舌を下げて喉の奥を広げる)→カラカラとカプセルの音が鳴る→吸入器をはずし、口を閉じ3~5秒間息を止め、薬剤を定着させる→鼻からゆっくり息を吐く→吸入口を開け、粉薬が残っていないか確認する(残っている場合は吸入を繰り返す)→カプセルを捨て、カバーを閉める→うがいをする(口中3回、喉の奥3回)。●主な製剤(2015年3月時点のデータ)ブリーズヘラー(オンブレス、シーブリ、ウルティブロ)

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新規作用機序SDAMが特徴的な統合失調症治療薬「レキサルティ錠1mg/2mg」【下平博士のDIノート】第3回

新規作用機序SDAMが特徴的な統合失調症治療薬「レキサルティ錠1mg/2mg」今回は、「ブレクスピプラゾール錠1mg/2mg(商品名:レキサルティ)」を紹介します。本剤は、セロトニン-ドパミン・アクティビティ・モデュレーター(SDAM)と呼ばれる新しいタイプの非定型抗精神病薬で、統合失調症の治療継続に影響を及ぼす代謝性障害や錐体外路系症状を軽減し、陽性症状・陰性症状・認知機能障害を改善することが期待されています。<効能・効果>統合失調症の適応で、2018年1月19日に承認され、2018年4月18日より販売されています。本剤は、セロトニン5-HT1A受容体およびドパミンD2受容体に対して部分アゴニストとして働き、またセロトニン5-HT2A受容体に対してはアンタゴニストとして働きます。<用法・用量>通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgから投与を開始した後、4日以上の間隔をあけて1日1回2mgへ増量します。なお、海外では1日4mgまで処方可能ですが、有効性は確立していないため、わが国においては2mgが維持量です。本剤は主にCYP2D6およびCYP3A4で代謝されますので、CYP2D6阻害薬(キニジン、パロキセチンなど)、強いCYP3A4阻害薬(イトラコナゾール、クラリスロマイシンなど)を併用する場合や、CYP2D6の活性が欠損している患者では以下の用量調節が規定されています。《1回1mgを1日1回》CYP2D6阻害薬および強いCYP3A4阻害薬の両方を併用する場合CYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者で、強いCYP3A4阻害薬を併用する場合<臨床効果>統合失調症患者458例を対象とした国内プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験において、本剤2mgを1日1回6週間投与した結果、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)総スコアのベースラインからの変化量は、プラセボが-7.63±2.11であったのに対し、本剤は-14.95±2.00と有意な改善を示しました(p=0.0124)。なお、日本人患者を対象とした長期投与試験において、52週にわたり精神病症状の改善が維持されました。<副作用>国内の臨床試験において、臨床検査値の異常を含む副作用が578例中233例(40.3%)に認められています。主な副作用は、アカシジア(5.7%)、高プロラクチン血症(4.0%)でした。<患者さんへの指導例>1.脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、気持ちの高ぶりや不安感を鎮めるほか、停滞した心身の活動を改善する作用があります。2.治療を開始した直後や再開・増量したときに、めまい、立ちくらみなどが現れることがあります。症状が続く場合や、重度の場合は相談してください。3.血糖値が上がることがあるので、激しい喉の渇きを感じたり、尿の回数や量が増えたりしたら連絡してください。4.眠気、注意力の低下が起こる可能性があるので、自動車の運転など危険を伴う操作は行わないようにしてください。5.興奮しやすい、他人に敵意を持つ、自分がすごい人だと思うような気分になった場合は相談してください。<Shimo's eyes>第2世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬)は、第1世代抗精神病薬(定型抗精神病薬)に比べて、アカシジアなどの錐体外路症状が比較的軽減されています。しかし、非定型抗精神病薬においても、体重増加、高脂血症や糖尿病などの代謝性障害などによって治療を中断せざるを得ないことがありました。セロトニン-ドパミン・アクティビティ・モデュレーター(SDAM)に分類されるブレクスピプラゾールは、セロトニン系の受容体へ強く作用することで、統合失調症における陰性症状(意欲減退、感情鈍麻など)の改善が期待できます。一方、ドパミンD2受容体には部分アゴニストとして働き、ドパミンを適度に調節することから、陽性症状(幻覚、妄想など)への効果も期待でき、 錐体外路症状の軽減が見込まれます。海外の製造販売後調査において、本剤服用中に賭博に対する激しい衝動が発現して制御できない可能性があると報告されています。頻度は低いですが、衝動的で強迫的な制御不能の性欲亢進、消費行動、暴食・過食などの報告もあります。患者さんには異常な行動であるという認識がない可能性があるので、薬剤師がこのような徴候を察知したら、すぐに医師に報告して今後の対応を相談しましょう。

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肝臓移植ができない患者にも希望の光

 2018年6月6日、ファイザー株式会社は、「世界ATTR啓発デー(6月10日)」を前に都内においてATTRアミロイドーシスに関するプレスカンファレンスを開催した。カンファレンスでは、ATTRアミロイドーシスの診療の概要、とくに抗体治療の知見や患者からの切実な疾患への思いが語られた。1,000例以上の患者が推定されるATTR-FAP はじめに安東 由喜雄氏(熊本大学大学院 生命科学研究部 神経内科学分野 教授/国際アミロイドーシス学会 理事長)を講師に迎え、「進歩目覚ましい神経難病、ATTRアミロイドーシス診療最前線」をテーマに、ATTRアミロイドーシスの概要が説明された。 アミロイドーシスは、たんぱく質が遺伝子変異や加齢などにより線維化し、臓器などに沈着することで、さまざまな障害を起こすとされ、全身性と限局性に大きく分類される。全身性は、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)や老人性全身性アミロイドーシス(SSA)が知られており、限局性ではアルツハイマー病やパーキンソン病が知られている。今回は、全身性アミロイドーシスのFAPについて主に説明がなされた。 全身性アミロイドーシスのFAPやSSAは、トランスサイレチン型アミロイドーシスと呼ばれ、FAPは遺伝型ATTRで変異型TTRがアミロイドを形成し、20代から発症、末梢神経障害、浮腫・失神、消化管症候、腎障害、眼症状などを引き起こす。SSAは、主に70代から発症し、非遺伝型ATTRと呼ばれ、野生型TTRがアミロイドを形成し、心症候、手根管症状などを引き起こす。 そして、FAPでは、最近の研究より国内で40種以上の変異型が、全世界では140種以上の変異型の報告がされ、国内患者数は1,000例以上と推定されているという。また、従来は熊本県、長野県だけでみられた変異型が全国に広がっていることも確認されていると報告した。疑ったら熊本大学へ紹介を! FAPの診断では、患者病歴(とくに家族歴)、身体所見(FAPのRed-flag[四肢の疼痛、体重減少、排尿障害、下痢・便秘、浮腫、心室壁の肥厚など])、組織病理学的検査、遺伝学的検査(TTR遺伝子変異の同定)などにより確定診断がなされる。なかでも遺伝学的検査について安東氏は「熊本大学ではアミロイドーシス診療体制構築事業を行っており、全国から診断の受付をしている。専門医師不在の病院、開業の先生も本症を疑ったら当学に紹介をしていただきたい」と早期診断、早期発見の重要性を強調した。FAP治療の新次元を開いたタファミジス FAPの治療については、以前から肝移植が推奨されているが、肝移植をしてもなお眼症候の進行や心肥大など予後不良の例もあるという。また、肝移植では、発症後5年以内という期間制限の問題、移植ドナーの待機問題もあり、条件は厳しいと指摘する。 そんな中、わが国で2013年に承認・販売されたタファミジス(商品名:ビンダケル)は、こうした問題の解決の一助になると同氏は期待を寄せる。タファミジスは、肝臓産生のTTRを安定化させることで、アミロイドの線維化を防ぐ働きを持ち、安全に末梢神経障害の進行を抑制する効果を持つ。実際、タファミジスの発売後、肝移植手術数は減少しており、ある症例では、車いすの患者が肝移植と同薬を併用することで、症状が改善し、独歩になるまで回復したと紹介した。 最近では、肝臓に着目しTTRの発現を抑えるアンチセンス核酸(ASO)などの遺伝子抑制、沈着したアミロイドを除去する抗体治療も世界的に盛んに研究されている。 おわりに同氏は、「FAPをはじめとするアミロイドーシスでは、早期に症候から本症を疑い、組織からアミロイド沈着を検出することが重要である。早期治療介入のためには、早期診断が大切であり、今後も医療者をはじめ、社会への疾患の浸透を図るために、患者とともに疾患と戦っていく」とレクチャーを終えた。 次に患者・家族の会「道しるべの会」からFAP患者が登壇し、会の活動を説明。その後、「FAPは家系での発症が多く、患者家族は発症におびえていること」「肝移植後も予後が悪く、今後の疾患の進行に不安を覚えていること」「患者の経済的格差や受診格差もあること」など疾患への苦労や悩みを語るとともに、「移植に頼らない新薬や眼病変への新薬の開発」「肝移植でも使える免疫抑制剤の保険適用の拡大」「FAPへの医療者も含めた社会の理解」など期待を述べた。■参考TTRFAP.jp(ファイザー提供)熊本大学 医学部附属病院 アミロイドーシス診療センター■関連記事希少疾病ライブラリ 家族性アミロイドポリニューロパチー

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EGFR変異陽性NSCLCへのエルロチニブ、ベバシズマブ併用でOS 4年(JO25567)/ASCO2018

 EGFR変異陽性進行非小細胞肺がん(NSCLC)1次治療におけるエルロチニブ+ベバシズマブの併用が、エルロチニブ単剤と比較して無増悪生存期間(PFS)を有意に延長したことが、第II相試験JO25567のこれまでの解析により確認されている。同試験の生存追跡調査結果を、国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科の山本 昇氏が米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2018)で発表した。 JO25567は、未治療のStage IIIB~IVまたは再発の非扁平上皮NSCLCで、活性型EGFR変異(exon19delまたはexon21 L858R)を有し、脳転移がなく全身状態良好な患者を対象とした、オープンラベル無作為化試験。患者はエルロチニブ(150mg/日)+ベバシズマブ(15mg/kgを3週間ごと)併用群もしくはエルロチニブ(150mg/日)単剤群に無作為に割りつけられた。 主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)で、副次評価項目は全生存期間(OS)、奏効率、QOL、安全性であった。 主な結果は以下のとおり。・JO25567には152例(併用群:75例、単剤群:77例)が登録され、そのうち生存追跡調査開始時点で52例が死亡し、25例が追跡不能であった(OSの最終解析にはこれらの患者のデータも含まれる)。・2017年10月31日のデータカットオフ時(追跡期間中央値は34.7ヵ月)におけるOS中央値は、併用群で47.0ヵ月、単剤群で47.4ヵ月であった(ハザード比[HR]:0.81、95%信頼区間[CI]:0.53~1.23、p = 0.3267)。・OSイベントは併用群40例(53.3%)、単剤群49例(63.6%)で認められた。・5年生存率は併用群41%、単剤群で35%であった。・EGFR変異の種類別にみると、exon19delでは併用群53.2ヵ月、単剤群50.3ヵ月(HR :0.79、95%CI:0.44~1.44)、exon21 L858Rでは併用群43.6ヵ月、単剤群42.1ヵ月(HR 0.83、95%CI:0.46~1.49)と有意差はなかった。・併用群で64例(85.3%)、単剤群で65例(84.4%)が試験後に2次治療を受けた。 なお、本解析のサンプルサイズは、エルロチニブとベバシズマブ併用のOSに対する有効性を評価するには不足しているため、進行中の第III相試験の結果が待たれる。■参考ASCO2018 AbstractJO25567試験Seto T, et .al Lancet Oncol. 2014;15: 1236-1244.※医師限定ASCO2018最新情報ピックアップDoctors’Picksはこちら

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統合失調症の精神病理および認知機能障害に対する抗認知症薬に関するメタ解析

 藤田保健衛生大学の岸 太郎氏らは、統合失調症に対する抗認知症薬と抗精神病薬の併用(ADD+AP)に関する二重盲検ランダム化プラセボ対照試験のシステマティックレビュー、メタ解析を行った。The international journal of neuropsychopharmacology誌オンライン版2018年5月14日号の報告。 有効性と安全性の主要アウトカムは、それぞれ、全体的な症状改善(PANSS、BPRS)と全原因による治療中止とした。他のアウトカムは、精神病理学的サブスケール(陽性症状、陰性症状、総合精神病理、不安/抑うつ症状)、認知機能(注意/警戒、推論/問題解決、社会的認知、処理速度、言語学習、視覚学習、作業記憶、認知制御/実行機能)、MMSEスコア、有害事象および効果不十分による治療中止、各有害事象とした。ランダムエフェクトモデルを用いて、エフェクトサイズを評価した。 主な結果は以下のとおり。・37研究、1,574例が抽出された。ベースとなった薬剤ごとの内訳は、ドネペジル14件(568例)、ガランタミン10件(371例)、リバスチグミン4件(146例)、メマンチン9件(489例)であった。・プールされたADD+AP治療は、プラセボ+AP治療よりも、以下の項目において優れていた。●全体的な症状改善(24研究、1,069例、標準平均差:-0.34、95%CI:-0.61~-0.08、p=0.01)●陰性症状(24研究、1,077例、標準平均差:-0.62、95%CI:-0.92~-0.32、p=0.00018)●MMSEスコア(7研究、225例、標準平均差:-0.79、95%CI:-1.23~-0.34、p=0.0006)・その他のアウトカムに関して、ADD+AP治療とプラセボ+AP治療の間に、有意な差は認められなかった。 著者らは「統合失調症に対するADD+AP治療は、陰性症状およびMMSEスコアの改善を示唆するが、その効果は、小規模な研究やバイアスの影響を受けている可能性がある。また、MMSEスコアよりも認知障害をよりシステマティックに評価できる複合認知テストスコアの改善は認められなかった。全体として、ADD+AP治療は良好な忍容性を示した」としている。■関連記事統合失調症の認知機能改善に抗認知症薬は有用か日本人統合失調症患者の認知機能に影響を与える処方パターンとは認知機能改善効果が期待される新規抗うつ薬

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Stage IV胃がん2次治療、ペムブロリズマブ対パクリタキセル(KEYNOTE-061)/ASCO2018

 現在、Stage IV胃がんでは、国際的には1次治療としてフッ化ピリミジン系抗がん剤と白金製剤の併用、2次治療ではタキサン系抗がん剤のパクリタキセルと分子標的治療薬のラムシルマブの併用、あるいはパクリタキセル、ドセタキセル、塩酸イリノテカンの単剤が用いられている。 一方、ペムブロリズマブは、KEYNOTE-059試験で、2ライン以上の治療歴のあるPD-L1陽性の胃/胃・食道接部がんで良好な効果と安全性を示している。こうしたことを受けて、進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がん患者を対象に2次治療でペムブロリズマブとパクリタキセルの効果を比較する第III相試験 KEYNOTE-061が実施された。その初回解析の結果を国立がん研究センター東病院消化器内科の設樂紘平氏が米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2018)で発表した。 対象はフッ化ピリミジン系抗がん薬と白金製剤の併用の1次治療を終了したStageIVの切除不能進行・転移性の進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がん患者。登録患者はペムブロリズマブ(1回200mg)3週ごとの群とパクリタキセル(1日目、8日目、15日目に投与)4週ごとの群に割り付けられた。 登録患者では治療前検体で、22C3抗体を用いた免疫組織染色でPD-L1発現を測定。CPS(Combined Positive Score)1%以上をPD-L1陽性と規定した。主要評価項目はCPS1%以上の患者での全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)とし、副次評価項目は同じくCPS1%以上の患者での全奏効率(ORR)と奏効期間(DOR)、安全性・忍容性とした。 登録総患者数は592例でペムブロリズマブ群とパクリタキセル群が各296例。このうちCPS1%以上はペムブロリズマブ群が196例、パクリタキセル群が199例だった。 主要評価項目であるPD-L1陽性でのOS中央値は、ペムブロリズマブ群で9.1ヵ月(6.2~10.7ヵ月)、パクリタキセル群で8.3ヵ月(7.6~9.0ヵ月)で、両群間に有意差はなかった(HR:0.82、95%CI:0.66~1.03、p=0.04205[片側])。またPFS中央値はペムブロリズマブ群で1.5ヵ月(1.4~2.0ヵ月)、パクリタキセル群で4.1ヵ月(3.1~4.2ヵ月)だった(HR:1.27、95%CI:1.03~1.57)。 副次評価項目では、ORRがペムブロリズマブ群で15.8%、パクリタキセル群で13.6%、DOR中央値がペムブロリズマブ群で18.0ヵ月(1.4~26.0ヵ月)、パクリタキセル群で5.2ヵ月(1.3~16.8ヵ月)。 Grade3以上の治療に伴う有害事象の発現率は、ペムブロリズマブ群が14.3%、パクリタキセル群が34.8%。Grade1以上の有害事象全体で主なものは、ペムブロリズマブ群が疲労感(15.8%)、食欲不振(8.2%)、パクリタキセル群が脱毛(40.2%)、疲労感(23.2%)。 また、Grade3以上の免疫関連有害事象や注射部位反応の発現率は、ペムブロリズマブ群が3.4%、パクリタキセル群が1.8%で、ペムブロリズマブ群で多かった免疫関連有害事象は甲状腺機能低下症(7.8%)、甲状腺機能亢進症(4.1%)となっていた。 OS、PFSは両群間で有意差は認められなかったが、サブグループで解析すると、PD-L1陽性患者でECOG PS0の場合、OS中央値はペムブロリズマブ群で12.3ヵ月(9.7~15.9ヵ月)、パクリタキセル群で9.3ヵ月(8.3~10.5ヵ月)であり(HR:0.69、95%CI:0.49~0.97)、PD-L1陽性でもCPS10%以上ではペムブロリズマブ群で10.4ヵ月(5.9~17.3ヵ月)、パクリタキセル群で8.0ヵ月(5.1~9.9ヵ月)と(HR:0.64、95%CI:0.41~1.02)ともにペムブロリズマブが良好な傾向を示した。 また、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)陽性の患者のみに限定すると、OSはペムブロリズマブ群が未達成、パクリタキセル群が8.1ヵ月(2.0~16.7ヵ月)であり(HR:0.42、95%CI:0.13~1.31)、ORRはペムブロリズマブ群が46.7%、パクリタキセル群が16.7ヵ月と、ペムブロリズマブ群で良好な傾向を示した。 設樂氏は「今回のデータからペムブロリズマブ単独療法でベネフィットを得られる患者集団の特定に向けた研究が必要である」との見解を示している。■参考KEYNOTE-061試験(Clinical Trials.gov)■関連記事ASCO2018消化器がんオンサイトレポート進行胃がん、ペムブロリズマブの治療効果は?KEYNOTE-059/ASCO2017〔6月19日 記事の一部に誤りがありましたので、修正いたしました。〕

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日本人の急性冠症候群と脳卒中、患者背景の違いは

 急性冠症候群(ACS)と虚血性脳卒中の患者の臨床的特徴の違いについて、順天堂大学の内藤 亮氏らが全国多施設レジストリのデータを分析したところ、患者背景の特性が有意に異なり、男女で違いがあることが認められた。Internal Medicine誌オンライン版2018年6月6日号に掲載。 著者らは、ACS(PACIFIC)および虚血性脳卒中(EVEREST)に関する2つの多施設レジストリのデータを分析し、臨床的特徴を調査した。 主な結果は以下のとおり。・計6,878例(PACIFIC:3,426例、EVEREST:3,452例)を評価した。・患者背景の特性は、2つの集団間で有意に異なっていた。・ACS患者のほうが脳卒中患者より若年傾向で、BMIが高く、糖尿病および脂質異常症の有病率が高く、現喫煙者が多く、虚血性心疾患の既往歴がある人が多かった。・高血圧の有病率は、ACS 患者より脳卒中患者で高かった。・男性ではACS患者と脳卒中患者の特性の違いはサンプル全体と同様であったが、女性における高血圧有病率は、サンプル全体とは異なりACS患者と脳卒中患者で同様であった。

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非扁平上皮肺がんの1次治療、アテゾリズマブ追加でPFS、OS延長/NEJM

 前化学療法歴のない転移を有する非扁平上皮非小細胞肺がん(non-Sq NSCLC)の治療において、標準治療のベバシズマブ+化学療法にアテゾリズマブを追加すると、標準治療単独に比べ、PD-L1の発現やEGFR変異、ALK変異の有無にかかわらず、無増悪生存(PFS)および全生存(OS)が改善することが、米国・フロリダ・ホスピタル・キャンサー・インスティテュートのMark A. Socinski氏らが実施した「IMpower150試験」で示された。研究の成果は、NEJM誌2018年6月14日号に掲載された。抗PD-L1抗体製剤アテゾリズマブは、前化学療法歴のない患者において、プラチナ製剤を含む2剤併用化学療法との組み合わせで有望な有効性と許容可能な安全性プロファイルを有することが報告されている。また、アテゾリズマブのがん細胞殺傷特性は、ベバシズマブによる血管内皮増殖因子(VEGF)介在性の免疫抑制の遮断作用によって増強される可能性があるという。3群のうちABCP群とBCP群の比較の結果を報告 研究グループは、VEGF遮断は免疫療法の有効性を増強するか、免疫療法と化学療法の併用は有効かという2つの課題に答えるための検討を行った(F. Hoffmann-La Roche/Genentech社の助成による)。今回は、前者の課題に関して、PFSの最終解析およびOSの中間解析の結果を報告した。 前化学療法歴のない転移を有する再発non-Sq NSCLCで、全身状態(ECOG PS)が0~1の患者を対象とした。被験者は、アテゾリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル(ACP)、ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル(BCP)、アテゾリズマブ+BCP(ABCP)を3週ごとに4または6サイクル投与後に、アテゾリズマブまたはベバシズマブ、あるいは双方による維持療法を行う群に、無作為に割り付けられた。 2つの主要エンドポイントは、1)野生型(WT)のintention-to-treat(ITT)集団(WT集団[EGFR変異およびALK変異を有する患者は除外])と、腫瘍のエフェクターT細胞(Teff)の遺伝子シグニチャーが高発現のWT集団(高Teff WT集団)における治験担当医の評価によるPFS、2)WT集団における治験担当医の評価によるOSであった。ACP群とBCP群の比較に先だって、ABCP群とBCP群の比較を行った。 2015年3月~2016年12月の期間に、日本を含む26ヵ国240施設に1,202例(ITT集団)が登録され、ACP群に402例、ABCP群に400例(年齢中央値:63歳、<65歳:53.8%、男性:60.0%)、BCP群に400例(63歳、56.5%、59.8%)が割り付けられた。WT集団は1,040例(86.5%)で、ACP群が348例、ABCP群が356例、BCP群は336例だった。追加により死亡リスクが22%低減 WT集団におけるPFS期間中央値は、ABCP群が8.3ヵ月と、BCP群の6.8ヵ月に比べ有意に延長した(病勢進行または死亡のハザード比[HR]:0.62、95%信頼区間[CI]:0.52~0.74、p<0.001)。1年PFS率は、ABCP群が36.5%であり、BCP群の18.0%の約2倍であった。 また、高Teff WT集団のPFS期間中央値は、ABCP群が11.3ヵ月と、BCP群の6.8ヵ月と比較して有意に長かった(0.51、0.38~0.68、p<0.001)。EGFR変異、ALK変異例を含む全体のITT集団でも、PFS期間中央値はABCP群がBCP群よりも優れ(8.3 vs.6.8ヵ月、層別化HR:0.61、95%CI:0.52~0.72)、PD-L1が低発現または陰性の患者(8.0 vs.6.8ヵ月、非層別化HR:0.68、0.56~0.82)やTeff遺伝子シグネチャー低発現例(7.3 vs.7.0ヵ月、非層別化HR:0.76、0.60~0.96)、肝転移例(7.4 vs.4.9ヵ月、非層別HR:0.42、0.26~0.66)も同様であった。 WT集団におけるOS期間中央値は、ABCP群が19.2ヵ月と、BCP群の14.7ヵ月に比し有意に延長した(死亡のHR:0.78、95%CI:0.64~0.96、p=0.02)。客観的奏効率は、ABCP群が63.5%、BCP群は48.0%であった。 ABCP群の安全性プロファイルは、個々の薬剤の既報のリスクと一致していた。Grade 3/4の治療関連有害事象は、ABCP群が55.7%、BCP群は47.7%に発現し、頻度の高いものとして、ABCP群では好中球減少(13.7%)、好中球数の減少(8.7%)、発熱性好中球減少(8.4%)が、BCP群では好中球減少(11.2%)、好中球数の減少(6.3%)、高血圧(6.3%)がみられた。Grade 5の有害事象として、ABCP群で発熱性好中球減少が3例に認められた。 著者は、「Teff遺伝子シグネチャーは、PD-L1発現および既存の免疫能のサロゲートマーカーとされ、その高発現は優れたPFSベネフィットをもたらしたが、ベネフィットの程度はPD-L1高発現の場合と同等であった」と指摘している。

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ウルソデオキシコール酸無効のPBCにベザフィブラートの追加投与/NEJM

 ウルソデオキシコール酸治療で効果不十分な原発性胆汁性胆管炎(PBC)の患者に対し、ベザフィブラートの追加投与はプラセボ追加投与と比較して、生化学的完全奏効率が有意に高いことが、フランス・Assistance Publique-Hopitaux de Paris(APHP)のChristophe Corpechot氏らによる第III相の二重盲検プラセボ対照無作為化試験の結果、示された。ウルソデオキシコール酸治療で効果不十分なPBC患者は、病勢進行のリスクが高いが、PPAR(peroxisome proliferator-activated receptors)アゴニストのフィブラート系薬を併用することでベネフィットがもたらされる可能性が示唆されていた。NEJM誌2018年6月7日号掲載の報告。ウルソデオキシコール酸治療が効果不十分のPBC患者にベザフィブラートを投与 試験は、ウルソデオキシコール酸治療が効果不十分であるとParis 2基準(血清中ALPまたはAST値が正常上限値の1.5倍超、または総ビリルビン値が異常値を示すなど)に基づき確認されたPBC患者100例を対象に、24ヵ月間にわたり行われた。被験者は無作為に2群に割り付けられ、ウルソデオキシコール酸治療は継続したまま、ベザフィブラートを400mg/日(50例)、またはプラセボ(50例)を投与された。 主要評価項目は、24ヵ月時点で評価した生化学的完全奏効(総ビリルビン、ALP、AST、アルブミンがいずれも正常値、かつプロトロンビン指数[プロトロンビン時間の派生尺度]が正常値を示す場合と定義)であった。PBC患者の生化学的完全奏効率、ベザフィブラート併用群31% vs.プラセボ0% 24ヵ月時点で生化学的完全奏効が認められたPBC患者は、ベザフィブラート併用群31%、プラセボ群0%であった(群間差:31ポイント、95%信頼区間[CI]:10~50、p<0.001)。また、ALP正常値であった患者は、ベザフィブラート併用群67%、プラセボ群2%であった。掻痒、疲労感、非侵襲的評価(肝硬度やELF[Enhanced Liver Fibrosis]スコアなど)による肝線維化の変化に関する結果も、主要評価項目の結果と一致していた。 ベザフィブラート併用群、プラセボ群とも2例のPBC患者が、末期肝疾患から合併症を呈した。 クレアチニン値のベースラインからの変化は、ベザフィブラート併用群は5%上昇、プラセボ群は3%低下であった。筋痛は、ベザフィブラート併用群20%、プラセボ群10%でみられた。

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第5回 高校野球の熱気【宮本研のメディア×ドクターの視座】

第5回 高校野球の熱気中学・高校を都心の満員電車に乗って通学していたため、混雑する車内での過ごし方は、私にとって大きなテーマでした。母が医療本のライターを始めた時期で、実家には山積みの参考書籍がありましたが、興味があっても通学中にハードカバーを広げられる空間的な余裕はありません。どうしたものかと、放課後は、進学塾近くの大型書店を巡るようになりました。その結果、狭い車内で読める文庫本、しかもJR中央線と山手線の厳しいラッシュを忘れさせてくる面白いジャンルに絞り込み、星新一のショートショートに熱中しました。SF主体ですから現実逃避できるだけでなく、巧妙なストーリー構成、まさかのオチ、軽妙な文体は現代文の勉強にもなる。「ほほう、こんな表現があるんだね」という小さな驚きが積み重なり、文章を書くことへの関心が高まっていきました。医学部志望の理系コースで文系科目がめっぽう強い、将来に向けて良いか悪いか判断できない状況でしたが、これが私の個性を育むことになりました。現在、満員電車での相棒は文庫本ではなく、Kindle Paperwhiteです。実物の本を買うと、幼い子供が無邪気に散らかし、保管場所にも難があります。この電子書籍リーダーはモノクロで、長時間読んでも目が疲れず、片手でも軽い(ケアネットの各種勉強で取得したポイントはAmazonギフト券に交換し、Kindle本の代金を支払うことができます)。そこで私の読書歴から、Kindleで購入できるお薦め電子辞書をご紹介します。今回は、日本社会のスーパーエリートを輩出し続ける都内男子校の御三家、開成高校のノンフィクションです。人気連載『Dr.倉原の“俺の本棚”』ばりに書かせていただくと・・・『弱くても勝てます』 開成高校野球部のセオリー髙橋 秀美/著出版社新潮社定価781円(Kindle版)サイズ6インチ画面刊行年2012年2014年に、嵐の二宮くん主演でテレビドラマ化されたので、そちらをご存じの方が多いかもしれません。「開成高校と二宮くん」=「勉学と芸能のトップスター」による絶妙な取り合わせではありますが、私の場合、この原作があまりも面白かったので、テレビドラマをあえて観ていません。なぜか? それは、作中に登場する開成高校生の思考パターンと発言が“あまりに超人的で示唆に富んでいる”ので、文章を読んだままの脳内イメージとして保っておきたいからです。文章を読み進めるたびに、自分の固定観念がおかしいのか、開成高校野球部の面々があらぬ方向に突き抜けているのか、著者同様に混乱してきます。けれども、何か表現しにくい情熱、常人ではない高校生の将来性に対する畏怖、野球常識の枠を打ち壊す(枠の存在意義すら疑われる)発想の数々が、読者を虜にすることでしょう。芸能人のようなルックスでなくとも、野球部員たちはそれぞれが格好良い。しかも微妙にヘン。長年の伝統を誇る国民的高校野球に対して、スポーツ理論を超越した独自解釈で、若き青春の日々を燃やしているのです。書籍の目次からして1章ではなく、“1回”の表記。どこか抜けた、でも渾身の取材ぶりを読み続けると、出会ってもいないのに開成高校野球部の全体イメージがどんどん膨らみます。もし先生が開成高校の卒業生であれば、山手線の西日暮里駅から校舎までの描写には青春の懐かしさを感じるでしょう。卒業生でなくとも、グラウンドの隅でバットを力ずくで振り回す野球部員たちを実際に取材しているような、抱腹絶倒のVR体験が待っています。ただの野球部員ではないのです。高級官僚や研究者、医師を含めて日本の各分野を相当な確率でリードするであろう、開成高校の野球部員。夏の甲子園で初戦から(相応の無茶をしながら)勝ち上がっていく姿には、淡い感動すら覚えます。全体としてスポーツ取材のノンフィクションでありながら、独創的な監督の発言や指導法を含めて、医療やビジネスのロジックにも通ずる名言が満載です。掛け値なしに面白いと思います。おまけとしては私が、都内の準御三家とされる男子高校出身者につき、山手線で遭遇したときの、開成バッジが思い浮かんでしまうことでしょうか。「うちだって学ランだ。海軍予備校が前身で、中学生から内房での遠泳が義務づけられてきたぞ。ふんどし装着ではなく、スイカ柄の海水パンツを履いていたけど」といった個人的な記憶が、自動的に呼び起こされてしまうのです。そういえば高校野球の東京都大会で勝ち上がったとき、母校でも学内が異様に盛り上がっていました。「今年はエースピッチャーの調子が良いから、創立以来の奇跡が起きて、本当に甲子園に行けるかもしれない!」という長老OBを含めた、あの無邪気な熱気と一体感。皆が等しく夢を描ける選抜大会なのかもしれません。さて、今年の夏の甲子園、開成高校野球部の戦いぶりや、いかに?

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がん悪液質ガイド日本語翻訳版を公開/日本がんサポーティブケア学会

 一般社団法人 日本がんサポーティブケア学会は、2018年5月22日、「JASCCがん支持医療ガイド翻訳シリーズ」として「がん悪液質:機序と治療の進歩 初版日本語版(編集:日本がんサポーティブケア学会 Cachexia 部会)」を公開した。 「がん悪液質:機序と治療の進歩 初版日本語版」は、がん悪液質の概要、機序や治療選択肢など5章88ページからなる。 同学会サイトでPDFデータが閲覧でできる。日本がんサポーティブケア学会 刊行物・ガイドライン

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日本の児童・思春期におけるADHD治療薬の処方率に関する研究

 児童・思春期における注意欠如多動症(ADHD)の有病率は、地域差が小さいが、ADHD治療薬の処方率には、大きな地域差があるといわれている。薬剤処方の地域差を理解することで、潜在的に過剰または過小な処方の状況に関する示唆が得られる。しかし、日本人におけるADHD治療薬の処方率についてはよくわかっていない。医療経済研究機構の奥村 泰之氏らは、日本の児童・思春期におけるADHD治療薬の処方、新規処方、継続率を明らかにするため、調査を行った。Epidemiology and psychiatric sciences誌オンライン版2018年5月28日号の報告。 対象は、2014年4月~2015年3月にADHD治療薬であるメチルフェニデート塩酸塩徐放錠(OROS-MPH)、アトモキセチン塩酸塩(ATX)を処方された、18歳以下の患者。厚生労働省が構築している、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を活用し、分析を行った。 主な結果は以下のとおり。・データベースより、ADHD治療薬処方患者8万6,756例、新規処方患者3万449例が抽出された。・ADHD治療薬の人口1,000人当たりの年間処方率は4.1%(95%CI:4.1~4.2)であり、男女ともに7~12歳でピークが認められた。・処方患者のうち、64%にOROS-MPHを処方されていた。・新規処方患者のうち、60.8%(95%CI:60.3~61.4)が150日目において薬物治療を継続していた。・ADHD治療薬の継続率は、7~12歳で最も高く(64.7%、95%CI:64.0~65.3)、16~18歳(42.8%、95%CI:40.8~44.7)で最も低かった。 著者らは、本研究結果のポイントとして、以下を挙げている。【ADHD治療薬の処方率について】・日本におけるADHD治療薬の人口当たりの年間処方率は、0.4%であった。この処方率は、米国(5.3%)、ノルウェー(1.4%)と比較して低く、イタリア(0.2%)、フランス(0.2%)、英国(0.5%)と同程度であった。・日本をはじめ処方率の低い国では、ADHD治療薬の処方制限施策を導入している。たとえば、日本では、ADHD治療に精通した医師のみが、OROS-MPHを処方することができる。このような処方制限施策が、相対的に低い処方率に影響を及ぼしていると考えられる。・ただし、この低い処方率が過小な処方状況の可能性を示唆している点には、留意が必要である。現状の処方が、過小なのか適正であるかについては、さらなる検討が必要である。【メチルフェニデート(MPH)の処方状況について】・日本において、ADHD治療薬が処方された患者のうち、64%にOROS-MPHが処方されていた。この処方率は、英国(94%)、ノルウェー(94%)、ドイツ(75~100%)と比較し、著しく低かった。・日本でMPHの処方が少ない要因として、以下の3点が考えられる。(1)短時間作用型MPHのADHDに対する承認が得られていない。(2)ATXに処方制限がない一方で、MPHのみ処方制限がある。(3)診療ガイドラインにおいて、MPHとATXの両方を第1選択薬としている。■関連記事2つのADHD治療薬、安全性の違いはADHDに対するメチルフェニデートは有益なのか日本における抗認知症薬の処方量に関する研究

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腎がんの分子標的治療に腎切除は必要か/NEJM

 転移を有する腎細胞がん患者において、スニチニブ単独療法は、腎切除後にスニチニブ投与を受ける標準治療に対し、非劣性であることが示された。フランス・ジョルジュ・ポンピドゥー欧州病院のArnaud Mejean氏らによる、第III相の無作為化試験の結果で、NEJM誌オンライン版2018年6月3日号で発表された。この20年の間、転移を有する腎細胞がんの治療は、無作為化試験や大規模後ろ向き試験によって腎切除術が標準とされてきたが、研究グループは、近年の分子標的薬の台頭を受けて、腎切除術の役割について評価を行った。標準治療 vs.スニチニブ単独の無作為化試験 試験は、転移を有する腎細胞がんが生検で確認され腎切除術が至適であった患者を、手術を受けその後にスニチニブ投与を受ける(標準治療)群またはスニチニブ投与のみを受ける群に、無作為に1対1に割り付けて行われた。無作為化では、Memorial Sloan Kettering Cancer Center(MSKCC)分類に基づき予後リスク(中または高)による層別化も行った。 スニチニブの投与は、50mg/日を28日間、その後14日間休薬する6週間サイクルで行われた。主要エンドポイントは、全生存期間(OS)であった。OS中央値がスニチニブ単独群で延長、死亡HRは0.89で非劣性を確認 2009年9月23日~2017年9月8日に、フランス79施設およびその他の欧州の施設から、計450例の患者が登録された(フランス425例、英国14例、ノルウェー10例、スウェーデン1例)。 計画されていた中間解析の時点(2017年12月12日)で、追跡期間中央値50.9ヵ月、男性被験者が大半を占め(74.7%)、intention-to-treat集団(標準治療群226例、スニチニブ単独群224例)の年齢中央値は62歳、56.0%がECOG PSスコア0であった。両群のベースライン特性は均衡がとれており、MSKCC分類に基づく中リスク患者は、標準治療群55.6%、スニチニブ単独群58.5%、高リスク患者はそれぞれ44.4%、41.5%であった。 中間解析の時点で、326例(91.0%ががんに関連)の死亡が観察された。intention-to-treat集団のOS中央値は、スニチニブ単独群(18.4ヵ月、95%信頼区間[CI]:14.7~23.0)が標準治療群(13.9ヵ月、11.8~18.3)に比べて延長が認められた。MSKCCリスクスコアで層別化したOSの解析における死亡に関するハザード比は、0.89(95%CI:0.71~1.10)で、95%CI上限値は非劣性マージン(≦1.20)を満たした。 奏効率や無増悪生存は、両群間で有意な差はみられなかった。有害事象は、両群とも想定内のものであった。

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NIHやメガファーマが資金提供した臨床試験はやはり優れていた(解説:折笠秀樹氏)-873

 臨床試験の世界最大登録サイトであるClinicaltrials.govと医学文献データベースであるPubMedを使って、主にファンディング(財源)と臨床試験の品質との関係が調査された。登録された薬剤臨床試験として、最近の4万5,620件を対象にした。 ファンディングとスポンサリングとはちょっと異なる。ファンディングとは資金の出処(資金源)を指し、試験への関与は問わない。スポンサリング(主宰と訳す)とは資金提供とともに、試験への全面的関与も意味する。日本語では同じ意味で使われているようだが、区別しておきたい。A企業が資金提供して試験も全責任をもつ場合、ファンディングはA企業、スポンサリングもA企業となる。一方、A企業が資金提供するも、試験は研究グループが責任をもって実施する場合、ファンディングがA企業となるだけである。後者は、臨床研究法の中の「特定臨床研究」に該当する。 臨床試験など、いかなる研究にも財源が必須である。研究発表すると、「財源はどこですか」と聞かれる。「とくにない、手弁当だ」と答える日本人がいるが、それは欧米では通じないことが多い。外部資金を確保できない研究者は研究できないことになり、降格してカレッジなどへ移ることがある。もちろん、資金は外部からだけとは限らず、大学や病院から受けることもあるだろう。本調査では、財源を国家予算(NIH)、製薬企業(メガファーマ、中小ファーマ)、その他(財団、大学、病院など)に分けた。製薬企業52%(メガ31%、中小21%)、NIH11%、その他37%という結果であった。これは件数ベースの報告であり、金額ベースだと製薬企業の比率はもっと高いと思われる。 事前登録された臨床試験数は急速に伸びており、2017年には1万件を超えていた。それに伴い、品質の悪い臨床試験報告が増えている印象を持つ。査読の適当な雑誌も増えているのが原因だと思われる。量が増えると、平均的には必ず水準が下がる。統計的には「平均への回帰」と呼んでいる。1期生は優秀だが、どんどん水準が落ちていく例に似ている。だれでも臨床試験を手掛けられるよう、裾野が広がるためと思われる。ちなみに、事前登録はヘルシンキ宣言の35項に書かれている。 ヘルシンキ宣言には、「研究結果は必ず公表する」という研究者の義務についても書かれている(36項)。メガファーマやNIHが試験提供した臨床試験では60%程度の公表率であったが、その他の臨床試験では40%程度と低かった。これは何を意味しているだろうか。メガファーマやNIHの支援で実施された臨床試験のほうが、試験品質の良いことが推測される。品質の悪い試験は、雑誌の査読過程で棄却されがちだからである。 領域別の結果も出ていた。予想に反して、「がん・循環器・脳神経」領域で、ビッグファーマの割合が30%程度と最も低かった。この割合は件数ベースであり、金額ベースでは違うと推測される。これらの3領域は、規模が圧倒的に大きいことも影響していることだろう。

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進行肺がんへのアテゾリズマブ単剤療法、効果予測因子としての血中TMBの値は?(B-F1RST)/ASCO2018

 非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)2次治療におけるアテゾリズマブ単剤療法の有効性を評価した2つの無作為化試験(第III相OAK試験、第II相POPLAR試験)において、腫瘍遺伝子変異量(TMB)が高レベルの患者で、PFSのベネフィットが大きいことが確認されている。血液中のTMB(bTMB)がアテゾリズマブの効果予測因子となりうるかについて評価したB-F1RST試験の中間解析結果が、米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2018)で、米国・クリーブランド・クリニックのVamsidhar Velcheti氏により発表された。 B-F1RST試験は、次世代シーケンサー(NGS)パネルを用いて、bTMBのバイオマーカーとしての有効性を前向きに評価した第II相シングルアーム試験。対象は、免疫療法未施行のStage IIIB~IVBのNSCLC患者で、アテゾリズマブ1,200mgが3週間ごとに投与された。 78例が中間解析集団(IAP)に組み入れられ、うち58例が、血中循環腫瘍DNA(ctDNA)を十分に検出可能な血液試料(MSAF≧1%)を有する、バイオマーカー評価可能集団(BEP)であった。BEPにおける臨床的有効性を評価するために、bTMBスコアのカットオフ値は16と事前指定された(高bTMB群:≧16、低bTMB群:<16)。 主な結果は以下のとおり。・年齢、性別、全身状態、PD-L1発現状況などのベースライン時の特性は、IAPとBEPで同様であった。・BEPにおける無増悪生存期間(PFS)中央値(最少追跡期間:6ヵ月)は、高bTMB群(11例)で9.5ヵ月、低bTMB群(47例)で2.8ヵ月であった(ハザード比[HR]:0.51、90%信頼区間[CI]:0. 24~1.08、p=0.1315)。・BEPにおけるPFSのハザード比は、bTMBスコアが高くなるに従い改善された。・BEPにおける客観的奏効率(ORR)は12.1%であった(高bTMB群:36.4%、低bTMB群:6.4%、オッズ比:8.38 、90% CI:2.02~34.79、p=0.02)。・IAP全体において、治療関連の重篤な有害事象は15.4%、grade3以上の有害事象は19.2%で発現した。これまでのアテゾリズマブ単剤療法における報告と異なる安全性シグナルは確認されなかった。 B-F1RST試験は進行中であり、153例の患者が登録を完了している。■参考ASCO2018 AbstractB-F1RST試験(Clinical Trials.gov)■関連記事atezolizumabによる長期生存NSCLC患者の特徴:OAK/WCLC※医師限定ASCO2018最新情報ピックアップDoctors’Picksはこちら

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まさかの場所に魚の骨が!?【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第117回

まさかの場所に魚の骨が!? いらすとやより使用 魚骨って消化器系の異物論文ではよく見掛ける原因なんですが、基本的に頸部周辺では簡単に摘出できるものが多く、異物論文としての報告例自体は少ないです。そんな中、異彩を放つ論文がありました。 Wu E, et al.Migratory Fish Bone in the Thyroid Gland: Case Report and Literature Review.Case Rep Med. 2018;2018:7345723.そもそも魚骨は咽頭に引っ掛かって、救急外来で「ほら、取れたよ」というシーンになることが多いのですが、咽頭に刺さった骨がそのまま移動してしまって…というシナリオはあまり想定されていません。この症例報告は、なんと31歳の女性の甲状腺で魚骨が見つかったというものです。食道から胃のほうへ流れていくのならともかく、なぜに甲状腺…!?この女性、ディナーパーティーの時にパクパクといろんなものを食べていたら、突然、喉の痛みを感じたらしいです。魚の骨だと気付き、米やら飲み物やらジャカジャカ飲み食いして流そうとしましたが、ダメでした。仕方なく病院を受診し、ファイバーで喉頭をのぞいてもらいました。しかし、どこにも異物はなく、「ま、おそらく流れていったんでしょう」という結果になりました。いつしか、彼女の咽頭の違和感も消えていました。さて、このエピソードから2ヵ月経ったころでしょうか。首を回転させると、左頸部に違和感があるのです。グルン、イタッ。グルン、イタッ。なにこれ。超音波をしてみました。痛い場所は甲状腺です。……アレッ!!! 甲状腺に魚の骨がある!!!とりあえず、甲状腺に骨があってはタイヘンなので、外科手術で摘出されました。なんと、長さ2.45cmの魚の骨が甲状腺から出てきたのです。珍しい経過ですが、実は過去に20例近い甲状腺魚骨の症例が報告されており、“長い魚の骨”というのがリスク因子ではないかと考えられています。鋭く尖った骨が、食事によって運悪く甲状腺に押し込まれてしまうのです。

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